5月25日(日)後楽園ホールで開催される「Krush.176」の[Krushバンタム級/3分3R・延長1R]に出場する長野翔選手のインタビューを公開!
──1月にKrushフライ級タイトルに挑戦の予定が「カポジ水痘様発疹症」で欠場となり、今回が復帰戦。練習を再開できたのはいつ頃だったんですか?
長野 休んでいたのが1ヵ月ぐらいだったので、練習できるようになったのは2月に入ったぐらいからですかね。顔にけっこう水ぶくれができちゃって、外に出られるような状態じゃなかったので、それがけっこうつらかったです。
──体を動かすにも支障があったんですか?
長野 披露が溜まったりするとダメということで、あんまり運動するとよくないと言われていたので、しばらく安静にしてました。
──練習を再開してから、どれぐらいで調子が戻ってきたんですか?
長野 調子は……あんまり戻らなくて。タイトルマッチ前の動きには全然戻らなくて、今も戻ってるかどうか、ちょっと心配なぐらいなんですけど(笑)。
──そうなんですか。
長野 本音で言うと、そうですね。スパーを撮った動画とか見ても、1月のタイトルマッチ前とはキレが全然違うんですよ。あの頃はこんなに動けてたんだなと思いました。
──ただ、試合はできるという判断ではあったんですよね?
長野 もちろん試合することはできるんですけど、試合が近づいてきたらちょっと不安があるかなと。でも大丈夫です!(笑)
──今回からバンタム級にアップしていますが、欠場のきっかけになった病気って、減量の影響もあったりしたんですか?
長野 免疫が落ちたためにかかったものなので、それもあると思います。今回、最初は「フライ級でもバンタム級でもどっちでもいけます」なんて言ってたんですけど、いざバンタム級に決まって減量を開始したら「これ、もうフライ級までは落ちないわ」ってなって(笑)。
──そんな中ですが、今回はどういう試合にしたいと思っていますか?
長野 階級を上げて一発目だし、白幡裕星選手はバンタム級チャンピオンの黒川瑛斗選手とも戦ってるじゃないですか。あの時にチャンピオンが白幡選手に勝った以上の勝ち方をしたいと思ってます。それができれば、「タイトル挑戦は長野しかいないだろ」ってもう1回言ってもらえると思うので。
──相手の白幡裕星選手についてはどういう印象ですか?
長野 強さというよりはうまさの選手ですよね。相手のペースになったら呑まれちゃうので、呑まれないようにやりたいです。
──ここで勝ってバンタム級でタイトルをと言うぐらい、バンタム級での自信もある?
長野 自信はけっこうあります。やっぱりフライ級の時は減量がキツくて、本来の自分が出せてないかなというのもあったんですよ。バンタム級に上げて、本来の自分が覚醒するかもしれないと思ってるので、自分でも楽しみです。吉と出るか凶と出るか分かんないですけど、覚醒できたらうれしいですね。
──この期間、特に4月には塚本拓真選手もKO勝利して今回も連続出場し、児玉兼慎選手はやはり4月にメインで劇的KO勝利して、ともに熱い試合を続けてますよね。そのあたりの刺激も大きいのでは?
長野 そうですね……この前、格闘技雑誌の取材がジムに来てたんですけど、「シルバーウルフ新世代!」みたいな感じで、拓真さんと兼慎さんが取材されてて。「いや、何でそこに俺がいないんだろう……」と思って。宮田充プロデューサーも僕を入れて「三銃士」って言ってくれてたのに、そこに入れてもらえなかったのがメチャクチャ悔しかったです。
──いや、そこは長野選手も入れるべきでしょう! ただの雑誌側のミスじゃないですかね?
長野 ハハハハ! そうですよね?(笑) 自分で言うのも何なんですけど、新世代のはずなのに僕が一番若いし、僕が戦績も一番いいし、トーナメントとかじゃなくてちゃんと自分でタイトルマッチも掴んでたのに、何でここに俺がいないんだと思って。「KOしてないからかな?」とか思って、メチャクチャ悔しくて。
──せっかく掴んだタイトルマッチが病気で欠場になり、体も動かせない時期があり、雑誌の取材からはなぜかハブられ、という……
長野 ホントですよ! それでめっちゃモヤモヤしてるので、それを全部試合にぶつけたいですね。ここで負けたらホントに長野翔は終わりだと思ってるぐらいなので。
──きっとその雑誌の関係者もリングサイドで見てるでしょうしね。
長野 はい、「長野翔がいるぞ」というのを試合で分からせてやります。他にも、見てる人たちみんな、それからバンタム級の選手たちにも、俺の存在を知らせてやります。フライ級はまあ、適当にやっててくれって感じですけど。
──そこまで言わなくていいんですけど(笑)。先ほどちょっと、KOのことを言われてましたが、そこについては?
長野 そこも今回の試合で覚醒したらいいなと思ってます。覚醒して進化できたら確変が起きますよ! 雑誌も俺だけ取り上げに来るぐらいになるんで!
──では最後に、改めて今回の試合への“決意”を教えていただけますか?
長野 この試合見たら、長野翔を世間は放っとけなくなるんで! 見ててください!
──分かりました。ありがとうございました!