K-1WGP
2021.06.06
#MOVIE

~K-1バンタム級日本最強決定トーナメント~
10:00開場/10:20プレリミナリーファイト開始/11:00本戦開始
※大田区総合体育館が緊急事態宣言中は全館休業となるため、5月30日(日)横浜武道館に変更になりました
◆主催・著作 K-1実行委員会
◆企画・制作 株式会社M-1スポーツメディア
◆後援 日刊スポーツ新聞社/スポーツニッポン新聞社
◆運営 株式会社グッドルーザー
神奈川県横浜市中区翁町2丁目9番地10 tel. 045-226-2100
2R、古宮は自在なフットワークで左右に動き北村の攻撃を空転させる。接近戦を仕掛ける北村だが古宮は動いてさばき、アッパー、ストレート。カーフキックも被弾する北村だが、圧力を発し前に出ていく。ロープに詰めて連打の北村。古宮はこれをブロックで弾く。そして北村にバックブロー。古宮は北村が来るところを右ストレート、左フックでとらえる。
3R、北村の前進を古宮はローと前蹴り、カーフキックで止めんとする。左フック、ヒザも食らう北村だが、インファイトを仕掛け左フックと右ストレートを浴びせる。攻撃の精度では古宮が上回るが、北村はタフさを見せ前進してパンチを振るう。古宮はジャブとカーフキックでストップに掛かる。古宮はヘッドスリップで北村のパンチをかわし、逆にヒットを上げて試合を終える。
判定は30-29、30-29、30-29の3-0で古宮。前回の黒星から復活白星を得た。
2R、豊田は前蹴りで距離を作り、そこからの左ハイで大石を襲う。大石は右・左とフックに力を込めるが空振りする。豊田は右フック、ヒザ、左ストレートと攻撃を散らしてヒットを重ねていく。飛びヒザ、離れ際の右フックも当てる豊田。依然右・左のフックを強振する大石だが、スイングが大きくヒットできない。
3R、大石は圧力を強め右ストレートと左フック。豊田はこれに対し前蹴り、ボディ&顔を狙ったヒザで応戦する。鼻血の見られる大石。豊田はバックステップして距離を作り、大石が前に来るところにフック、左ミドル、ワンツーを合わせる。大石のフックを見切って空振りさせ、カウンターでのヒットを重ねる豊田。
判定は30-28、29-28、30-28の3-0で豊田。トーナメントリザーバーの権利を手にした。
萩原は30戦 10勝(3KO) 17敗 3分の戦績で、橋本実生の欠場を受け、大会6日前に急きょ出場が決まった。
1R、大村はサウスポーでデビュー戦の硬さを見せずローを飛ばしていく。萩原もローを返し、大村のローにカウンターのストレートを狙う。両者まだ様子見か、しかし大村は小さなモーションでロー、ミドルを入れる。
2R、大村が圧力を増して前に出ていかんとするが、萩原も前に出て対抗する。ロー、カーフキックを飛ばす大村。萩原はジャブの連打からローを繋げる。しかし大村も前蹴りでけん制する。萩原が右ストレートを当てれば、大村も左ボディを返す。
3R、両者ガードを高くし打ち合いの間合いに距離を進める。大村はヘッドワークで萩原のパンチをかわす。そして左ストレートから右ボディフック。萩原も右ストレートから左ボディフックを返す。打ち合いでも引かず、萩原と渡り合う大村。前に来る萩原に大村は左ミドルを入れ、左スイングフックを決めて終える。
判定は30-29、29-29、30-30で大村に1票入るもドロー。延長戦に突入となる。
EXR、両者リング中央で展開。萩原がワンツーを伸ばすが、大村はサイドにかわして空振りさせる。ロープ際に下がっても、大村はガードとヘッドスリップを駆使して萩原にクリーンヒットさせず、カウンターの右ストレート、ロー、ボディフックと当てる。萩原はしかしワンツー、ミドルとフィジカルを活かして大村を削る。押していく萩原に大村は攻撃の精度で対抗する。
判定は萩原、大村と割れたあとで大村。準決勝進出を果たした。
(対戦相手の印象は?)K-1甲子園の試合とか観てたんですけど、ちょっとスタイルを変えてきて、ああいう戦いかたもできるんだなっていうような感覚でした。ちょっと、POWER OF DREAMっぽい意味でのやりづらさもありました。
対する野田はK-1甲子園2020の‐55kg王者で、K-1甲子園2018では壬生狼に勝利した過去がある。
1R、壬生狼は開始から圧力を発して前に出て、野田をロープ・コーナーに追い込む。野田はしかし飛びヒザで応戦。左右ストレートのカウンターでも壬生狼をとらえる。しかし壬生狼はプレッシャーを落とさない。
2Rも壬生狼はプレッシャーを掛けていく。やはりロープ・コーナーを背にする野田だが、右クロスをヒット。だが壬生狼は止まらず、野田を追い詰めていく。壬生狼のバックブローに、しかし野田はすぐさま右ストレート。足止めずリングを回っていく。ボディから顔面へ、野田はパンチを回転させる。壬生狼の圧力とクリーンヒットさせず的確な野田の攻撃が目につく。
3Rも壬生狼は前に出る展開を変えない。野田はロープ際に立つが、1・2よりもフットワークを駆使して圧力を受けない。同門の椿原を思わせる戦いでヘッドスリップからフックを壬生狼に当てる。ここで壬生狼のローが下腹部に入ってしまい野田にインターバルが与えられる。
再開。壬生狼は圧力とパンチのスイングを強める。だが、野田は前蹴りとカウンターを合わせ、壬生狼は鼻血が見られる。両者最後は打ち合いもクリーンヒットがない。
判定は29-28(野田)、30-29(壬生狼)、30-29(壬生狼)の2-1で壬生狼。苦しみながら1回戦を突破した。
「(試合の感想は?)全部今まで練習してきたことを、出すのは出せたかなと思います。
鵜澤はアマチュアボクシングで高校時代にインターハイ出場、関東大会優勝と活躍し、村田諒太を輩出した東洋大学ボクシング部に入部に進んだ。その後キックボクシングへ転向した。
1R、サウスポーの鵜澤が左ハイで先制し、好戦的に前へ出るが、松本も引かずにこれを迎え撃つ。中央に立ち、攻め入る鵜澤に左フックと右ストレートを当て、鵜澤に鼻血を呼ぶ。松本は踏み込みワンツーの右ストレートをヒット。松本はボディへの飛びヒザから右ストレート、右ミドルと攻撃を当てていく。
2R、松本はリング中央から前に出て右ストレート、左フックで鵜澤をとらえる。鵜澤も左ストレートを返すが、松本はブロックとヘッドスリップで当てさせない。しかし鵜澤が左ストレート、軌道を変えた左フックとヒット。松本が右ストレートを当てれば鵜澤も左ストレートを当て返し、一進一退の攻防となる。
3R、鵜澤が前に出ようとすると松本は左フックをカウンターし、前蹴りも合わせてストップする。そしてもつれたところから離れ際に右ハイキックを鵜澤に決める。被弾で右目周辺に腫れが目立つ鵜澤に松本は前蹴り、ハイキックと攻め立て、攻勢で試合を終える。
判定は30-28、30-28、30-28の3-0で松本。1回戦を突破した。
「(試合の感想は?)不甲斐なかった。それだけですね。
池田はK-1カレッジの優勝者で、強い自信を見せる実力とセンスの証明を今トーナメントで狙う。
1R、170㎝と長身の池田に対し、黒田はサウスポー。池田は深い懐を活かし、黒田の攻撃を殺していく。前蹴り、ストレートの上下打ちとリーチを活かした駆使する池田。黒田はこれにスピードを活かしたストレートを上下に飛ばし、顔に送ったストレートで池田に尻もちをつかせてダウンを奪う。
2R、長身のプレッシャーを発して池田は前に出る。黒田もしかし、前に来る池田にストレートのカウンターを狙う。前に来る池田を黒田はサイドにかわしつつ右フック、あるいは左ストレート。そして池田が出んとしたところに左飛びヒザ。これで池田を倒し、トーナメント初のKOを見せた。
再開するとブハリは再び前に出て神保に左フックを当てるが、神保は返した左フックを効かせ、そこから右ストレートと左フックを連打。これでブハリを打ち倒し、ブハリは立ち上がるもレフェリーは試合をストップした。
神保のマイク
「最近全然倒せなくて、K-1らしさを伝えられていなかったんですけど、いい勝ち方できて、75㎏、新階級創設お願いしたいので、中村プロデューサー、よろしくお願いします」
(相手の印象は?)予想通り、左が重かったんで、ジャブ一発もらっただけでちょっと顔が腫れちゃったんですけど。ちょっと危ないパンチを持ってるなという印象がありましたね。
(相手の前進を受けて反撃したが、作戦を変えた?)たぶん、もらって熱くなっちゃったんですけど、それがいい方に向いてくれたのかなと思ってます。
(作戦はああいうかたちではなかった?)作戦としては、ゴリゴリに削ってやろうと思ってたんですけど、一回もらったら打ち合いたくなったんで、打ったらいい感じに入ったなという感じですね。
(勝ち方で、新階級創設にアピールできたのでは?)前回がちょっと判定で塩みたいになっちゃったんですけど、今回は周りにさんざん言われて、ムカつくぐらいに練習できたんで、それがいい結果に出たと思ってるんで、これはもう創設するしかないかなと思ってます。
(ファンにメッセージを)まだまだ俺の気合いはこんなもんじゃないんで、75kg新階級創設して、まだ気合い見せるんで、応援よろしくお願いします」
2R、優が左フック、右ストレートと前に行くが、MOEが左フックのカウンターでとらえる。MOEはこのラウンドも巧みな見切りで優の蹴りを的確に当てさせず、その後の攻撃を続けさせない。だが優は突進力と圧力を活かしMOEを押していく。
3R、1・2Rより圧力を増したMOEは優をコーナーに詰めて左フックと右ストレート。優も反撃に出て行くが、MOEは横にステップして正面衝突しない。見切りのよさを見せるMOEはかわした後でストレートを飛ばす。反撃に出る優だが、MOEの組みに阻まれる。
判定は30-29(優)、29-29、30-30でドロー。延長戦に突入となる。
EXR、強気な優は前蹴り&右ストレート。MOEはこの圧力に押されホールディングで注意を受ける。余力にまさるか、優は前進を止めずにミドルを打ち込んでMOEの失速を呼び、さらに前蹴り後ろ回し蹴り、フック・ストレートと攻めて終える。
判定は3者10-9で優。K-1初勝利を上げた。
優の試合後のコメント
(相手の印象は?)優選手はメッチャ気持ちも強くて、自分よりメッチャ強かったなと思いました。
2R、斗麗は右ジャブと右ミドルを放って前に行く。亀本は左ミドル、左ストレートでストップに掛かるが、斗麗はギアを上げて迫る。亀本はバックブローを放つが、斗麗はこれを当てさせず直後に左フックをヒット。斗麗はさらに左ストレートから右フックと攻勢を重ねて2Rを終える。
3R、前に出てきた亀本に斗麗は至近距離から顔へのヒザ。ストレートからバックブローと自在に攻める斗麗だが、亀本も大きな失速は見せず斗麗に対し前に出る。だが斗麗は右ジャブと右手のプッシングで亀本を制し、ボディストレート、アッパー、フックとパンチを打ち分ける。
判定は30-28、30-29、30-28の3-0で斗麗。前回の敗戦から復活勝利した。
斗麗の試合後のコメント
「(試合の感想は?)1R目くらいはちゃんと動けてて、2~3R目くらいからまた倒しにいこうと思って、全然練習の動きが出せなかったんで。まあ、今回は勝ててよかったなと思うだけです。
(対戦相手の印象は?)亀本選手は会見でも言ったとおりに、めっちゃ気持ちが強くて、やってておもしろいなと思いました。
(どんな作戦を考えていた?)サウスポーとオーソを両方スイッチしながらやろうと思ってたんですけど、思ったより距離が遠くて、感覚がなかなかつかめなくて。パンチにいこうと思ったら、亀本選手が入ってきて、なかなか自分の距離で戦えへんなと思ってました。
(ファンにメッセージを)今回勝ててよかったんで。次はしっかり勝って、チャンピオン目指してがんばります。ありがとうございました」
亀本勇翔の試合後のコメント
https://www.k-1.co.jp/news/34495/
1R、オーソドックスのラットに対し佐々木はサウスポーでフットワークを見せ、やや離れた位置からロー、ストレートで切り込む。佐々木の踏み込みに合わせ、ラットはミドル、ヒザ蹴りのカウンターを見せる。ラットのミドルの後で佐々木はフック、ストレートを返す。
2R、佐々木はバックブロー、ロー、ボディブローと切り込み、そこから顔へのパンチを狙う。だが、ラットは顔を小さく動かしてこれをかわし、組みついて佐々木にパンチを出させない。ラットの組みつきに警告が与えられる。佐々木はボディ打ちから連打に入るが、やはりラットに組まれてしまう。
3R、ラットは右ミドルを連打をするもまた組んでしまい、レフェリーが注意、警告を発する。佐々木はアッパー、ボディ打ち、バックブローと放つがラットを切り崩せない。組みつきが重なり、ラットにはイエローカード(減点1)が出される。ボディ打ちから切り込む佐々木だが、その後の攻撃を組まれて封じられる。キレある右フック、左ストレートを振るう佐々木だが、とらえ切れずに終わる。
判定は29-29、30-26、30-27の2-0で佐々木。勝利した佐々木だが納得のいかない表情で引き揚げた。
※6月4日に発表された試合結果についてのプレスリリース※
https://www.k-1.co.jp/news/34495/
ラット・エイワスポーツジムの試合後のコメント
「(試合の感想は?)日本とタイのファンのみなさん、こんにちは。いま試合を終えて、負けてしまったことはとても悔しく思っています。ただ、今回K-1に初めて参戦できたことは、たいへんうれしいです。(対戦相手の印象は?)非常にスピードのある選手でしたし、パンチも重かったです。ただ、実際はあまりもらうことはなかったので、倒しきれなかったのは悔しいです。
(K-1ルールで戦ってみた感想は?)自分にとっては大きなチャレンジだったんですが、実際に戦ってみて、やはりムエタイと比べてもいろんな技がありますし、思ったより対応するのが難しかったです。ただ、もう一回チャンスがあれば、今日よりはもっといい試合ができる自信はあります。
(ファンにメッセージを)日本とタイのみなさま、ラットです。今日は負けてしまいましたが、日本のみなさんもタイのみなさんも、もっともっとK-1が好きになって、もっともっと楽しんでもらえたらなと思ってます。自分としてもチャンスがあれば、ぜひ参戦したいと思ってます。ありがとうございました」
佐々木洵樹の試合後のコメント
「(試合の感想は?)まずラット選手、どうもありがとうございました。あと応援しくれた皆様、本当にどうもありがとうございました。(相手の印象は?)ホントにムエタイっぽい、ムエタイらしい……ホントにムエタイ戦士でしたね。(試合内容については?)本当に今回は自信あったし、インパクトを残して勝とうと思ってて、結果は勝ったのかな? 勝ったって言える試合じゃないような内容で勝って、自分としては、分かんないですけどこれで終わりかなと思ってます。
(終わりというのは?)会長と話してですけど、今後はちょっと、選手としてどうするかという感じですね。こういう試合をしてお金を取れるもんじゃないし、K-1という舞台がどういう舞台か自分は分かってるんで、結果それでこういう感じで終わっちゃったんで。という感じです。(試合前から考えてた?)もちろん、勝った負けたは大事ですけど、沸かせるような試合を目標にしてて、自分は地味なんで試合の時に魅せようと思ってて、結果がこれなんで……もう終わりかなと思ってます、正直。会長に言ってないですけど、(言ったら)怒られるかもしれないですけど、選手としてこれから自信を持ってやれるような試合を目指してたんですけど、次にリングに上がった時に、自信を持ってやれるのかなって、正直すごく思ってます。次にこういう気持ちでやると、格闘技なんで危ないというのもあるので、今のとこではそういう感じですね。
(では会長との話し合い次第?)そうですね。本当に会長にはお世話になっているし、会長にこのK-1の舞台に連れてきてもらったので、本当に感謝してます。ボクシングの時から拾ってくれたので。会長と相談して。(ファンにメッセージを)ホントにK-1という舞台に立つことができて、自分は本当に楽しかったし、うれしかったし。今後もK-1という舞台はホントに輝いてる舞台だと思うんで、皆様、自分が言うことじゃないですけど、楽しみにK-1を見てください。今日は本当にどうもありがとうございました」
※以下は6月4日に発表された試合結果についてのプレスリリース詳細※
さる5月30日、横浜武道館大会で行われた「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~K-1バンタム級日本最強決定トーナメント~」の本戦第8試合[第8試合/スーパーファイト/-56kg契約/3分3R・延長1R]佐々木洵樹vsラット・エイワスポーツジムの公式記録について新たにお知らせします。
2Rもローの蹴り合いからスタート。打ち合いでも佐野の左フックが先に島野をとらえる。右ストレート、左ミドルも当て、やはり佐野がペースを握る。島野が強打を振るっても、佐野はすぐに攻め返してペースを与えない。右ストレートと左フックの上下打ちで迫る島野だが、佐野が左フック、ヒザと返す。だが島野のパンチがとらえ始める。
3R、打ち合いで被弾しながらも前に出て佐野を押した島野だが、佐野が左フックでアゴをとらえて島野がダウン。
立ち上がった島野は打ち合う姿勢を変えずに右ストレートと左フックを強振して前に出るが、佐野も引く姿勢を見せない。だが、島野が次第に打ち勝っていき、右クロス、左フックで佐野を下がらせる。だが、佐野はそこから笑みを見せて打ち返し、島野はマウスピースを吐きだしてしまいレフェリーが再装着に一時インターバルを取る。
再開すると佐野は右ストレートと左フックで島野を下がらせ、左右ハイキックの後、右ストレートでダウンを奪って終了のゴングとなる。
判定29-27、30-26、30-27の3-0で佐野。激しい打ち合いを制して勝利した。
「(試合の感想は?)完敗でした。佐野選手、すごく強かったです。
(対戦相手の印象は?)Krushの元チャンピオンということで、自分もメチャクチャ気合いが入ってたんで。強かったですね、単純に。
1R、大村は構えを左右にスイッチし、壬生狼を幻惑するかの動き。壬生狼は右ストレート、左フックとKO狙いかパンチに力を込める。だがパンチだけにならず、大村に右ローを打ち込んでいく。大村はロープを背にしてもそこで止まらずサイドに逃げる。
2R、壬生狼が先手で攻めパンチで切り込むが、大村もそこへフック・ストレートとカウンターを狙う。大村は1Rに見せた左右のスイッチで、壬生狼の正面に立たない。だが壬生狼はこれに惑わされず、右ストレート、右ローと攻撃を印象的に当てる。この試合でも鼻血の見られる壬生狼だが動きは落とさない。
3R、大村は前蹴り、顔面への蹴り上げでけん制するが、壬生狼はその合間に右ストレートを伸ばしてヒットする。プレッシャーを弱めない壬生狼。先に仕掛け、大村に対しわずかであってもペースを握り、ガードの上からでも右ストレート、左フックを浴びせていく。大村もバックスピンキックから打ち合って左右のフックを当てて終える。
判定は30-30、30-30、30-30でドロー。大村は再び延長戦となる。
EXR、前に出てきた大村に対し、壬生狼はステップで横にかわし、フックとロー。壬生狼は攻撃の回転を落とさず、パンチからローを連係していく。しかし大村が左フックを綺麗に当て、壬生狼の足を一瞬止める。大村は終盤も左右のフックで前に出る。壬生狼もしかし右フックを当て返して終える。
判定は3-0で壬生狼。延長にもつれる苦しい戦いだったが決勝に進んだ。
「(試合の感想は?)まずは試合終わって、準決勝で負けちゃったんですけど、けっこう納得のいく試合ができて、今はホッとしてます。
1R、松本が奇襲した飛び蹴りをかわし、黒田はサウスポーからの左ストレートで襲う。これはヒットならなかったが、その後の左ストレートで黒田は松本を2度とらえる。黒田は距離を取って松本の踏み込みを誘い、右ハイキックの直後に伸ばした左ストレートでダウンを奪う。
2R、黒田は松本に対しやはり距離を取って立つ。そしてパンチだけでなく左ハイでも松本を襲う。体を振って接近を試みる松本だが、黒田もそれを察すると下がって距離を保つ。松本がローを入れた直後黒田は左ストレートを突き刺し2度目のダウンを奪う。
立ち上がった松本はバックブローを見せるもダウンを獲り返すには至らない。
3R、黒田はやはり距離を取り、松本の踏み込みへのけん制か飛びヒザ蹴りを見せる。サウスポーの黒田は右ローを入れて右回り。松本の前進を闘牛士のようにいなす。そして松本の前進に左アッパー、左ストレートをカウンターする。ダウンの挽回に来る松本を黒田はいなして終了のゴングとなる。
判定は30-25、30-26、30-26の3-0で黒田。2度のダウンを奪って勝利した。
西元は伝統派空手をベースに、同門の先輩にして憧れの存在である山崎秀晃を負う選手。これまで勝利した10勝はいずれもKOで上げている。
1R、MOMOTAROは左右に構えを変えながらサイドキック掛け蹴りを見せる。西元はしかしこれにプレッシャーを発して右の強打を狙う。MOMOTAROはパンチの交換にも応じ、頭を振りながら左フック、左ストレートを振るって当てる。西元は被弾しても効かないぞと首を振り、プレッシャーを弱めずロープ・コーナーに詰める。
2R、西元の右フックを見切ってかわし、MOMOTAROは左ストレート。だが、やはり西元は効かないぞといったジェスチャーを見せ、依然MOMOTAROに圧力を掛けていく。ワンツー、カカト落としと見せていたMOMOTAROだが、西元はコーナーに詰め右ストレートから左フック。MOMOTAROは前に崩れ落ちてダウンし、立ち上がるもレフェリーはストップした。
西元のマイク
「どうすか、俺の試合? この後KRESTのマドンナMIOちゃんと、いつも一緒に練習してる(林)健太さんがしっかり締めてくれて最高の大会になるので、最後までみなさん見ていってください。K-1舐めんな!」
「(試合の感想は?)体調も万全だったので、何の言い訳もないです。彼が強かったと思います。
(対戦相手の印象は?)けっこう試合前にいろいろあったりして、偉そうなこと言ってたんですけど、僕がアマチュアの頃から(相手は)格闘技をやられてたと思うので。こうして格闘技をやってれば絶対に知ってる人なんで。そういった尊敬してる部分があったからこそ、ここまで盛り上がったと思うので。やっぱり、巧さは感じました。一つでもミスしたらやられる怖さというのは、向かい合ってみてあったし。強かったです。
1R、菅原は前に出した左足をインロー・前蹴り・顔面蹴り上げと、ジャブのように使ってけん制する。なかなか入れずにいたMIOだが、残り1分を切ってから右ストレート、左フックと回転させてヒットを上げる。
2R、菅原は左前蹴りを連続で飛ばしMIOをけん制。MIOはロー、前蹴りから間合いを詰めんとする。右クロス、右ストレートとMIOがパンチを当て始める。MIOのプレッシャー、あるいは右ローが効いてきたか、菅原は距離を保てず、前進したMIOの右フック、前蹴りを放った直後の右ストレートと菅原は被弾してしまう。
3R、前蹴りとそのモーションを見せ菅原は前に出る。だがMIOはこれに下がらず、菅原の入り際や離れ際に左フック、右ストレートと打ち込む。菅原も前に出る動きを変えず右ストレートを当てる。
判定は29-29、30-29、30-29の2-0でMIO。連勝を飾った。
MIOのマイク
「こんな大変な状況ですけど足を運んでくださりありがとうございました。しょっぱい試合になっちゃったんですけど、K-1の女子を盛り上げていきたいと思うので、これから見ていてください。ありがとうございました」
「(試合の感想は?)(終始泣きながら)たくさんの応援ありがとうございました。すごい強い選手とできて、すごい経験になりました。3Rみたいな打撃をもっと早くできてたら結果も変わったかなと。もっと頑張れるところもあったかなと反省しているので、この負けを生かせるようにしっかり頑張ります。押忍。
トファネリは空手がベースで、昨年11月にK-1初参戦し野杁正明には判定で敗れたが、3月の第2戦では鈴木勇人にTKO勝利を収めている。
1R、トファネリが後ろ回し蹴りを放った後、両者はローの蹴り合いを展開。階級を上げた林は体の大きさを感じさせ、トファネリにロープを背負わせる。林はヒザから繋いだ右のショート打ち下ろしを効かせてラッシュするが、トファネリが右ストレートをショートでカウンターして形勢逆転、先制ダウンを奪取する。
トファネリは左右パンチの連係からハイキックでも林を脅かす。
2R、林は前に出る姿勢を変えず、再びヒザから打ち下ろしの右ショートストレート。しかしトファネリはカーフキックからバックブローを見舞い、これで林に2度目のダウンを与える。
トファネリは後ろ回し蹴りを大回転させ、林がパンチに来てもカーフキックを当てる。しかしし林が接近戦から右ストレートを3連続で打ち込みダウンを奪い返す。
ダメージのあるトファネリに林は連打をまとめ2度目のダウンはスタンディングダウンで与える。そして最後も右ストレートで打ち倒し、逆転のKO勝利を上げた。
林のマイク
「1年半も勝てていなくて、去年は骨折れまくって、ボロボロで練習も試合もできなくて、情けなくてしょうがなかったんですけど、たくさんの人が応援して支えてくれて、トレーナーも全力で向き合ってくれて、倒されちゃったんですけど必死にやってきた結果が出たかなと思います。本当にたさくさんの応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」
対する玖村は弟の将史とともに玖村兄弟でK-1 JAPAN GROUPを主戦場にし、網膜剥離を克服してスタイリッシュな戦いで頂点を狙う。
1R、両者互いにリングの中央を取り合う。しかし玖村が中央に立つと椿原はその周囲を回り、ローに合わせての右ストレート、踏み込んでカーフキック気味の足払いで玖村を転倒させる。さらに自ら踏み込んで右ストレート、左フックと玖村を攻める。
2Rも中央に立つ玖村に対し、椿原は様子を探りながらステップインして右ストレート、右クロスと放って当てる。しかし玖村も椿原の入り際に右フックを振るって当てる。椿原はパンチから左ハイを連係するが、玖村はクリーンヒットさせず、逆に終了間際左フックを打ち込んで終える。
3R、椿原は距離を作って玖村が出て来るのを待つが、玖村もこれを察知して無理には出ない。踏み込んでの右ストレート、ボディストレートからの左ハイと攻める椿原だが、直撃できない。再度の左ハイは当て、右ストレートも打ち込む椿原だが玖村は倒れない。
判定は30-29、30-28、30-29の3-0で椿原。王者第1戦を勝利した。
椿原のマイク
「チャンピオンになって最初の試合で勝ててよかったです。でももっと練習したことも、もっとできることがあるので、次回の試合に期待していてください。今日はK-1で一番早い53㎏のチャンピオンが決まるので、みなさん夜のKrushも楽しんでWでK-1の日にしてください」
対する黒田は1回戦で池田幸司を相手に、左のKO勝利を見せ、準決勝でも松本日向に2度のダウンを与えて判定勝利。こちらはスムーズに勝ち上がった。
1R、黒田はこれまでの試合同様、離れた位置に立ち、踏み込んで左ストレートを突き刺すと壬生狼はダウン。レフェリーがストップし、黒田が優勝を決めた。
黒田のマイク
「K-1ファンのみなさん、はじめまして。どん底に落ちたときから支えてくれた代表、そしてお母さん、ありがとうございます。魔裟斗さんや武尊選手のようにスター性のある選手になれるかは分かりませんが、僕なりのやり方でK-1を盛り上げていこうと思うので、これからも黒田斗真をよろしくお願いします。この後違う場所でKrushがあって、僕のお兄ちゃんがセミファイナルに出場するんで、絶対倒して勝ってくれると思うので、みなさん応援よろしくお願いします」
「(試合の感想は?)1日3試合やらせてもらったんですけど、今終わって率直にホッとしてます。
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西元也史、K-1初参戦のMOMOTAROに衝撃のKO勝利!“K-1舐めんな”発言の真相、思わぬアクシ...
K-1WGP
2021.05.31
#NEWS
佐野天馬、島野浩太朗との魂の殴り合いを振り返る「“絶対に負けない”という気持ちで戦った。いつもと違う...
K-1WGP
2021.05.31
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佐々木洵樹、一夜明け会見で今後の去就についてコメント「古川会長と話す機会を設けて、改めてみなさんに報...
K-1WGP
2021.05.31
#NEWS
武尊 記者会見を6月27日(月)14:00~実施 会見の模様を「ABEMA」「K-1公式YouTub...
K-1WGP
2022.06.26
女子フライ級王者・KANA、K-1王者の強さを証明していく!「自分が現役である以上、K-1女子の先頭...
K-1WGP
2022.06.26
女子アトム級王者パヤ―フォン、浴衣姿で一夜明け会見に登場「昨日はずっと腰にベルトを巻いていて、寝る時...
K-1WGP
2022.06.26
ジャシンタ・オースティン、☆SAHO☆との大激闘に勝利!「☆SAHO☆はタフでガツガツ来る相手。危険...
K-1WGP
2022.06.26
エリヴァン・バルト、無敗の高梨knuckle美穂を撃破!「自分がこの階級で一番強いと思っている。それ...
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2022.06.26
山田真子、日本vs世界・3対3で日本人唯一の勝利も反省の弁「勝負には勝ったけど、自分には負けた。自分...
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2022.06.26
真優、連敗脱出で更なる高みを目指す!「Krushのベルトを諦めたわけじゃない。K-1女子でも自分が必...
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2022.06.26
MOE、ミニマム級転向初戦でMARIに勝利!「MARI選手といい勝負をした高梨knuckle美穂選手...
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2022.06.26
【OFFICIAL】 KNOCK DOWN FIGHT May.30.2021 ダウン・KO集/K-...