5月2日(土)後楽園ホールで開催される「Krush.189」の[【株式会社山幸建設 PRESENTS】Krushスーパー・ライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]に出場する稲垣柊選手のインタビューを公開!
──前戦は昨年11月K-1での王座決定戦、朝久泰央戦でした。あの試合を今振り返ると?
稲垣 負けるべくって負けたなって感じですね。自分のレベルが相手より低かったし、自分がチャンピオンになる器ではなかったなと思いますね。僕は、チャンピオンの器ではない人はどんなに強くても絶対にチャンピオンにはなれないと思ってる派なんですよ。自分の人間力もまだまだ足りないし、技術も足りなかったなと、振り返って思います。
──あの時点ではそうだったと。今回がKrushの防衛戦ということも含めて、王座に絡んだ試合が続いてますよね。その意味では、緊張感のある日々が続いているのでは?
稲垣 最近はもうずっとそうですね。実力的には、もう絶対にK-1でもトップ10位内、その中でもトップの方にはいると思ってるんですけど、もう一つ、頭一つ抜け出していない自分も感じていて、実力も人気も含めて、突き抜けたいなと思っています。
──そこを突き抜けるために、何が必要だと感じていますか?
稲垣 実力はもちろんですけど、やっぱり見られてナンボの世界なので。もちろん強さだけでメチャメチャ有名になれればいいですけど、そういう時代でもないので。その面でも努力しているつもりです。
──今回はKrushの防衛戦で、相手は挑戦者決定戦を勝ってきた塚本拓真選手です。まずその挑戦者決定戦、近藤拳成選手との試合はどう見ましたか?
稲垣 タイでの合宿中だったので、現地で見ていたんですけど、別に煽りとかでもなく言葉を選ばずに言ってしまうと、「僕はこのレベルではない」というのは本当に感じました。
──では、勝って挑戦してくる塚本選手に対してもそういう気持ちだと。
稲垣 そうですね。でも本当に、初心に帰ったような気持ちでもあります。僕がK-1に出る以前、Krush王座を獲る前ぐらいに考えていた気持ちが今、蘇ってきていて。どんな相手に対しても100%の準備をして、絶対に油断しないで試合に挑むという気持ちですね。それが本当に最近、蘇ってきたというか。だから「レベルが違う」と言ってますけど、全く油断とかもしてないので、100%の準備で臨みます。
──その中で塚本選手に対して、警戒する部分はありますか?
稲垣 塚本選手は最近、いい意味でも悪い意味でも自分の闘い方を掴んだなと、客観的には思ってるんです。ドロドロにして判定で勝つみたいな。だから今回は、いつものように自分のレベルを上げる練習ももちろんしてるんですけど、相手の対策をいつも以上にやっていて、今は8割ぐらいがそれですね。今回は「相手の土俵でも勝ち切る」ということをテーマに設定しているので。
──その上で、レベルの違いを見せつけてやる、味わわせてやるという感じですか?
稲垣 それとはちょっと違うというか。最近の、K-1での僕の試合を振り返ってみると、もちろん相手の対策もしてるんですけど、自分のレベルを上げる方をメインにやっちゃってて。試合中に「あれ、いつもと違う」みたいな感じで、相手の動きに戸惑うような感覚があったんですよ、何回も。それはK-1になってから、初めて感じたことなんです。もちろん相手のレベルが上がってるのはありますけど、「俺はここまで準備できないでリングに上がってたんだ」ってリングの上で思ってたので。それはもう絶対にイヤなので、どんなパターンでも勝ちきるために、相手の対策しかしていないです、今は。
──なるほど。K-1での闘いを通じて意識が変わったんですね。ではその上で、どういう闘いをしてどう勝ちたいと思っていますか?
稲垣 この試合は絶対に、キレイな展開だけで終わらないと思うので、相手が得意とするようなドロドロの場面になった中でも、「あれ、何もできない」って塚本選手が思うような試合になると思います。
──ドロドロの展開になるのは構わないということですか?
稲垣 はい、それはもう覚悟の上です。ただ、もちろんフィニッシュは絶対に狙っています。絶対に倒せると思っていますし。
──今回は2度目の防衛戦になりますが、今はK-1の王座にも挑んでいっている中で、Krush王座への思いというか、位置づけはどういう感じですか?
稲垣 僕は毎回、K-1の会見とかでもちゃんとKrushのベルトを持っていくんですけど、それは本当にKrush王者としての誇りは持っているからなんです。絶対に僕はKrushのベルトを持ったままK-1王座を獲りたいと思っていて。K-1とKrushが上とか下とかじゃなくて「俺がチャンピオンだ、ナメんな」という感じですね。
──K-1王座を獲ることで、Krush王者の強さを証明することになるというか。
稲垣 そうですね。だから本当に、同時に獲りたいんです、僕は。
──ところで塚本選手は、同じ日に東京ドームで開催されるボクシングの試合について言及していました。それについてはどう思っていますか?
稲垣 二つの気持ちがあって。客観的に見たら、その試合に比べて認知度が違うというのは、事実ではあるじゃないですか。だから「その試合に勝つ」という塚本選手の言葉に「何言ってんだ」って思う気持ちもありましたけど、でもそんな反面、僕も絶対に、今度の試合は東京ドームよりも盛り上げたいという気持ちはあるんです。すごいことを成し遂げる人って、笑われても馬鹿にされても、本当にやり切る人だと思うんです。僕も「盛り上げる」という気持ちについては、塚本選手と本当に同じ気持ちです。
──では最後に、改めて今回の試合への“決意”をいただけますか?
稲垣 いつも応援ありがとうございます。本当にいい意味で自然体の稲垣柊が戻ってこれたと感じていて、会場に来ている皆さんと一緒に楽しみたいので、当日は楽しみにしていてください。
──分かりました。ありがとうございました!