永澤サムエル聖光“魂の納豆パンチ”で奇跡起こすか?里見柚己戦で王座挑戦へ=「K-1 WORLD MAX 2026」9.12(土)代々木第二
「そうですね、全部変えちゃってます。もう昔のムエタイはできないですね。蹴りを生かしつつ、パンチにシフトした感じです」
――パンチはどこで練習を?
「B Makeというボクシングジムです。そこはボクシング加盟はしていないんですよ。キックもやってるけど、ボクシングも奥さんのトレーナーがいるんで」
――初めてK-1グループに参戦したのが、24年8月の里見柚己戦でした。この2年間でパンチの進化は著しいものがあると思いますが、今回の里見チャンピオンへの挑戦はその成果の答え合わせになりそうですね。
「K-1グループに参戦当初は、ボクシングに特化した練習をして苦手を克服しないと、これは間に合わないと思ったんで、なんならパンチの練習しかしてこなかったですからね。そうしたら今度はなんかハマり始めたんで、これしかないんだなって」
――元K-1王者の佐藤嘉洋さんが、里見選手の左ボディを“魂の納豆パンチ”と名付けていました。顔面で相手のパンチを受けながらも左の強烈なボディで倒すのは、まさに納豆のように粘り強いと。
「頑丈な身体に生んでくれた親に感謝ですね。最初は、パンチのディフェンスがまったくできなくて。ボクシングを習い始めてからディフェンスも少しずつ覚えてきて、やっとK-1ファイターとまともに戦えるようになったんで、本当にもうこれしかないんだろうっていうラストチャンスくらいの気持ちで里見選手に挑みます。本当に気持ちのこもった戦いになると思っています」
――永澤選手の左ボディは、ムエタイの首相撲を応用した変則の動きなのではないかと佐藤さんは分析していました。
「ムエタイは意識していないですけど、元々の癖みたいな動きはあるかもしれません。左の攻撃が得意だったので、勝手に出ちゃうというか素で出てる部分がやっぱりいいんじゃないかなと思っています。元々あった動きに、ボクシングのテクニックを加えて威力を上げているようなところはありますね」
――やはり努力の積み重ねが今の強さなんでしょうね。粘り強さというか。
「気持ちは、かなり強い方だなとは思ってるんで。でも、それはもう格闘家として当たり前のことでもありますからね。パンチが効く効かないって、やっぱりそれはどうしようもないじゃないですか。効いちゃってフラついてたら僕も倒れるし、倒されてるし。でも、ある程度は根性でなんとかなると思っているんで。気持ちと根性ですね」
――以前、試合後に痛くないんですか?と聞いたら痛いよって仰っていましたね。
「本当に痛いけど、そこを見に来てくれてるお客さんとかもいるんで。やっぱり自分が勝つと信じてくれるお客さんもいるので、そういう気持ちも乗っかってますね」
――ボリビアの血が、いい方向に出てるとかあるんですかね?
「出てるのかもしれないですね。もしかしたら骨格的にはあるのかもしれないです。ほんとうに、そこは親に感謝です。チャンピオンになって恩返ししたいですね」
――今回の試合は、矛と盾の戦いではないですが、里見選手は左の強打があります。
「前回は、それでやられていますからね。向こうは、その感覚を覚えてると思うんで。絶対に同じ角度で振ってくると思うんですけど、俺がどこまで成長しているかの勝負になるんじゃないかな」
――ちなみに佐藤さんの勝敗予想は、永澤選手でした。
「マジっすか。めっちゃ嬉しいですね」
――K-1グループ初戦が里見選手で、その後に若手の踏み台になるようなマッチメイクがあって、それを跳ね返してきての3連勝で今回のタイトルマッチ。夢を見させてくださいと言っていました。
――チャンピオンになったら、その先は考えてるんですか?
「やっぱりキックが大好きなんで、 K-1も大好きだし。本当に格闘技に使った人生の方が長いんで、最後はジムをやりたいなと思っています」
――なるほど。魂の納豆ジムですね。
「納豆ジム!いいですね。スポンサーもついてくれないかな(笑)。でも、粘り強く戦う子たちが増えたらいいなとは思います」
――ご自身は、納豆は大好物?
「いえ、じつは自分は…納豆が苦手なんですよ(笑)」
――えっ…、そこは納豆が苦手なんですか!
「はい。そこは苦手を克服できるように粘り強く頑張ります(笑)」
<2人の近況>
永澤は、新日本キックでライト級1位まで昇りつめ、ジャパンキックでライト級王座に就き、WBCムエタイ日本統一ライト級王座獲得。22年7月にWMOインターナショナル・ライト級王者となりキック三冠王に。25年9月に上野空大から延長判定勝ちを収め、26年2月は西京佑馬をKOで下し、5月は大岩龍矢から勝利を収めた。
里見は、23年6月のKrushで大沢文也から勝利して第8代Krushライト級王座に。24年8月に永澤サムエル聖光をKOすると今年2月に朝久裕貴を破り、第7代K-1 WORLD GPライト級王者となった。現在6連勝中。