5月25日(日)後楽園ホールで開催される「Krush.176」の[Krushバンタム級/3分3R・延長1R]に出場する白幡裕星選手のインタビューを公開!
──1月の林佑哉戦以来、4ヵ月ぶりの試合になりました。
白幡 そうですね。可能なら2ヵ月に1回ぐらい試合したいと思ってるんですけど、3月の心直戦が相手の欠場で中止になったので。ただ4ヵ月ならまだ大丈夫かなという感じだし、この間の練習でフィジカルがけっこうついてきたかなと思ってるので。
──フィジカルはどんなところに手応えを感じてますか?
白幡 始めて1年ちょっとなんですけど、全身を使ったトレーニングをやってるので、体の使い方が分かってきたかなと思いますね。それが生かせられるかは、試合で答え合わせができるかなという感じですね。
──今回はフライ級から上げてきた長野翔選手との対戦となりました。階級が違ったので、これまで対戦は意識してなかったですか?
白幡 まあ、そうですね。オファーを聞いて「ああ、階級を上げてくるんだ」と思いました。もともと他人の試合はあんまり見ないのもあるんですけど、長野選手の試合映像もそれから見た感じです。
──見ての印象は?
白幡 パンチもうまいですけど、それを当てるまでにちゃんと蹴りも打てていて、何でもできる選手かなと。飛び道具とかも持ってますし。
──オールラウンダーという点では、白幡選手とも少し似たところがあるのかなと思いますが。
白幡 ああ、そうかもしれないですね。本当に「キックボクシング」という感じだし、噛み合うかなと思います。
──特に気をつけるべきと思っている点は?
白幡 そのパンチもそうですし、あとは距離ですかね。
──では、自分としてはどういう試合にしてどう勝ちたいと思っていますか?
白幡 3月の黒川瑛斗選手と大夢選手のタイトルマッチもそうですけど、フライ級からバンタム級に上げて戦う選手も多くなってくると思うんですよね。あの試合では大夢選手が技術では勝っていたけど、最後は黒川選手が気持ちでなぎ倒した感じで、本当にKrushのタイトルマッチらしい試合だったと思います。自分は技術も気持ちも、全部を通して圧倒できたらと思っています。
──最後は?
白幡 最後は倒しに行けたらと思っています。毎回言ってますけど(笑)、やっぱりKrushなので。でも前回は倒すスタイルにちょっとでも近づけたかなと、プラスに捉えてもいいなと思える場面もあったので、それをもっと突き詰めていけば、自然と倒せるようになるんじゃないかと思います。
──確実に近づけていると。
白幡 そうですね。ジムで毎週スパーリングがあるんですけど、そこで本当に強い選手とやらせていただいているので、自信につながってます。
──総本部ではどういう選手とスパーリングしているんですか?
白幡 今回は玖村修平選手に出稽古に来ていただいたり、あとは(軍司)泰斗さんにも毎週やっていただいています。スパーリングだと強度も高くなるので、毎日はできないですけど、今回は少し増やしてきました。
──先ほど出た黒川vs大夢のタイトルマッチですが、結果として王者とは言え下の階級の選手が飛び越えて挑戦したということでもあります。そこについて思うことはありましたか?
白幡 いえ、まあそこはタイミングだと思うので。僕はその前の王座決定戦で負けて、1月に勝ったばかりだから3月にすぐ挑戦というのはないだろうなと、自分でも理解してましたし、大夢選手のタイトルマッチも中止になったタイミングだったので。だから本当に今回じゃないですか。今回、いい勝ち方ができればタイトル挑戦も見えてくると思いますし、K-1バンタム級の王座も空いて、黒川選手はトーナメントがやりたいと言っていたので。自分はKrushもK-1もどっちもほしいのはほしいんですけど、まず黒川選手に勝たないと一番じゃないと思っているので、そこは流れに任せようかなと思ってますが、リベンジは必ずします。
──K-1バンタム級王座も視野には入っている?
白幡 バンタム級がだんだん盛り上がってきているとは思うので、もしトーナメントが開催されるなら出たいとは思いますが、Krushのベルトはほしいので、一発勝負でも全然大丈夫です。
──そういうところを見据えても、また今の自分の力が分かるという意味でも、今回はけっこう大事な試合ですね。
白幡 はい、かなり大事な試合になるんじゃないかと思います。でも、自然体を意識していて、特別な思いで力が入ることもなく、先も見据えすぎず、という感じでいければと思ってます。
──では最後に、改めて今回の試合への“決意”を教えていただけますか?
白幡 今回は、技術もパワーもスピードも、最終的には気持ちもなんですけど、心技体全部で上回って必ず勝って、次に進みたいと思います。
──分かりました。ありがとうございました!