石田龍大、激アツ展開「ベルト獲ったら兼田選手と戦いたい」=「K-1 REVENGE」5.31(日)後楽園ホール
――石田選手は、Krush王者になった後、K-1王座獲りをアピールしていましたね。
「はい、ベルトは全部狙いたいので」
――当時の王者は、寺田匠選手でしたがリング上やSNSでも対戦を表明していました。
「ベルトを獲るにはチャンピオンに勝つしかないのですから。でも、ベルト返上とか階級を上げるとか聞いていたので、返上するなら早くしてくれと。そうしたら返上と聞いて、一度、関口選手との王座決定戦が組まれていたんですよね」
――そうだったんですね。
「昨年11月だったんですけど、発表会見の5分前にベルトを返上したくないと聞いて、試合が消滅したんです」
――今回の試合には、そんな因縁があったわけですね。
「いろいろあったんだろうけど、当時はムカつきましたね。試合がなくなったので」
――そうした経緯がありつつ、関口選手との王座決定戦が決まりました。オファーがあった時は、どんな心境だったのでしょうか?
「俺しかいないでしょうって感じですね。来るだろうなと思っていました」
――関口選手の印象は?
「パンチも蹴りもできて、スピードもパワーもあって、すごく強い印象ですね。スタミナも根性もあるんで、すごく強い選手だと思っています」
――そんな強豪を相手に、自分は何で勝負しますか。
「俺が勝ってるものはあまりないんですけど、やっぱり作戦だったり、まあ勝てる自信だけはあるというか」
――強烈な三日月蹴りや倒せるパンチもありますよね。
「全然、パンチは強くないですよ、俺」
――13勝のうち6KOで、左のパンチでダウンも奪っています。
「それは会長に言われたことをやって、倒す確率が上がっているだけです。でも、もっとKO率を上げていきたいですね、8割くらいにはなりたいです」
――古川会長の作戦で倒せてきたと。
「はい、そうです。古川会長から言われてることプラス、頭の隅っこに自分で倒すイメージもちゃんと持ちつつって感じです。いい感じで組み合わさっています」
――POWER OF DREAMの選手は、古川会長への信頼がとくに厚い印象です。
「会長の存在は、絶対的ですね。言われたら、やるしかないです。でも絶対的なんですけど、会長はしっかり選手のことを思ってくれていて、僕たちの意見も大切にしてくれています。会長が言われてることは、いい方向にしか行かないです」
――今回対戦する関口選手もそうですが、この階級には強い選手がたくさん揃っています。兼田将暉選手、新美貴士選手、そしてスーパー・バンタム級の大久保琉唯選手も階級をまたいで挑戦してきています。
「いやー、めっちゃいいなって。なんかワクワクしますよね」
――ワクワクする?
「いいじゃないですか。強い選手が多ければ多いほどやっぱ楽しくなって、モチベーションも上がってくるんで。全員片っ端からぶっ倒したいなっていう気持ちです」
――おお! いいですね。ちなみに大久保選手が新美選手と対戦しましたが、あの試合はどう見ましたか?
「普通に大久保選手が勝ったかなと思いましたね」
――その差は、どこに感じましたか?
「意外と新美選手が押し切れなかったところと、逆になんかちょっと押されてるところもあったし。俺は、大久保選手が勝ったかなって思いました(※本戦判定2-0で大久保の勝利)」
――大久保選手が階級を上げて、何階級も制覇するみたいな宣言してますけど、これはどう見てるんですか。
「それは、むしろ俺がやる。俺もその考えなんで、俺がしますよ」
――それは熱い展開ですね。大久保選手は、どう評価してるんですか?
「いやー、もうめっちゃ高いですね。しっかりK-1の顔になってもらわないといけないと思っているんで」
「全然違います。俺、全員尊敬していますよ」
――オラオラ系かと。
「いや、全然オラオラじゃないですよ(笑)」
――結構、辛辣な発言をしていたので、そういうイメージがありました。
「アピールする時に、そうなっているだけです。ただ、練習していないのに威勢のいいやつはあんま好きじゃなくて。しっかりちゃんと自分を追い込んでる選手は、めっちゃ好きですね」
――なるほど、俺とやれよみたいな、そんな感じのイメージでした。
「俺しかいないなら、もう俺とやれよって感じはありますけど。100%向こうが悪ければスイッチは入ります」
――以前、永坂吏羅選手にSNSで煽られた時は、どんな気持ちだったんですか。
「なんか煽られてるというか、ど正論かまされてんなと思ってて。確かに俺は、SNSを全くやってなかったし。もっと自分をアピールしていけよ、みたいな感じのことを言われてきて」
――そうでしたね。
「それをきっかけにXも始めたし」
――石田選手は、多くを語らないですが、Xを見るとワードセンスあるなと感じます。
「本当ですか?」
――むしろ、絶対に向いてると思いました。ネットではアンチの炎上とかありますが、石田選手はどう見ていますか?
「まあなんやろ、他人事ですけど、面白いって感じですね。やっぱり、いろんな意見があるように、いろんな選手がいていいのかなとも思いますし。でも俺は、やっぱり実力で有名になりたいタイプなんで、わざわざ炎上しにいかんでもいいのかなと。ただ、みんなK-1愛はあると思っています。それぞれ、やり方、出し方がプロだからあるので。個性が集まっていいんじゃないですか」
――分かりました。ちなみに兼田選手に対しては、どんな評価をしているのでしょうか。
「俺めっちゃ戦いたいんですよね。俺は兼田選手、新美選手、大久保選手。めっちゃやりたいんですよ」
――兼田選手の評価は。
「めっちゃ高いです。兼田選手と戦う相手は、なぜみんなあんな倒されているんだろうって。不思議ですよね。だから一回戦ってみたいんですよ」
――へえー、そんなに。
「なんで、今回ちゃんとベルトを巻くことができれば、俺の方から兼田選手に対戦をお願いしようかなとは思ってますね」
――それはカッコいい!
「やりたい選手だし、ずっとタイトルマッチを組んでもらえなかったじゃないですか。ずっと勝っていたのに。ちょっと可哀想だなと思っていたんですよ」
――兼田選手のK-1、Krushでは敗北は寺田匠選手だけ。しかもギリギリの判定でした。
「あれは、ちょっと俺は何とも言えないんですけど、どっちもどっちって感じの試合で。兼田選手が勝ってたかなと思いました」
――そういう声もありましたね。
「だから、逆指名で行こうかなと思ってて。チャンピオンになったら」
――K-1王者になったら次は海外強豪という流れになりそうなところを、幻想のある兼田選手と戦いたいというのは、逆に凄いです。
「それは本音なんで。本音で動いていこうかなと思ってます」
――K-1は世界戦略を進めていますが、どう見ていますか。
「上の階級の選手たちに対しては、俺もK-1ファンの目線でずっと見てますね。ダリル・フェルドンク選手とか、サルシチャ選手とか。トーナメントとかも面白かったじゃないですか」
――自分も世界のそういう強いやつとやりたいとかも、あるんですか?
「もちろんやりたいです。強ければ強いほどいいというか、相手が。フェザー級で何回か防衛したら、すぐスーパー・フェザー級のチャンピオン挑むぐらいの勢いもあるし。ライト級まで行こうかなくらいにも思っています」
――何階級も制覇したいと。
「階級を上げると、やっぱり選手とかも強くなるじゃないですか。パワーとかも違うし。スタイルも変わってくるのかなって思うと、ワクワクもあります」
――自分としては、どこまで行き着こうとしてるんですか。
「とりあえず今回、ベルトを獲らないと始まらないんですけど。K-1で3階級制覇を目指し、可能であれば他団体のベルトを全部総取りしたい。もしかしたら、相手がいなくなって(武居)由樹君みたいにボクシングに挑戦するとか、いろいろビジョンが見えてきますね」
――目標は、大きいほど達成する確率は増えていきます。今回は、ゴールではなくスタートという感じなんですね。
「全然ゴールじゃないですね、スタートです。やっぱりゴールも、ちょっとずつ成長とともに離れていってる感覚なんですよね、自分の中で。引退するまでゴールがないみたいな感覚です」
――すごい志が高いですね。
「ジムの先輩たちも強いんで。その先輩たちを超えたいっていう気持ちと、後輩たちの才能とかセンスもえげつないんで、負けられないという気持ちで、めっちゃいい環境で練習できてます。みんなの熱量が高いんで、それで自然と上がっていっているなと思います」
――分かりました。最後に関口選手とのタイトル戦へ向けて意気込みをお願いします。
「関口選手はめっちゃ強いんですけど、ただ勝ってベルトを獲るだけでは嬉しくないので、しっかり格の違いを見せて勝ちたい。圧倒的に勝ちたいなと思っています」
<両選手の近況>
石田は、K-1甲子園で優勝し、20年2月にKrushでプロデビュー。2戦目は髙橋直輝に判定で敗れたものの、24年6月に第9代Krushフェザー級王座決定トーナメントに出場すると準決勝で“狂拳”迅からKO勝ち。決勝は橋本雷汰を破り、Krush王座を獲得した。前回は26年2月にク・テウォンをKOして、現在破竹の12連勝中となっている。
関口はK-1アマチュアで優勝し、23年7月にプロデビュー。Krush、そしてK-1ではプレリミナリーファイトで着実に結果を残し、25年4月のKrushでは新美貴士を撃破。9月は大脇武を破り、26年1月は森本直哉を倒して9戦 9勝(5KO) 無敗の記録を作っている。