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“南海の怪童”ジョナサン・アイウル、アカピャン戦でブレイク予感?「サモアの名誉のために戦う」=9.7K-1MAX開幕戦

 9月7日(日)、東京・国立代々木競技場第二体育館で開催の「K-1 WORLD MAX 2025」において、16名参加の[K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦]が行われる。同トーナメントでゾーラ・アカピャン(アルメニア/Gridin Gym) と対戦するジョナサン・アイウル(サモア/Allstyles Gym)が、インタビューに応じた。

 アイウルは、ラグビー出身のサモアンモンスターで22年にはK-1に参戦経験のあるクルーズ・ブリッグス(=19年6月に木村“フィリップ”ミノルと対戦)と戦い、勝利している。右フックの強打を持ちKO率も高く、蹴りも多彩だ。今年5月には佐藤嘉洋の日本チームに加わり『武林風』で戦い勝利している。

 アカピャンは、“悩殺の貴公子”がニックネームのイケメンファイター。24年3月にK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦へ初出場すると、タラス・ナチュックから判定勝ち。続く7月のK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント準々決勝はカスペル・ムシンスキと対戦するも、判定負け。今年7月は璃久をKOしてワールドクラスの実力を見せた。
アイウルが子どもたちと
――ラグビー出身とのことですが、格闘技は、何歳から始めましたか?

「私は20歳から格闘技を始めました」

――ラグビーをやっていたためか、やや遅く始めたわけですね。キッカケは。

「もともと格闘技の大ファンで、ある日フィットネス目的でムエタイをやってみようと決めました。そして数カ月練習を続けるうちに、リングに上がって自分を試したいと思うようになりました。初めての試合を終えたあと、“もっと戦いたい、もっと強くなりたい、どこまで行けるか挑戦したい”という気持ちが芽生えました。その最初の一歩が生涯の情熱となり、私の格闘技人生の火を灯しました」

――なるほど。格闘技が向いていたということですね。あなたの得意技は何ですか?

「私の最大の武器は右ストレートとキックです。右ストレートはどんな状況でも頼れる技で、必要な場面で鋭く強く打ち込むことができます。キックは間合いをコントロールし、相手を削り、右ストレートを完璧に決めるための布石になります」

――サモア系のK-1ファイターでは、レイ・セフォ選手やマーク・ハント選手、マイティ・モー選手が有名ですが、彼らについてはどんな思いがありますか?

「彼らがサモアを代表し、高い技術と強い心で戦う姿を見て、自分も努力し、規律を守り、リングに上がるたびにベストを尽くそうと強く思いました。私もその誇り高いレガシーに少しでも貢献できるよう頑張りたいです」

――憧れていたわけですね。サモアのファイターは打たれ強い印象がありますが、その理由は何だと思いますか?

「サモアのファイターが打たれ強いのは、文化や育った環境に由来すると思います。忍耐、尊敬、そして努力を惜しまない精神が根付いています。そのマインドをリングに持ち込み、毎回全力を尽くせることに感謝しています」

――対戦相手のアカピャン選手の印象を教えてください。

「相手のことは詳しく知りませんが、16人の中の誰が相手でも、間違いなく厳しくハードな戦いになると思っています。競り合う試合になることを予想していますし、集中力を保ち、ゲームプランを遂行し、最高のパフォーマンスを見せる準備ができています」

――ご自身はどの点で相手より優れていると思いますか?

「自分の準備とスキルには自信があります」

――K-1にはどのようなイメージがありますか。

「K-1はキックボクシングの中でも最も権威があり、競争力の高い舞台の一つだと思っています。世界中の最高のファイターが自分を試しに来る場所であり、その一員になれるのは大きな名誉です。今回の-70kg世界トーナメントは素晴らしいチャンスであり、才能ある選手が揃った非常にハイレベルな戦いになると確信しています」

――日本で戦うモチベーションを教えてください。

「日本で戦うことは夢の実現です。最高の選手たちと戦い、自分のチームと国を名誉ある舞台で代表できることは誇りです」

――自国のファイター以外で憧れの存在や参考にしている選手はいますか?

「特定のロールモデルはいませんが、マラット・グレゴリアン、スーパーボン、チンギス・アラゾフなど、多くのトップ選手から学び、刺激を受けています。彼らのテクニック、メンタル、リング上でのプレッシャーの対処法は、自分のスタイルを磨くモチベーションになっています」

――あなたは、とてもスマートな印象です。対戦相手へのメッセージをお願いします。

「ありがとうございます。あなたのスキルと、ここまでたどり着いた道のりを尊敬します。競り合う試合を楽しみにしていますし、リングでは全力を尽くします。ファンの皆さんにエキサイティングで激しい戦いを届けましょう」

――最後に日本のファンへのメッセージをお願いします。

「オッケー!日本で戦えることにとてもワクワクしていますし、皆さんの応援に感謝しています。リングでは全力を尽くし、熱い試合をお見せします。どうぞお楽しみに!」
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