オウヤン・フェンは、武林風-70kg級世界王者。23年12月にK-1初参戦し、和島大海の持つK-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級タイトルに挑戦し、2RKOを収めて第5代王者となった。昨年3月のK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦では、パスカル・シュロスを判定で下すも決勝ラウンドは怪我で欠場に終わった。
ムシンスキは、K-1出場を待ち望んでいた“執念のラストマン”と呼ばれるポーランドの強豪で、24年3月のK-1 WORLD MAX最強決定トーナメント開幕戦へ初出場すると優勝候補のストーヤン・コプリヴレンスキーからダウンを奪い勝利。準々決勝はゾーラ・アカピャンから勝利するも、準決勝は怪我で欠場に。仕切り直しの再チャレンジとなる。
1R、インローの蹴り合い。フェンは前蹴り、右のパンチ。ムシンスキは右のパンチで昼動き。そして右のパンチをヒットするムシンスキ。フェンはガードを固めてハイキック。ムシンスキはボディ打ち、インロー。フェンは右フック、ムシンスキはヒザ蹴りのカウンター。ムシンスキは前蹴りから小さいパンチで崩しにかかる。さらにムシンスキはバックスピンキックなど、多彩な蹴りを見せた。
2R、ムシンスキはワンツー。フェンは左フック、ローキック、左ボディとコンビネーション。ムシンスキは右クロスで倒しにかかるが、フェンは左のパンチを返す。ムシンスキはインローで崩しながらパンチを打っていく。ややムシンスキのインローの印象が大きいか。フェンもパンチでポイントを奪いにいくが、ムシンスキがやや上か。
3R、あっという間の最終ラウンド。ムシンスキは右のパンチ、フェンは右ローキックを連発。ムシンスキはパンチからローキック。ともに大きな差はない。フェンはローキックも、ムシンスキは下がらない。フェンの左フック、右ローキックから右ハイキックで反撃。フェンは横蹴りから足払いで転倒させる。フェンは右、左のパンチ。フェンのハイキックをガードしたムシンスキはパンチを打ちにいくも、逆にパンチをもらう場面も。判定は2-0でフェンが勝利をものにした。
勝利したフェンは「今回MAX開幕戦に勝ち残って嬉しい。チーム一丸となってやってきたことが、勝利につながったと思います。ムシンスキ選手は強かったです。これから決勝へ向けてがんばっていきます。相手は誰でも構いません。8名はみんな世界レベル。誰とやっても構いません。これから11月の決勝へ向けて盛り上げていきます」とコメントした。