新皇帝オウヤン・フェン、カスペル・ムシンスキの挑発に「私は誰の挑戦でも受ける」=9.7K-1MAX開幕戦
オウヤン・フェンは、武林風-70kg級世界王者で中国70kg最強の呼び声が高い強豪ファイター。23年12月にK-1初参戦し、和島大海の持つK-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルに挑戦し、2RKOを収めて第5代王者となった。昨年3月のK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦では、パスカル・シュロスを判定で下すも決勝ラウンドは怪我で欠場に。今回は、その悔しさを晴らすために頂点を狙う。
ムシンスキは、K-1出場を待ち望んでいた“執念のラストマン”と呼ばれるポーランドの強豪で、24年3月のK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦へ初出場すると優勝候補のストーヤン・コプリヴレンスキーからダウンを奪い勝利。準々決勝はゾーラ・アカピャンから勝利するも、準決勝は怪我で欠場に。仕切り直しの再チャレンジとなる。
「2025年のK-1WORLDMAXに出場できて嬉しく思っています。これは私にとってまた新たなチャレンジです!」
――昨年は開幕戦で勝利も、決勝トーナメントは怪我で欠場となりました。仕切り直しのトーナメントになりますね。
「はい。昨年のMAXでは3月の一回戦の1試合しかできませんでした。そこで勝利はしたものの、決勝トーナメント直前にケガをしてしまいました。とても残念なことでしたが、捲土重来、今回ここに復帰します!」
――今回は昨年の活躍選手に加え、各国から新規選手がエントリーされています。
「ほとんどが新規の選手で、私もよく知りません。ただ彼らが今回の試合でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみにしています」
――今回の開幕戦は、いきなり優勝候補同士の対決になりました。ムシンスキ選手をどう評価していますか?
「彼はとても実力のある強いファイターです。リング上でのパフォーマンスも優れています」
――今年5月のK-1横浜大会では、ムシンスキ選手から挑戦アピールがありました。あの時は、彼に対してどう思っていたのでしょうか。
「試合後に彼から挑戦をアピールされた時には内心で『全く問題ない。私は誰の挑戦でも受ける』と思っていました。もちろん彼のように強い選手と対戦できることにエキサイトしていますよ!」
――ムシンスキ選手の前回のチェン・ヨンホイ戦をどう見ましたか?
「まずこの試合が、なぜ73kg契約で行われたのか私には分かりませんね……。2人の体格差は大きかったですが、両選手ともに素晴らしいパフォーマンスを発揮し、お客さんがエキサイトするような試合になったと思います」
――あなたとムシンスキ選手の一回戦は、優勝候補同士の試合と言われています。
「たしかにそうだと思います。ただ一回戦は間違いなく、どの試合も血の雨が降るような激戦になるでしょうね。ファンの皆さんも、この大会をとても重要視しているはずです。なぜならこの一戦は、決勝トーナメント進出のチケットがかかっていますからね!」
――ムシンスキ選手の印象を教えてください。
「ムシンスキ選手は無尽蔵のスタミナと強靭な身体を持っています。これは他の選手よりも有利な点です。ただ私にとってそれは大した問題ではありません」
――前回のダリル・フェルドンク戦は、ダウンを奪い合う激闘になりました。振り返って見ていかがでしたか。
「試合後半はトレーニングで培ったスキルを発揮するために確実な試合運びに徹しました。最終的にはしっかりとした基本とスタミナのおかげて勝利することができたと思います。フェルドンク選手はとても素晴らしいファイターです。彼の今後も活躍を心から祈っています!」
――現在、次の試合へ向けて取り組んでいるテーマを言える範囲で教えてください。
「自分の強みを伸ばしつつ、対戦相手の強みと弱みなどテクニックを分析することに注力しています」
――最後に日本のファンへメッセージをお願いします。
協力:CFP 岩熊宏幸