金子は昨年7月から9月にかけて行われたK-1-55kg世界最強決定トーナメントで、カン・メンホン、璃明武、大久保琉唯を破り同トーナメントで優勝。その後、海外勢いに連勝も25年5月の池田幸司戦でダウンを喫し、判定負けとなった。
池田は昨年7月からスーパー・バンタム級に階級を上げ晃貴からKO勝ち。25年3月は璃明武に延長判定負けを喫したが、今年5月に金子晃大から右ストレートでダウンを奪い判定勝ちを収め、アップセットを起こし今回のダイレクトのタイトルマッチにつなげた。
1R、池田はインロー、カーフキック。金子はカーフキックで反撃。池田は前蹴りで距離をとり、飛びヒザ蹴りでダウンを奪いにいく。金子はジャブ、右ローキック。池田はジャブ、前蹴り、ローキック、ハイキックを畳み掛ける。池田が前蹴りから右ストレート。池田がジャブから右。金子は右目の上から出血。ドクターチェックが入る。再開後、池田は右、金子はインロー、右を返していった。
2R、池田はミドルキックをダブルでヒット。金子の右ローキックでバランスを崩しそうになる池田。池田はカーフキックからヒザ蹴り。池田は金子のカーフキックをガード。逆にカーフキック。金子の左が当たり始める。そして左フックで池田がダウン。さらに金子の左フックで二度目のダウンを喫した池田。立ち上がった池田に、金子は右フックを連発。連打をもらい耐えた池田。ここでラウンド終了。
3R、金子は右、左のパンチ。池田はカーフキックから右ストレート。金子の左に池田が左。互いに打ち合う。金子のワンツー。池田はカーフキック。金子が飛びヒザ蹴りを顔面へ。池田はカーフキック。金子はジャブから左フック。池田は飛びヒザ蹴りを返す。金子もヒザ蹴り。勝負は判定となり、3-0で金子がタイトル防衛に成功した。
金子は「今日勝てたのは俺の力ではなく、常に僕のことを支えてくれたみなさん、応援してくれたみんなの気持ちを乗せて戦えました。リングに上がったのは僕一人かなと傲慢になっていって、でも気づいていって。対策されてきて打ち破ることができたのは、みなさんのおかげかなと思っていて、僕自身が勝つため背負うことがチャンピオンなんだなと思いました。一緒に戦ってくれた方々のおかけで勝てました。みんなで掴んだ勝利だと思います。本当にありがとうございました。
ベルトは普通にモノなんですけど、僕の思いだけではなく、みんなの思いが重なっていって。前回負けていなかったら、今日負けていたと思います。みんなの声が聞こえて、僕一人では勝てないなと思っています。
ファンのみなさんありがとうございました。ファンでない人に対しても失敗した時とか、僕自身挫折してキックボクシングを見失って戦えなかった。今日勝てなかったら終わりだった。みんなに救われました。ありがとうございました」とコメントした。