朝久は、18年3月に武林風WLF -60kg級王座決定トーナメントで優勝を果たし王座を獲得。20年11月のK-1福岡大会では大岩龍矢から勝利を収め、22年9月はK-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメント決勝でレオナ・ペタスに判定負け。その後は武林風で活躍し、24年3月にレミー・パラを判定で下した。24年7月開催の武林風WLF MAX-63kg級王座決定トーナメントでは、25年1月の決勝でジョルジ・マラニアにKO負けを喫した。
ラングは、ISKA、WKNなどの世界タイトルを持つフランスの4冠王者。24年1月にK-1スーパー・フェザー級王者のレミー・パラと対戦しており、構えをスイッチしながらの変化自在のスタイルで揺さぶりをかけて、右から左のフックでアゴを跳ね上げるシーンもあった。スプリット判定で負けてしまったものの、ほぼ互角の勝負をしていた印象を残した。
1R、朝久は前蹴りで突き放す。ラングはハイキックで牽制。朝久は距離を見ている印象だったが、ラングは右アッパー、左フックをヒットして追い込むシーンも。だが朝久は、飛び二段蹴りで急襲。そして朝久は左ボディブローでダウンを奪う。立ち上がったラングに、朝久は左右のフック連打でKO勝ちを収めた。
KO勝ちの朝久は「KOできて嬉しいです。なんでボディで倒したかというと、この試合前に戦った泰央をしてアバラ骨を折ってしまいました。治るかどうかということだったんですけど、それでも一緒勝ちたいということで。昨日確認しても怪我が治ってなくて、3割の力しか出してなかったです。弟をほめてあげてください。福岡でK-1を開催できたのは、
ECO信頼サービス株式会社の樋口会長のおかげです。ありがとうございます。今後はK-1ライト級が空位。世界を知っている僕が一番強いです。ライト級トーナメントに僕を必ずいれてください全試合KOで勝って優勝します」と挨拶した。
続いて、泰央「KOで勝ってしゃべりたかったんですが、しゃべれなくて。K-1には俺たちがいる。K-1は沈んでもいない。終わっていない。始まってもいない。兄貴と一緒に盛り上げていきます。これからメインイベントでK-Jee選手がみせてくれます」と挨拶した。