大久保琉唯、絶対に負けられない戦いへ「ここでしっかり勝ってタイトルに挑戦したい」=7.13 K-1福岡
大久保は、24年9月にK-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント準決勝で玖村将史から判定勝ち、決勝は金子晃大と戦い準優勝となった。24年12月の璃明武戦は判定勝ちを収め、タイトル戦線に浮上。25年2月は総合格闘家の竹見浩志郎から初のKO勝ち。5月は永坂吏羅が計量失格のため不戦勝となり、石井一成とエキシビションマッチを行った。
紫苑は、第2代KPKB(九州プロキックボクシング)スーパーバンタム級王者でK-1甲子園2019 西日本予選 -55kg優勝の肩書を持つ。20年11月に野田蒼と対戦も判定負けを喫し、21年7月に吏羅(永坂吏羅)にKOで敗北も10月に井上咲也からKO勝ち。その後、着実に経験を積み、24年4月に堀井海飛と戦い積極的にパンチで攻めて判定勝ち。KPKBでキャリアを重ねている。
「はい。単純に5月の試合が流れてしまったので、早くやりたいと思っていました」
――前回は、永坂吏羅選手が計量失格のため不戦勝となり、石井一成選手とエキシビションマッチを行いました。コンディションを含めて調整は問題ないですか?
「それまで追い込んできましたので、すぐに試合が決まりコンディションはバッチリですね。気持ちも切れなかったので、楽しみです」
――福岡への思いは何かありますか?
「じつは、まだ行ったことがないんです。美味しいものがたくさんあると聞いていますので、勝った後に食べに行くのが楽しみですね。スイーツ動画も撮影したいです」
――永坂選手は試合が流れてしまったため、Xでは少し自暴自棄になっていた印象でしたが、どんな思いで見ていたのでしょうか。
「なんだ、こいつって感じでした」
――永坂選手に引退してほしくないとメッセージを送っていましたね。
「それは思います。僕と戦った選手は、引退だったりK-1抜けたりしているから」
――たしかに、壬生狼一輝選手は引退を表明していましたし、玖村将史選手はK-1を辞めています。
「よく分からないけど、そうなっていますね。俺は、引退キラーかって(笑)」
――止めを刺す男でいいじゃないですか。
「まあ、いいか(苦笑)」
――大久保選手は、レオナ・ぺタス選手の反乱軍リベリオンに対して悪い感情はないと話していましたね。
「ええ、レオナさんはいい人です」
――レオナ選手がいい人とは?(笑)
「前回、試合前日の計量が終わった夜にDMを送ってくれて、レオナさんから謝罪があったんです。謝罪とエキシビション頑張ってねとメッセージを送ってくれて。自分も試合があるかないかで大変な思いをしているにも関わらず、気にかけてくれていい人だなと」
――あの時は、天野颯大選手が体重オーバーとなり、試合をやるかやらないかを最後までレオナ選手は交渉していました。
「そんな時に、メッセージをくれるんですから、レオナさんはいい人というのがバレましたね(笑)」
――全然反乱してないと(笑)。反乱軍のリーダーなのでメンバーの永坂選手が迷惑をかけことで、筋を通したかったんでしょうね。
「そうなんだと思います。反乱軍なのに、いい人です」
「圧倒的に勝って、気持ちを折ってやろうと思っています。今回、自分が求められているのは倒すことだと思うので、ここでしっかり勝って金子(晃大)選手のタイトルに挑戦したいです」
――金子選手は、池田幸司選手に負けているため、ダイレクトリマッチでタイトルをかける可能性があります。
「金子選手が池田選手に勝って、僕がタイトルに挑戦するのが理想ですが、どちらでもいいです。興味があるのはベルトなので。リベンジも考えていますけど、55kgのベルトを腰に巻くことが一番です。池田選手が勝てば、対戦したいですね」
――とはいえ、金子選手が巻き返してくるような雰囲気もあります。
「僕も、そう思います。金子選手が停滞しているイメージは変わりませんけど、どう修正してくるのか気になりますね」
――会見では、池田選手は“マグレ”で勝ったと言っていましたね。
「マグレですよ(笑)」
――たまたまパンチが当たったと。
「はい、マグレです!(きっぱり)」
――これを聞いたら、池田選手はかなり怒りそうですね。
「次、どんな試合になるのか楽しみです。やれるものなら、やってみろと(笑)」
――ところで先ほど玖村将史選手の離脱の話題が出ましたが、もう関心はないですか。
「ないことはないです。他団体ですけど、玖村選手と志朗選手はこの階級のトップに入る2人だと思いますし、玖村選手とは対戦してみて勉強になったので注目はしています」
――玖村選手に勝ってほしいですか?
「それを言うと上からになってしまうかもしれませんが、僕と戦った選手には負けてほしくないです。志朗選手が勝つと、K-1が弱いみたいに言われるのは嫌ですし。5ラウンドなので、志朗選手が有利だと思いますけど。でも、まあ、それよりもまずは自分の試合ですね」
――今後、タイトル戦線に絡むためにも今回の福岡大会は勝利が絶対条件になってきますね。
「そうしたプレッシャーも含めて、いい刺激になっています。ここで負けるわけにはいかないので、倒して勝ちたいと思います」