11月28日(金)、都内にて、11・29「Krush.182」後楽園ホール大会の前日計量と会見が行われた。計量は第3試合に出場が予定されていた長野龍生が、脱水症状によるドクターストップで計量に参加できず、不戦敗となった。それ以外は全員がクリアしたが、第5試合に出場予定の堀井翼がクリア後に体調不良を訴え、会見を欠席。試合は行われる予定だという。
ダブルメインイベント第2試合は[【ナグモクリニックPRESENTS】Krushライト級タイトルマッチ]、王者・大岩龍矢vs挑戦者・篠原悠人の一戦。篠原は9月大会での査定試合で瑠久を1RKOに下し、今回の挑戦権を勝ち獲った。両者は2年前の12月にK-1の舞台で対戦し、その時は大岩の1RKOに終わっている。大岩にとっては初防衛戦、篠原にとってはタイトル挑戦とともにリベンジマッチとなる。
会見に先立ち、両者は対戦誓約書に署名をしたが、大岩が書く欄を間違えるハプニング。宮田充プロデューサーが署名するべき欄に書いてしまい、仕方なく宮田プロデューサーは欄外に書くことに。会見はのっけから笑いに包まれた。
会見に入ると、まず両者は試合への意気込みを以下のように述べた。
篠原「前回(9月)の試合から、今回の試合が決まるというのがあったんで、そのまま引き続き、練習もいい感じにできて、ついに明日、大岩選手からリベンジというか、リベンジとベルト奪取ができるというので、自分自身もメッチャ楽しみやし、お客さんにもしっかり楽しんで帰ってもらえるような試合をしようかなと思ってます」
大岩「VASILEUSの大岩です。タイトルマッチに書くヤツ(対戦誓約書)を、ちょっと感慨深いなと思いながら書いてたら、書くスペースを間違えちゃったんですけど。僕はこれを書くのは五回目なんですが、いろんな思いが、今ギュッといきなり来たんですけど、それは関係ないですけど。今日まで、壊れるか強くなるかの限界のところまで追い込んできたんで、今日無事にここに立てて、本当にホッとしてるというか、明日が楽しみだなみたいな感覚です」
質疑応答に入ると、両者に「2年前の対戦から一番自分が変わったところは?」という質問。両者はこう答えた。
篠原「2年前に大岩選手とやって、KOで負けてしまったんですけど、その次も負けてしまって、自分の中でも格闘技自体をやめるかやめないかというところまで考えたんですけど、大岩選手に特にマイナスな感情もないし、むしろあそこで負けて、その後、大岩選手がKrushチャンピオンになったので、そこにたどり着けば、おのずとリベンジもできるし、Krushのタイトルも獲れるなっていう気持ちがあったからこそ、ここまでやってこれたと思うんで。自分の中で強さというか、そういう経験を経て、次、今回30戦目なんですけど、若いだけじゃないし、経験という部分でも大きく変わったかなと思いますね」
大岩「特に変わったところというか、常に進化してきてるんですけど、でも気持ちの面で動じなくなったというか。平常心というか……ギラギラはしてるんですけど、自分の中ですごく軸があるというか。そこが変わってきたなと思います」
大岩は10月いっぱいでKRESTとの契約が満了し、team VASILEUS入りして最初の試合となる。そこについて問われると、「VASILEUSのメンバーではなかったんですけど、練習自体はずっと渡辺雅和トレーナーに見てもらったので、そういったところはチームが変わったからといって別に変わりはないんですけど。でもやっぱりVASILEUSという名前で出るということは、看板を背負って出るということなので、そこは、意識はしてます。下手な試合はできないですし、チャンピオンでいなきゃいけないと思ってるところはありますね」と回答。
初防衛戦というところでの意識を聞かれた大岩は「決まった時とかは、防衛戦だから『ベルトを守らなきゃ』とかいろいろ考えてたんですけど、今はいい意味で、別に明日が防衛戦という感覚がなくて。絶対に負けられない試合というか、もう勝ちにいくっていう気持ちなんで。本当に大事な一戦っていう感じです」と答えた。
篠原2020年6月のゴンナパー・ウィラサクレック戦以来のタイトルマッチとなる。久々のタイトルマッチに向けての心境を問われると、「僕も、いい意味でタイトルマッチということをそこまで意識してないというか。やっぱり同じ相手に2回負けるのって、自分として許せない部分があったんで、そこの気持ちでここまで来れたと思ってるんで。いい意味でリベンジっていう気持ちが強いかもしれないですね。大岩選手に勝つっていう、そこの気持ちが強いです。リベンジと一緒にベルト奪取できるっていう、僕からしたら二つ得られるんで、いい機会かなと思います」とコメントした。
また、「前回の対戦も踏まえて、大岩を攻略できる確信は完全に掴んでいるのか」と問われた篠原は「前回、1Rでそんな長い時間できなかったんで、対戦した感覚はあんまりなくて。でもその中でもいけるなという部分はあったので、そこから2年経った中で、自分の中で成長した部分もあるし、自分のポテンシャルを全部出せれば、全然勝てる相手だなと思ってます」と回答。
そのように「リベンジ」という気持ちを強く持って挑んでくる選手に対してどう思うかという質問に、大岩は「リベンジに燃えてるっていう気持ちは、あんまり自分は感じとってなくて。普通に自分の気持ちが今は上がってるので、そこは何も思ってないです。ただ倒すだけです」と答えた。
また大岩は冒頭のコメントでの「強くなるか体が壊れるかのギリギリまで追い込んだ」という言葉について問われると、「今までもそうだったんですけど、年齢も年齢で、昔よりも考えてトレーニングしないと本当に壊れそうなこともあったんで、そのギリギリが本当に難しくて。これ以上やったら本当に壊れるなっていう感覚でやってました」とコメントした。
ここで宮田プロデューサーから両選手に「今回は2階級のタイトルマッチの順番をファン投票で決めたが、決まった時にどう思ったか?」という質問が出た。
これに篠原は「メインでできるのが一番いいかなと思ってたんで、そこでアンケートの結果で選ばれたんですけど、大岩選手はファンとか応援してる人が多いと思うので、それに関してはありがとうございますっていう感じですね」と返答。
一方の大岩は「正直、当たり前の結果でしょうと思ったのもあるんですけど、璃明武選手のインタビュー記事を見たんですよ。璃明武選手と村田選手もすごくチケットを売ってて、僕の試合が終わったら逆にいなくなっちゃうんじゃないか、みたいな。僕らの応援に来てくれる選手、ファンの人しかいなくなっちゃうんじゃないかと。だからダブルメイン第2じゃなくてよかった、みたいなことを言ってたんですけど、いや、そうじゃないでしょうと思って。応援する選手の試合だけを見ても、何にもKrushのためにならないんで。Krushのファンをつけなきゃいけないと僕らは思ってるんで。僕のファンももちろんですけど。だからそういったところでメインは絶対自分にふさわしいと思ったし。そういう試合をしたいですね。もちろん自分を応援してくれるのも嬉しいですけど。『来てよかったな、Krush見てよかった、Krushのファンになった』っていう試合をみんなで作っていかなきゃいけないと思ってるんで。それを明日、メインで見せたいなって思ってます」と熱く語った。
最後にファンに向けてメッセージとして、2人はこう締めた。
篠原「明日、大岩選手との試合やったら、Krushらしい盛り上がる試合ができるかなと思うし、僕も見ている人たちの心を動かすような試合をしたいなと思っています。明日、覚悟を持ってしっかり獲りにいくんで、応援よろしくお願いします」
大岩「本当にメインにふさわしい試合というか、Krushをまた見たいという試合を見せるので、最後まで楽しみにしててください」
今、激戦区と言われて盛り上がるKrushライト級。その頂点を争う一戦は、果たしてどんな結末になるのか?