激戦のクルーザー級!サッタリ「モンスターの一面見せる」山口翔大「万馬券を狙う」谷川聖哉「生き残れば道を切り拓ける」=9.7K-1代々木第二
以下、決定対戦カードと各選手のコメント。
マハムード・サッタリ(イラン/TEAM大和魂) Mahmoud Sattari
vs.
山口翔大(日本/GENESIS/TEAM3K) Shota Yamaguchi
山口は24年10月のK-1 WORLD GP 2024 無差別級アジア予選でエロール・ジマーマンと対戦して苦しめるもKO負けを喫し、本戦出場を逃した。だが、韓国のクォン・ジャンウォンが病気で欠場となり、敗者復活。GP初戦でクラウディオ・イストラテから判定勝ちも準決勝でフェン・ルイに判定負け。今年5月のKrushでは谷川聖哉に延長判定で敗北した。
■マハムード・サッタリ
「帰って来れて素晴らしい気分です。試合についても準備ができています。トレーニングも、しっかりできています。最近はジムをオープンしました。日本のファイター、世界中のファイター、みんな来てください。今回の試合は、素晴らしい内容になると思います。モンスターの一面を見せてKOしたいと思います」
――前回のターザン戦、先にダウンを奪ってのKO負けだったがどんな試合だったと思うか?
「良いファイトでした。私がターザン選手からダウンを奪った時、みんなもう少しで彼が倒れると思ったはずです。でも、これは試合なので何が起こってもおかしくない。私も100%の力で戦いました。結果としては負けてしまいました。次の9月の試合は100%の力を見せて必ずKOします」
――山口選手の前回の谷川選手とのKrushタイトルマッチをどう見たか?
「試合動画を見ていません。ただコーチが山口選手の試合を見て、弱点を教えてくれています。私は、その指示に従って倒すだけです」
――自身のジムをオープンして、モチベーションが高まったり変化した部分は?
「嬉しい話ですね。ジムをオープンしてマインドトレーニングになるし、高い志を持った仲間と続けられる環境が整っていることでモチベーションは高まっています。ジム名はMOBAREZ(モバレズ)で戦士の意味があります」
■山口翔大
――意気込み。
「あんな試合をしておいて、負けて発言権もないと思っているので、とくにないです。がんばります」
――対戦相手の印象。
「日本人無敗がすべてです」
――前回のサッタリ選手のターザン戦を見て、どう思ったか?
「勝つと思っていました。それでサッタリ選手が引っくり返ったので、ビックリしました。それはサッタリ選手が弱いとかではなく、ターザン選手が強かったと素直に思っています」
――前回の谷川選手とのKrushタイトルマッチは、振り返ってみてどう思っているか?
「負けているんで何にも言えない。僕が弱かったとしか言えない」
――相撲マッチと酷評されていたが。
「ちょっと四股が足りなかったですね。四股を踏んでいたら、リングの外へ吹っ飛ばしていたと思います」
――RISEの南原健太選手とSNSでトラッシュトークになったが。
「僕は星龍之介選手と試合をした時に、(南原選手から)煽られているですよ。極真は俺だって。みんなで空手界を盛り上げて行こうねってなっていたんですけど。そこで噛みつかれているんで、僕も煽りたいところですが敗者なので、谷川選手に任せます。僕のやるべきことをします」
――サッタリ戦はどんな覚悟で試合をするか?
「覚悟はいつもあるんですけど、空手時代から戦前予想が有利な試合は落としてきて。その反面、絶対に無理やと言う試合は勝ってきているんで。大博打の勝負に強いタイプ。自分だけは信じないといけないんで、大番狂わせをしたいと思います。今乗っかって来た人は、博打うち。万馬券を当てましょう」
vs.
レダ・ゼイディ(モロッコ/ARJ Trainingen) Reda Zaidi ※会見欠席
空手出身の谷川は、これまでベルトまであと一つまで行きながら届かなかったが、今年5月の第3代Krushクルーザー級王座決定戦で山口翔大を延長判定で破り、悲願のタイトル獲得に成功した。
ゼイディは、ティアン・ターザンが主戦場にしているオランダのキックボクシング団体Enfusionで活躍。左右に構えを変えるスイッチスタイルで、プレスをかけてアグレッシブに攻撃するファイターだ。小型台風のようにパンチの回転力で相手を巻き込み、一気に勝負を決める決定力を持っている。K-1スタイルが合う、モロッコのハリケーン。
■谷川聖哉
――意気込み。
「僕の階級というのは、日本人が負け続けています。ここでひとつベルトを獲って、良くも悪くも注目されているので、しっかり生き残れば道が切り拓けていく。負ければ終わり。前回の試合後から、ずっと練習を続けています。前回の試合が酷評だったのは分かっています。次はしっかりすべてを引っくり返して、やっぱりK-1はクルーザー級だろうと思っていただきたいです」
――前回の山口選手とのKrushタイトルマッチは、振り返ってみてどう思っているか?
「いつか山口君とはやるだろうなと想像していて。ああいう展開になるだろうなとも思っていました。思ったよりもショートでパンチが出せたなと思うところで勝ちに行ってしまったと、反省しています」
――Krushクルーザー級王者になって思うところは。
「みんな思っているより、K-1やKrushを見てくれていると思いました。良くも悪くも自分が発言すると黙れとか、相撲がどうのとか言ってくる。ドンと来いという感じです。見てもらうのが僕らの仕事なので、最終的に引っくり返して倒せば文句ないと思っています。誰が何と言おうと僕が日本で一番強いことに変わりがないので。言うならば、とことん言って来いという感じです」
――RISEの南原健太選手とSNSでトラッシュトークになったが。
「僕と南原君は顔見知りですし、空手時代にも対戦したこともあります。戦ったらどうなるか分からないですけど、RISEとK-1の重量級を比較したら誰が見ても僕らの方が強い。それを言っただけです。言い方が僕が勝てると思われても仕方ないですし、相撲と言われるのも分かっていたので。もっと燃えて来いと言う感じです」
■レダ・ゼイディ ※コメント読み上げ
「数々のレジェンドを生み出して来たK-1で戦えるのはとても光栄な事。そして、9月7日、そのリングに自分も最初の一歩を刻み、そしてレダ・ゼイディが何者かを世界に見せたいと思う。相手は経験も実力もある選手だと思うが、それは自分も同じ。試合で重要なのは名前や戦績じゃなく、どれだけ強い覚悟と冷静な気持ちでリングに立てるか。自分はそう考えている。応援してくれている皆さん、本当にありがとう。自分の歩んでいる道は、スポーツと言う枠を超えた、生きていく上で大きな意味のある物。9月7日東京で会いましょう!」