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試合結果

メインイベント(第9試合)/Krush女子アトム級タイトルマッチ/3分3R・延長1R

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試合レビュー

 女子軽量級離れした強打を誇る高梨が迎える初防衛戦。タイの現役女子高生にして豊富なキャリアと世界王座を持ち、ゲーオの指導も受けるというパヤーフォンを相手にベルトを守れるか。

 1R、パヤーフォンは距離を取り、前蹴りとミドルで距離を保ち、スピードある左右のミドルを打ち込む。そしてカウンターの右ストレートを効かせると、そこから一気に出て左右ストレートで高梨を襲う。高梨もパンチを打ち返すが、パヤーフォンはヒットさせない。高梨も右ミドルから右フックをヒット。再びパヤーフォンは右ストレートを当て、右ミドルで追撃する。高梨は被弾の影響か前に出て行きづらそうにする。

 2R、蹴って出る高梨だがパヤーフォンは前蹴りを合わせて転倒させる。余裕か、あるいは試合をコントロールできている手応えか、パヤーフォンは笑顔を見せる。パヤーフォンが出てくるところにカウンターの右ストレートを突き刺す高梨だが、さらに追撃せんとするとパヤーフォンが距離を取りミドルを当ててくる。右ストレート・左フックと当てる場面を作る高梨だが、連続でヒットを作れない。

 3R、高梨はKOを期してか距離を詰めて左フック・右ストレートとパンチを回転させ混戦に持ち込む。パヤーフォンは下がって距離を作り、右ストレートのカウンター、前蹴りで高梨の進入を阻む。高梨をパンチが活きる距離に入れさせない。パヤーフォンの蹴りに次第に対応を見せ始めた高梨だが、間合いを詰めてしっかり攻勢を作るには至ってないか。判定は30-28、29-29、29-29でドロー。パヤーフォンに1票入るも延長で勝敗を決することとなる。

 延長R、すぐに向かっていく高梨だが、パヤーフォンは下がりながらミドルを当て、そこから右ストレートを連係する。高梨は追って出るが、パヤーフォンをとらえられない。右ストレートからアッパーでパヤーフォンを襲う高梨。さらにボディを織り交ぜさらに攻める。高梨のミドルを見切ってかわしてこそいるパヤーフォンだが、前に出ての攻勢は作れない。判定は10-9、10-9、10-9の3-0で高梨。本戦の劣勢を盛り返して勝利した。

高梨のマイク
「今日はこんな台風なのにご来場頂きありがとうございます。昨日も台風でどうなるかと思いましたが家族が送り迎えしてくれて、台風なのに関係なしに応援してくれて、メッセージもたくさんもらって、こんな中お越し頂いたのに倒せなくて申し訳ありません。もっともっと上に行くためには今の戦い方じゃダメだなって感じました。とりあえず戦績のある相手に勝てたことを嬉しく思います。支えてくれてトレーニングしてくれた会長、先生、応援してくれる人たち、本当にありがとうございます。これからももっともっと強くなるために今まで以上に練習していくので、応援よろしくお願いします。気をつけて帰ってください」

■試合後の高梨knuckle美穂選手のコメント
「(試合を振り返って?)今までダウンとかKOしきた分、今回はそれができなく、延長までいってしまって。あんまり覚えてないですが、不甲斐ない試合をしたと思います。(対戦相手の印象は?)気が強いっていうのは会見のときに目をみてわかったんですけど。試合でもそれが出ていて、いいミドルがお腹にあたって、このままだとやばいなと思いました。戦いづらさは感じましたね。中に入りづらかったです。

(判定を待っているときの気持ちは?)正直、ドローであってほしいという思いでした。(延長になったときは?)前に出るしかないと思いました。いまここで負けたらまたイチからのスタートになってしまうので。戦績を残している勝てばその先が見えると思い、気持ちだけで戦いました。(もしK-1で女子トーナメントが開催されれば興味はある?)いまの戦いかたで階級をあげるのは厳しいですが、練習次第だと思うので、チャンスがあれば出たいと思います。(今後の目標は?)強い相手を倒していける武器を磨いて、倒せる選手になっていきたいです」

■試合後のパヤーフォン・アユタヤファイトジム選手のコメント
「(試合を振り返って?)とても悔しいです。なんでこんなことになったのでしょうか…。(判定に不満がある?)そうです。(対戦相手の印象は?)全然怖くなかったですし、もっといけました。こんな結果になったことが残念です。(本戦で勝ったと思った?)3Rの段階で勝ったと思っていました。延長Rは気持ちが折れて、うまく戦えませんでした」

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試合情報

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大会名
2019年10月13日(日)Krush.106
日程
2019年10月13日(日)
会場
後楽園ホール
選手
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