【激アツMAX②】新皇帝vs.ラストマン、優勝候補いきなり激突!=9.7K-1MAX開幕戦
決定した8カードの見所を選手データとともに追っていく第2回目は、“アジアの新皇帝”オウヤン・フェン vs.“執念のラストマン”カスペル・ムシンスキの優勝候補対決だ。
オウヤン・フェンは、武林風-70kg級世界王者で中国70kg最強の呼び声が高い強豪ファイター。23年12月にK-1初参戦し、和島大海の持つK-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルに挑戦し、2RKOを収めて第5代王者となった。昨年3月のK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦では、パスカル・シュロスを判定で下すも決勝ラウンドは怪我で欠場に。今回は、その悔しさを晴らすために頂点を狙う。
ムシンスキは、K-1出場を待ち望んでいた“執念のラストマン”と呼ばれるポーランドの強豪で、24年3月のK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦へ初出場すると優勝候補のストーヤン・コプリヴレンスキーからダウンを奪い勝利。準々決勝はゾーラ・アカピャンから勝利するも、準決勝は怪我で欠場に。仕切り直しの再チャレンジとなる。
そこにストップをかけるのが、“執念のラストマン”ムシンスキだ。彼の最大の武器はタフな肉体と気持ちの強さ。常に前へ出て戦うスタイルは、難攻不落。K-1ではストーヤン・コプリヴレンスキー、ゾーラ・アカピャン、バレンティン・マヴロディン、チェン・ヨンホイに勝利し、こちらもK-1無敗だ。
オウヤン・フェンもタフだが、それ以上に心が折れないのがムシンスキ。今年5月のK-1横浜大会ではオウヤン・フェンに対戦をアピールし、話題になったばかり。底を見せていない2人の試合は、間違いなく激闘に発展することが予想されている。
究極の潰し合いは、どちらが決勝トーナメントの切符を手にするのだろうか。
オウヤン・フェン
生年月日:1997/10/10 身長:182cm 体重:70kg
出身地:中国 安徽省滁州市全椒県 所属ジム:天津阿福(国际)搏击俱乐部
構え:オーソドックス
趣味(格闘技以外):釣り、ビリヤード
特技(格闘技以外):料理
格闘技(キックボクシング)を始めた年齢:21歳~
格闘技を始めた動機:この競技が好きで、世界チャンピオンになることを目指している
獲得タイトル:WLF 70kg世界チャンピオン(2023年7月)、第5代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者(2023年12月)、WLF MAX世界チャンピオン(2025年1月)
得意技:ローキック、ハイキック、左フック
記憶に残る試合:2023年12月9日に和島大海戦で逆転勝利を収めた
憧れのファイター:ジョルジオ・ペトロシアン、スーパーボン・バンチャメーク、マラット・グレゴリアン。いずれも世界を代表するファイター
K-1参戦への意気込み:昨年、怪我のためにK-1 WORLD MAXを欠場してしまったことが今でも悔しい。今年こそはその悔しさを晴らし、リングの上で自分の全力を発揮したい。どんな強豪が相手でも、私は勝ちに行く。私の目標はチャンピオンになること。その道を誰にも邪魔はさせない。必ず頂点に立ってみせます! (協力:CFP 岩熊宏幸)
カスペル・ムシンスキ
生年月日:1997/10/11 身長:178cm 体重:70kg
出身地:ポーランド・ポルコヴィツェ 所属ジム:Armia Polkowice
構え:オーソドックス
趣味(格闘技以外):食べること、スポーツ
特技(格闘技以外):妻のために料理を作ること
格闘技(キックボクシング)を始めた年齢:8歳
格闘技を始めた動機:兄が最初のトレーニングに連れて行ってくれ、それ以来続けています。自分が住んでいた場所にはサッカーとキックボクシングしかなく、チームスポーツには向いていなかったので、キックボクシングを選びました
プロデビュー:2014年10月18日(地方大会)
獲得タイトル:Iron Fighter チャンピオン、MFC 世界王者
得意技:左フック
記憶に残る試合:2024年3月20日 K-1 WORLD MAX大会での試合。試合の3週間前に4人トーナメントで優勝し、その勢いでストーヤン・コプリブレンスキーとの接戦を制した
憧れのファイター:グーカン・サキ。スタイルがとても好きだから
K-1参戦への意気込み:K-1チャンピオンになるためにここに来ました。自分独自のファイトスタイルと連勝の実績が、この舞台に立つ資格を証明していると信じています。日本はキックボクシングの中心地であり、これ以上ない場所で自分の存在を示します
<K-1 WORLD MAX 2025 -70kg世界最強決定トーナメント開幕戦対戦カード>
オウヤン・フェンvs.カスペル・ムシンスキ
ストーヤン・コプリヴレンスキーvs.デニス・タプ
ゾーラ・アカピャンvs.ジョナサン・アイウル
アビラル・ヒマラヤン・チーターvs.アイメリック・ラジジ
アルビオン・モリーナvs.アルフォセヌー・カマラ
ジョナス・サルシチャvs.サリムカーン・イブラギモフ
ダリル・フェルドンクvs.ヌルティレク・ザリンベコフ
木村“フィリップ”ミノルvs.メイソン・ストロッドマン
※勝ち上がった8選手が、11月15日(土)に東京・国立代々木競技場第一体育館大会のワンデートーナメントで世界一の座を争う。