金子晃大vs.大久保琉唯、大久保が1.3kgオーバーでタイトル戦消滅…ワンマッチで試合実施=2.8 K-1代々木第二
計量終了後、K-1の須藤元気プロデューサーとKrushの宮田充プロデューサーが囲み取材に応じ、これまで経緯と現時点(7日15時)で決まったことを伝え、タイトルマッチは消滅したが試合は条件付きで行われることが発表された。
以下、囲み取材のコメント。
宮田P「私から説明します。明日の大会で予定しておりましたK-1 WORLD GPスーパー・バンタム級タイトルマッチは、チャンピオンの金子選手が契約体重55.0kgをクリアしていることに対し、大久保選手が規定時間内にクリアすることができませんでした。最終的に大久保選手は、55.0kgから1.3kgオーバーの56.3kgでした。
実は、K-1ジム・ウルフTEAM ASTERの高木会長から、昨日の深夜過ぎ、そして午前中に何度も連絡を取り合っていましたが、栃木から会見場へ向かう中で最後の水抜きが厳しいという連絡がありました」
――体重を落とすのが厳しいと相談されていたと。
宮田P「はい、とりあえず意識はしっかりしているので計量には参加してくださいということを話しました。こういう時は病院に運び込まれましたとか、いろんなケースがあるんですけど、会長さんが責任を持って規定時間内に到着すると。それで測ったら結果的に1.3kgオーバーでした。
K-1は、規定時間内にクリアできなかった場合、選手の健康面を一番大事に考えているため、例えば時間を延長して再々計量をやったり、翌日に戻し計量をするということは一切やっていません。そのルールにならい大久保選手がクリアできなかった時点で、まずスーパー・バンタム級のタイトルマッチは消滅しました。その上で、この試合を非常に楽しみにしてるお客さんがいっぱいいますし、選手たちに試合をやる意思があるかどうかを金子選手、大久保選手双方に確認しました。その結果、金子選手が受けますと言ってくれましたので、試合は実施となります」
――大久保選手へのペナルティは?
宮田P「1.3kgオーバーの規定にそって、第1ラウンドは大久保選手が2点の減点からの試合開始となります。 そして大久保選手はファイトマネーの30\%がカットされて、一旦、K-1が徴収した上で金子選手のファイトマネーに上乗せして支払われます。勝敗については、金子選手が勝利した場合のみ公式記録となります。大久保選手が試合の中でKO勝利なり判定勝利を飾ったとしても、その場合はノーコンテストという公式記録になります。
あと、グローブハンデについては、金子選手が8オンス、大久保選手が10オンスになりますが、それについては金子選手に委ねています。グローブが大きくなるとその面積が広がって、逆にやりづらいというケースもあるからです。18時ぐらいまでに金子選手から返事もらうという形になっています」
――須藤プロデューサーは、今回の体重オーバーをどう受け止めていますか?
須藤P「まずは、金子選手に感謝ですね。やはり、こういう状況でも試合を受けてくれるのは、主催者を代表して金子選手には感謝しかありません。理由はいろいろとあるとは思うのですが、やはりプロとして体重を落としきれなかったことは正直残念に思っております。 私もそうですけども、多くの人がこの試合を待ち望んで楽しみにしていたと思うので、こういう形になったことは、もう残念としか言いようがないですね」
――注目していた大久保選手に言いたいことは。
須藤P「大久保選手本人が、一番悔しいと思うんですよ。色々な理由があるにせよ、落とせなかったっていうことなので。あの身長で55kgまで落とすのは、やはり相当きついだろうなと思います。今後これからどの階級でやっていくかも含めて、色々と胸の中でざわついているところはもの凄くあると思います。そういったものをエネルギーに変えて、明日の試合で、大久保選手がまだいけるというところを見せてほしいです」
――残念に思うファンも多いのでは。
須藤P「僕は、人生にたまたまはないと思っています。金子選手と大久保選手っていうキャラクターはしっかりコントラストが出てるみたいな試合なので、すごく楽しみにしていたんですが、今後どうしていくかは、明日、試合を見てからですね。
本人に今後どうしていくかっていうのも、まあいろいろと話もしていきたいですし。逆に金子選手には、ここで“金子あり”というような、圧倒するぐらい力を見せてもらいたいです。僕が語るよりかは明日の試合を見ていただいて、そこから僕自身もK-1全体としてもファンの人たちがどういうふうに捉えるかっていうところがわかってくるんじゃないかなと思います」
――お二人は、計量時に大久保選手と会話はしましたか?
宮田P「大久保選手とは、アイコンタクトぐらいですね。会長がそばについている以上、僕たちが選手と話すことはありませんので。去年5月に永坂吏羅選手に体重をオーバーされたことはありましたので、大久保選手は逆に立場になって呆然としている感じでしょうね。これからのキャリアの方が長いと思うし、別にミスしたくてしたわけじゃないと思うので。
ただ、やっぱりプレリミナリーだろうがタイトルマッチだろうが、ペナルティを与えるのは当然のことで、明日どういう大久保琉唯を見せるのかですね。金子選手が試合を受けてくれなければ、舞台そのものがなくなっていたので、そういう意味ではまだ運みたいなものが残っているのかなと思います」
須藤P「ファンの人たちには、また違ったドラマを見ていただきたいという感じです。違ったフェーズに入るっていうのが、明日の試合で見えると思います」
――K-1としてのレギュレーションでは、今回のケースの場合、大久保選手に対して次戦以降、階級を上げる勧告はするのでしょうか?
宮田P「繰り返す選手に関しては、当然ジムさんを通じてそういった相談はします。なぜ、こうなったのかということも含めて。でも、その階級にこだっていきたいのであれば、一定期間サスペンデッドを設けて、その後組んでみるとかもありますし。僕的にはフェザーに上げ時じゃないかなとは思いますけど、それは高木会長と大久保選手が相談してジムさんが決めることかなと思います」
――計量オーバーの際に、練習の過程で足を怪我して体重を落とすべき時期に落とせなかったとか、そういう報告はあったのでしょうか?
宮田P「最後の最後という風に聞いてます。怪我してどうこうというのは僕は聞いていないです。落ちなかったのは、ちょっと具合も悪くなったっていうことで、怪我の報告は受けていません」
――腕に点滴しているような跡はあったので、そのぐらいの脱水状態だったってことなのでしょうか。
宮田P「それは考えられると思います」
――今回の試合表記は?
宮田P「55kg契約となります。あと、これはお願いになりますが、5大タイトルマッチと銘打って金子選手はもちろんですけど、大久保選手も非常に気合いが入っていたと思います。運営としては残念としか言いようがないですが、形は変われど明日試合は実施します。金子選手も大久保選手も試合をするために調整に入っていますので、SNSなどの過度な批判はくれぐれも控えてほしいです」