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横山朋哉、レオナ・ぺタスの挑発も完全スルー「感情的になったら負け」=11.15K-1MAX代々木第一

 11月15日(土) に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催される『K-1 WORLD MAX 2025~-70kg世界最強決定トーナメント・決勝ラウンド~』の[K-1スーパー・フェザー級3分3R延長1R]で、レオナ・ぺタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO)と対戦する横山朋哉(リーブルロア)が、インタビューに応じた。

 横山は24年2月にKrushで髙橋直輝を判定で下して第12代Krushスーパー・フェザー級王者に。同年7月はK-1でカベロ・モンテイロからKO勝ちを収め、12月のKrushではスーパー・フェザー級タイトル防衛戦で松山勇汰をKOし、ベルトを死守した。今年5月の第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメントではイゴール・ベクレフ、マシュー・ダールマンを連続KOも決勝でレミー・パラにKO負けを喫した。

 レオナは21年3月に武尊の強打でKO負けも壮絶な打ち合いを繰り広げた。22年6月の「THE MATCH 2022」ではRISEの中村寛と対戦。K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメント決勝で朝久裕貴を下し第5代王者に。ケガで復帰の23年12月にレミー・パラに判定負け。返上したK-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントでは、今年5月のリザーブマッチに出場して天野颯大からKO勝ちを収めた。
――レオナ戦のオファーが来た時は、正直どう思ったんですか? ‎

「うーん…。来るなとは思ったけど、やるのかなと思ったんですよね。なんか結構そういう話も来てたんで、どうなのかなと。これからやるのかなとは思ったんですけど」

――前回のトーナメントの時は、レオナ選手がベルト返上して、なぜリザーブで出場するの?と話していましたね。

「僕からしたら、いまだに謎ですけどね。でも、まあ結果、試合が決まったんで。やっと、できるんだなっていうのはありますね」

――これまで対戦が浮上しながらも実現しなかったカードですからね。

「まあ、多分今回はレミー・パラ選手を倒すために復帰したんだろうけど……」

――レオナ選手は、インタビューで横山選手のことを「一番弱い」とかボロクソに批判しています。反論はありますか?

「うーん…。なんか言ってろよって思っちゃいますね。いいですよ、何を言われも。試合で見せればいいんだけなんで。最後、勝てばいい話じゃないですか。まあ盛り上げるためなのか、よく分からんないですけど、別に弱いって言われても、それを答え合わせするのが試合だと思う。別にああだこうだと言われても、勝ちゃいいんで。勝ったやつが強いんで、自分はそこしか見ていないです」

――弱いと思った選手に負けたら、今度はブーメランで自分に返ってきますね。

「自信があるから言っているんでしょうけど、それで負けたら居場所がなくなる」

――ご自身の中で、やはりレオナ選手という存在はどのようなものですか?‎‎

「一時代を築いたってわけじゃないですけど、まあベルトを取っていますし。僕がK-1に来た時にトップでやってた選手。だから、まあ僕自身もここまでたどり着いたというか、そういう思いもあります」

――超えなきゃいけないものって感じですか?‎

「うーん…。そこまでではないですけど、図式としてはそうなるのかな。周りに認めてもらえるじゃないですけど、この選手を倒したら自然と『やっぱ、横山やべえ』ってなると思うんで。そこを認めてもらうために勝つだけですね。僕はK-1のベルトが欲しいので」

――朝久裕貴選手が、横山選手のことを批判していましたが、それをどう受け止めていますか? ‎

「よく分からないけど、僕が勝ってるのが悔しいんじゃないですか。僕はもう1回やりたいと、ずっと言っていたんで。今は向こうが階級を上げて対戦しなくなったのに、ああだこうだと言ってきて。嫉妬でしかないんじゃないですか。別に気にしていないです」

――横山選手は、なぜか批判されやすいタイプなのでしょうか?

「僕が何も言わないからじゃないですか(苦笑)。言われたところで、全部無視しちゃいますけどね」

――それは、なぜですか?ポリシーとしてあるんですか。

「関係ないじゃないですか。誰に何を言われようが、別に。僕は僕なんで。僕の強さって、やった人にしか分からないと思うし。結局、結果を出せば何を言われても関係ないし、『いや、お前ら勝ってないじゃん』ってなるのが格闘技だから」

――批判されて怒りとか出てこないんですか?

「言ったら負けだなって、逆に思ってます。何事もやっぱり冷静が、僕は一番だと思ってるんで。そんなちょっとした挑発に乗っているようでは、格闘技はできないです。気持ちは熱く、心は冷静にです。それが僕の格闘技のポリシー。感情的になったら負けです」

――だから、いつも冷静なんですね。前回の王座決定トーナメントを経験して、ご自身の中で何か変化ってありますか?

「変化ですか…」

――負けたシーンがフラッシュバックするとか。

「いや、それはしないですね。悔しさはずっと残っていますけど、それが逆に僕は糧になってるっていうか。悔しい思いをしたからこそ、やってやろうっていう気持ちにもなっているし。あれを経験できたことは、すごくプラスになっています。次の試合も、もちろん強くなって帰ってきてると思うんで。それを逆に楽しみにしていただけたらなとは思っています」

――一回戦、準決勝はKO勝ちでファイナルまで上がっていますからね。とくに一回戦のイゴール・べクレフ選手は、かなりの強豪でした。

「もちろん強かったです。でも、僕は優勝するつもりだったので、そこでできなかったのは僕の実力不足です」

――試合後のインタビューでは、トーナメント初戦で怪我があったことを言わせてしまった部分もありましたが……。

「でも、それがあっても勝てると思っていたので。そのくらい練習もしていたし、どんな状況でも僕は勝つと思っていたんで、それができなかったのは実力不足でした」

――怪我は言い訳にしないと。

「ダサいじゃないですか。それがあったから決勝で負けたというのは。男ならばカッコつけないと」

――レオナ選手は、レミー・パラ戦で自分の実力を出せなかったようです。

「うーん、僕なんか人のことは別にどうでもいいんで。そうなのかもしれないですけど、ああ、そうなんだと思うだけです。興味ないっていうか、人は人だし、僕は僕なんで。僕は、そういう信念があるんで」

――今回のレオナ戦で勝てば、レミー・パラ選手と再戦という道も出てくるかと思います。そこは視野に入れていますか?

「いや、全然入れてないです。目の前の試合に勝つことしかないです。その先のことは、別に考えてないです。だって勝たなきゃ次がないんで。勝った先のことは、勝ってから拓いていくと思うので。一試合一試合、今回が最後の気持ちで全力で挑んでいきます」

――レオナ選手はレミー・パラ戦を見ているようです。

「それは、どうでもいいです。他人のことなので。僕のことをナメているならば、足をすくっちゃえばいいだけのこと。盛り上げるのは大事かもしれないけど、それで試合がつまらなければ終わりだと思う」

――横山選手はYouTubeチャンネルも配信していますが、いかがですか?

「ぼちぼちやっていますが、結構難しいですね。どうやったら、みんなが見てくれるんだろうって(笑)。僕は格闘家なので、競技に支障が出ない範囲でやると、なかなか難しいです。でも、楽しくやりたいんで。僕のことを好きな人が見てくれればいいなと思って配信していますので、その輪を少しずつ大きくしていきたいですね。単純に炎上商法で数字をとるだけだとできるかもしれないけど、1年後には残っていない。僕はそこを目指していないです」

――YouTubeチャンネルは、あくまでも違う一面を見せるためのツールだと。

「はい。僕はインフルエンサーではないので、試合で強いことを証明して子どもたちから憧れられる存在になりたい。そこしか見ていません」
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