MAXオランダ予選は“超新星”誕生!ジェイジェイ・モーリス、KO量産で優勝=4.19『K-1 WORLD MAX 2026 in Utrecht』
同予選は8名によるワンデイトーナメントが行われ、優勝者が9月12日(土)に東京・国立競場第二体育館で開催の『K-1 WORLD MAX 2026』のFINAL16開幕戦への出場権を獲得する。
オランダ予選トーナメント準々決勝から決勝までの試合リポートは、以下の通り。
〇ミッチェル・ラーマス(オランダ/Bien Fitness/Bien Fighters)
判定3-0 ※30-27×3
●スタニスラフ・カザンツェフ(ウクライナ/Mike's Gym)
WFL世界-70kg王者のミッチェル・ラーマスは、60戦55勝(20KO)5敗と経験豊富で、強烈なローキックを持っている。今大会はWFLが主催するため、ラーマスは負けられないトーナメントになりそうだ。
対するカザンツェフは、Mike's Gymに所属。GLORYでユセフ・ブガネムと対戦経験があり、戦績は40戦31勝(9KO)8敗1分のベテランだ。
1R、ラーマスは右ローキック、右フックで攻撃。さらにワンツーから左ハイキック、右ボディと多彩な攻めを見せた。カザンツェフは右ローキックで反撃も、逆にローキックでダメージを受けることに。だがカザンツェフは右フックを顔面に放ち、左ボディのコンビネーションで攻めた。ラーマスは強烈な右フック。このパンチに、ローキックのカウンターを入れるカザンツェフ。いきなりレベルの高い攻防が繰り広げられた。
2R、ラーマスはローキックでダメージを与え、ハイキックで揺さぶりをかける。カザンツェフはローキックを返すも、カウンターの左が飛んでくる。構えを変えながらインローとアウトローを的確に入れるラーマス。カザンツェフはパンチを出していくも、防戦一方の場面も。ラーマスは被弾があるものの、うまさを見せている印象だ。
3R、このラウンドもラーマスがローキックを蹴りつつ、右のパンチを合わせる。カザンツェフは前へ出てローキックを返し、左ボディ。ラーマスは前蹴りで止めながら、ローとハイで組み立てる。カザンツェフはジャブからのローキックで反撃。ややカザンツェフの攻勢が目立つも、大きな差はなかった。判定は3-0でラーマスが勝利を収めた。
[K-1 WORLD MAX 2026 -70kgオランダ予選トーナメント・準々決勝(2)/3分3R・延長1R]
〇マノエル・ドス・サントス(ブラジル/Team LGT)
KO 3R2分59秒 ※右三日月蹴り
●フランチェスコ・カルボッティ(イタリア/Authentic Gym/ST FIGHT MANAGEMENT)
35歳のブラジルのサントスは、5戦3勝(2KO)1敗1分と戦績が少ないながらも侮れない存在。対するイタリアのカルボッティは、身長184㎝の長身のWFCイタリア-70kg王者。どちらが準決勝へ駒を進めることができるのだろうか。
1R、サントスはプレスをかけながらローキックから左右フックへつなげる。カルボッティはジャブをついて前後にリズムを作りつつ右ハイキック。左フックから右ローキックのコンビネーションを見せるサントス。接近戦を仕掛けたいサントスと、距離を作って攻撃を組み立てるカルボッティの駆け引きが見られた。
2R、カルボッティはハイキックを仕掛ける。サントスはミドルを蹴りつつ右フックでKOを狙う。サントスの前蹴りもローブローに。カルボッティは鋭い左フックから右ストレートを放つ。そして飛びヒザ蹴り。かわしたサントスは右を打ち込んでいく。ともにやや疲れが見え始めた。
3R、カルボッティはワンツーから左ハイキック。サントスは右もガードの上。三日月蹴りをボディへいれるサントス。手数が減ってきたカルボッティは苦しいか。勢いがついたサントスは、三日月蹴りを徹底して飛びヒザ蹴り。ボディ狙いのサントスは、ヒザ蹴りを入れる。そして右の三日月蹴りでダウンを奪ったサントス。そのままサントスのKO勝ちとなった。
[K-1 WORLD MAX 2026 -70kgオランダ予選トーナメント・準々決勝(3)/3分3R・延長1R]
〇セミ・ケスキン(トルコ/All Fit Gym)
判定2-1 ※29-28×2、28-29
●ハキム・タト(モロッコ/Team MMA)
トルコのケスキンは、WFLやエンフュージョンで試合経験があるFIGHT CLUB欧州-68kg王者。戦績は42戦37勝(1KO)5敗で、右の強打が武器だ。対するモロッコのタトは、身長183cmのIBF世界-72kg王者。初戦から強豪との戦いで番狂わせを起こすことができるのか。
1R、スピードのあるケスキンは鋭いパンチのコンビネーション。タトは紙一重でかわし、右のパンチからヒザ蹴りへつなげる動き。試合をリードしているのはケスキンだが、打ち合いでタトが左フックをヒットする場面も飛び出した。
2R、スタートから積極的に攻めるのはケスキン。右、左とパンチ連打で追い込んでいく。だがタトは、打って来いとアピール。前蹴りから左右フックを打ち込むケスキン。タトも右のパンチで迎え撃つ。ともに一歩も引かない展開も、積極的に攻めているのはボディを叩くケスキンの印象か。
3R、ここも積極的に攻めるのはケスキンで、パンチからハイキックと手を止めない。だがタトは左右ボディ打ちで反撃のシーンも。ケスキンは三日月蹴りをボディへ入れてダメージを与える。タトは右ハイキックで意地を見せる。両者大きな差はなく、最後まで打ち合いを続けた。判定も僅差となり、2-1でケスキンが勝利した。
[K-1 WORLD MAX 2026 -70kgオランダ予選トーナメント・準々決勝(4)/3分3R・延長1R]
〇ジェイジェイ・モーリス(オランダ/Gym One/Team Morris)
TKO 1R3分 ※カットによるドクターストップ
●ジョーイ・クライエンブルフ(オランダ/Ser’s Gym)
モーリスは、オランダ期待の新鋭のWFLオランダ-67kg王者。12戦6勝(1KO)5敗1分の戦績を残し、今回のトーナメントで優勝を狙う。対するオランダのクライエンブルフは8戦4勝(2KO)4敗の26歳で、名を広めたいところだ。
1R、プレスをかけて追いかけるモーリスは、踏み込んでの強烈なローキック。クライエンブルフはワンツーで反撃も押されてしまう。左ハイキック、右のクロスを見せるモーリスは、最初から勝負をかけている印象だ。
サークリングで動くクライエンブルフ。モーリスは左フックを打ち込むと、クライエンブルフは右目上から出血。ドクターチェック後に再開。クライエンブルフはパンチでラッシュ。そのままラウンド終了も出血が多いためドクターストップがかかり、モーリスの勝利が決まった。
〇ミッチェル・ラーマス(オランダ/Bien Fitness/Bien Fighters)
KO 1R2分32秒 ※飛び二段ヒザ蹴り
●マノエル・ドス・サントス(ブラジル/Team LGT)
準決勝は、準々決勝でカザンツェフを破ったミッチェル・ラーマスが、カルボッティを下したマノエル・ドス・サントスと対戦した。
1R、開始からラーマスは鋭いジャブから右ローキック、左ハイとつなげる。サントスは三日月蹴りをボディへ。ラーマスはワンツーで追い込む。サントスは三日月蹴り。ラーマスは半身で蹴りを受け流しながら、左ハイキック。内廻し蹴り、飛びヒザ蹴りとラーマスの猛攻は続く。そしてラーマスが右ハイキックでダウンを奪う。立ち上がるサントスだがダメージは大きそうだ。ラーマスは、飛び二段ヒザ蹴りを顔面へ入れてダウンを奪い、そのままKO勝ちとなった。
[K-1 WORLD MAX 2026 -70kgオランダ予選トーナメント・準決勝(2)/3分3R・延長1R]
●セミ・ケスキン(トルコ/All Fit Gym)
判定0-3 ※27-30×3
〇ジェイジェイ・モーリス(オランダ/Gym One/Team Morris)
もう一つの準決勝は、準々決勝でタトを破ったセミ・ケスキンが、クライエンブルフを下したジェイジェイ・モーリスと対戦した。
1R、モーリスは前へ出てパンチ、ヒザ蹴りを打ち込む。このヒザ蹴りでいきなりダウンを奪うモーリス。だが、首相撲からのヒザ蹴りの反則でダウンは取り消しに。ケスキンはダメージが心配されたものの、鋭いパンチを打ち込んでいった。モーリスは左、右とフックを入れるもケスキンが耐えた。
2R、ここはケスキンが右のパンチを打ち込み、積極的に攻める。だがモーリスは、パンチをかわすと左ハイキック。首筋に蹴りが入るもケスキンが耐えた。モーリスは左右のボディストレート、左を顔面へ打ち分ける。さらに左右のフックを顔面に入れるも、タフなケスキンはローキックで反撃へ。
3R、押されているケスキンは、ボディを狙う。モーリスはローキックを連発し、ハイキックと冷静に蹴りを散らしていく。だがタフなケスキンは、左右のボディブローで反撃。モーリスはローキックで完全に足狙い。強引にパンチで打ち合わないうまさも見せた。判定は3-0でモーリスがものにし、決勝へ進出。
●ミッチェル・ラーマス(オランダ/Bien Fitness/Bien Fighters)
KO 1R2分43秒 ※左ヒザ蹴り
〇ジェイジェイ・モーリス(オランダ/Gym One/Team Morris)
決勝は、準決勝でマノエル・ドス・サントスをKOしたミッチェル・ラーマスと、セミ・ケスキンを完封したジェイジェイ・モーリスの顔合わせとなった。
1R、ラーマスはプレスをかけて左右のローキックで先制。モーリスはジャブからボディストレート。ラーマスは強烈なワンツー。モーリスは左から右のパンチのコンビネーション、ヒザ蹴りで応戦。引かないラーマスは右、左の強打でKOを狙う。モーリスの右ローキックで動きが止まるラーマス。だがラーマスは構えをサウスポーにスイッチして対応する。左右ローキックで攻め込むモーリス。諦めないラーマスはパンチを打ち込むも、ガードが下がり始める。フックから右アッパーを決めてモーリスがダウンを奪った。立ち上がったラーマスに、モーリスが左ヒザ蹴りをアゴに入れてKO勝ち。
◆出場選手プロフィール
ミッチェル・ラーマス(オランダ/Bien Fitness/Bien Fighters) Mitchell Lammers
97.6.15生/オランダ・アムステルダム出身/28歳/178cm/スイッチ/60戦55勝(20KO)5敗
<主なタイトル歴>
WFL世界-70kg王者
instagram:@mitchelllammers
スタニスラフ・カザンツェフ(ウクライナ/Mike's Gym) Stanislav Kazantsev
90.7.25生/ウクライナ・オデッサ出身/35歳/176cm/オーソドックス/40戦31勝(9KO)8敗1分instagram:@st_kazantsev
マノエル・ドス・サントス(ブラジル/Team LGT) Manoel Dos Santos
90.6.27生/ブラジル・マラニョン出身/35歳/174cm/オーソドックス/5戦3勝(2KO)1敗1分
instagram:@manoel_maranhaobjjmma
フランチェスコ・カルボッティ(イタリア/Authentic Gym/ST FIGHT MANAGEMENT) Francesco Carbotti
04.8.20生/イタリア・ファザーノ出身/21歳/184cm/オーソドックス/6戦4勝(2KO)1敗1分
<主なタイトル歴>
WFCイタリア-70kg王者
instagram:@francesco_carbotti_
セミ・ケスキン(トルコ/All Fit Gym) Semih Kezkin
01.8.13生/オランダ・ウ-デン出身/24歳/178cm/オーソドックス/42戦37勝(1KO)5敗
<主なタイトル歴>
FIGHT CLUB欧州-68kg王者
instagram:@semihkeskin__
ハキム・タト(モロッコ/Team MMA) Hakim Tato
01.10.13生/ベルギー・ブリュッセル出身/24歳/183cm/オーソドックス/5戦3勝(1KO)2敗
<主なタイトル歴>
IBF世界-72kg王者
instagram:@officieltato
ジェイジェイ・モーリス(オランダ/Gym One/Team Morris) Jayjay Morris
99.12.22生/オランダ・アムステルダム出身/26歳/179cm/オーソドックス/12戦6勝(1KO)5敗1分
<主なタイトル歴>
WFLオランダ-67kg王者
instagram:@jayjaymorriss
ジョーイ・クライエンブルフ(オランダ/Ser’s Gym) Joey Klijenburg
00.2.28生/オランダ・ホーン出身/26歳/180cm/オーソドックス/8戦4勝(2KO)4敗
instagram:@joeyklijenburg_