危険なHERO’S対決!シナ・カリミアンとブレイク・トループが大乱闘で会見中止に=9.7 K-1 MAX前日計量&会見
計量前から、シナ・カリミアン(イラン)とブレイク・トループ(アメリカ)が挑発合戦をして掴み合うなど小競り合いが起こっていた。そして、最悪の展開に。計量後の会見でトループが意気込みを語ると、カリミアンが反論。その繰り返しとなり、トループがカリミアンに対して辛辣な発言をすると最悪の事態へと発展した。
カリミアンが怒って立ち上がり、トループにマイクを投げつける。さらに突進するカリミアンにトループがタックルを決めて倒す。怒り心頭のカリミアンは、机を押して崩し、椅子を振り上げる。スタッフが割って入り制したものの、収まりのつかないカリミアンは走って向かっていく場面も。これ以上は収集がつかないと判断し、カリミアンとトループを退場させて2人の会見は中止となった。
トループ 明日が本当に楽しみだ。この瞬間のために、一生をかけてトレーニングしてきた。そして明日、シナをやっつけてみせるよ。今日こそ大きなことを言ってるけど、それまではずっと静かだったじゃないか。サングラスをかけてるのは、外さないと目の奥の“恐怖”がみんなにバレるからだろ。
カリミアン 俺のスタイルは、お前の知ったことじゃない。今はお前の話をする時間じゃない。
トループ シナは経験豊富なキックボクサーだ、それは認める。でもな、“耳が柔らかい”お前じゃ、俺のグラップリングは止められない。俺がテイクダウンしたら、キリンみたいな首を抱えて頭をもぎ取ってやるよ。
カリミアン やってみろ。
トループ ああ、それがプランだ。
カリミアン やってみろよ。でもお前のSNSみたいに、口だけじゃないことを祈ってるよ。お前、喋りすぎなんだよ。
トループ そうだな、よく喋るけど、実行するはその2倍だ。
カリミアン 明日、お前は絶対に実行できねーよ。
トループ お前の実行力は、さっき俺から逃げた行動程度なんだろうな。
カリミアン お前は、俺の家族のことを言っただろう!
トループ 言ってない。
カリミアン いや、母親のことを言っただろ。
トループ いつ?俺が家族について何を言った?
カリミアン 両親のこと、そして俺の国についても言ったよな。誰にもそんなことは言わせない。
トループ 俺が言ったのは「アメリカがお前の核施設を爆撃した以上に、お前に爆撃かますぞ」ってだけだ。
カリミアン 俺の国のことを言うな。
トループ 国のことなんか言ってない。ただ「お前に対して、それ以上に爆撃する」って言っただけだ。それに、母親のことを言うなって言ってるけど…俺は何も言ってない。
カリミアン 言っただろう。
トループ 俺は何も言ってない。でも、もし言ったとしたら…お前の母ちゃんも、父ちゃんも、そしてお前も、全部クソくらえだ。
カリミアン ぶっ殺してやる、この野郎!!
トループ 明日はリングで、もっと速くシナを倒して、同じことをしてやるよ。それが現実になるぞ、シナ。K-1、俺をここに呼んでくれてありがとう!ブレイク“ブレットプルーフ”トループ、相手の額に爆弾を落とす男だ!
<2人の試合詳細>
◎第6試合/HERO'Sルール ヘビー級/5分3R
シナ・カリミアン(イラン/SINA ARMY)
vs.
ブレイク・トループ(アメリカ/EYR Division Blackhouse MMA)
カリミアンは、“イランの英雄”として18年9月に初代K-1クルーザー級王座決定トーナメントに参戦し初代王者となった。24年3月にリュウ・ツァーにKO負けを喫し王座陥落。24年12月のRIZIN大晦日大会では安保瑠輝也とボクシングマッチを行い、25年6月のRIZIN北海道大会では初のMMA挑戦で荒東“怪物キラー”英貴を破った。
アメリカのトループは、LIGHTS OUT XTREME FIGHTINGヘビー級王者でMMAの戦績は15戦9勝(8KO/1SUB)6敗。アメリカのMMA団体「Gladiator Challenge」や「Legacy Fighting Alliance」で活躍し、パワフルな打撃を得意としている。SNSでカリミアンを挑発し、話題になっている。
◎第7試合/HERO'Sルール -60kg契約/5分3R
橋本雷汰(日本/ALONZA ABLAZE)
vs.
長野将大(日本/リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)
“雷獣”こと橋本雷汰は、ALONZA ABLAZEの卜部功也会長の秘蔵っ子で22年12月に天野颯大を下しKrushで勝利をあげ、石田龍大に負けるまで連勝を重ねた。25年6月のKrushではオープンフィンガーグローブに初挑戦して水本悠我からKO勝ち。今回は初の総合格闘技ルールに挑戦する。
HERO'Sのスターだった所英男の愛弟子の長野は、18年8月にZSTでデビューし、MMA戦績は10勝(1KO/5SUB)6敗。25年3月には、水谷健人にキムラロックで勝利している。
■橋本雷汰
――意気込み。
「(※カリミアンとトループの乱闘直後)両サイドが怖すぎて、何をしゃべろうか分からなくなりました。逃げることが必死で、まだドキドキしています。怖すぎて…水ください(長野からもらう)。ちょっと落ち着いたので、計量をクリアしてホッとしているんですけど、初のMMAということで自分自身、試合でどんなことができるか楽しみです。早く試合がしたいです。長野選手もいい感じで計量をクリアしたので楽しみです」
――両脇に並んで座っていたカリミアン選手とトループ選手が乱闘になり、どんな気持ちだったのか?
「暴れるのは分かっていたので最初から椅子を引いておいてよかったです(笑)」
――総合格闘技教則本で勉強すると発言していたが、その後は。
「あの本を読んで思ったのは、本を読むのは苦手です。読んだんですけど、大体わかりました。でも本を読むのは向いていないです」
――MMAの練習は、どんなところでやってきたか?
「ジムに身体が強い選手ばかりなので、とりあえず練習をやってもらいました」
――須藤元気さんがK-1プロデューサーに就任した感想と、来年開催予定のHERO'Sの大会への参戦希望は?
「須藤さんは入場を見たことがあって、あそこまで入場できたら僕も盛り上げることができるのかなとか思ったり、あそこまで盛り上げる選手になりたい。HERO'Sは今回勢いで出ますが僕はK-1のベルトを獲りたいので、獲ってからその先のことはまだ考えていないです」
――どんなフィニッシュをしたいか?
「3秒KOの飛びヒザ蹴りで勝ちたい」
■長野将大
――意気込み。
「K-1の舞台でHERO'Sルールで試合をさせていただくことになり、ありがとうございます。橋本選手、計量でお会いしてやってきそうな感じがしたのでいい試合したいと思います。ここで何かを掴み取りたいと思います」
――両脇に並んで座っていたカリミアン選手とトループ選手が乱闘になり、どんな気持ちだったのか?
「暴れるかな思っていたので、とりあえず逃げようと思っていました(笑)」
――師匠の所英男選手がHERO'Sで活躍しました。同じルールで戦うことに関しては、どう思っていますか?
「やることは変わらない。戦い方も一緒です」
――須藤元気さんがK-1プロデューサーに就任した感想と、来年開催予定のHERO'Sの大会への参戦希望は?
「須藤さんは選手の時から見ていて、入場もすごくてカッコいい選手だなと思っていました。来年のHERO'Sの大会は、今回の試合でしっかりアピールして出場させてもらえるように頑張りたいと思います」
――どんなフィニッシュをしたいか?
「バックハンドブローで勝ちます」