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「K-1 WORLD GP」7.17(月・祝)両国<インタビュー>岩尾力「バイク事故で医者から復帰は難しいと言われたけど、自分には格闘技しかないと思って戻って来ることができた。金子・玖村の2強に食い込んでいくつもりです」

 7月17日(月・祝)東京・両国国技館「AZABU PRESENTS K-1 WORLD GP 2023」の[K-1スーパー・バンタム級/3分3R・延長1R]で晃貴と対戦する岩尾力のインタビューを公開!

──岩尾選手の前回の試合は4.28「Krush.148」での愛瑠斗戦で、見事な1RKO勝利でした。振り返ってみていかがですか?

「一番はKOで勝てたこと。これが一番印象が強いです。課題もできたんですけど、自分の中では納得がいく感じでした。今は次の試合に向けてその課題の修正をやっているところです」

──岩尾選手は約5年前にバイク事故で大怪我を負い、現役続行は不可能と言われたにも関わらず、治療とリハビリを続けて復帰した経緯があります。改めて当時のことを聞かせてもらえますか?

「5年ほど前ににバイクでデカい事故をしてしまって、病院の先生から復帰は難しいと伝えられて、その時期は凄く悩んでいました。でも、やっぱり自分の中で、自分の人生には格闘技しかないと思ってたし、戦うことしかないと思いました。なので、何度も手術を繰り返して、それでも先生から『この傷じゃ無理だ』と何度も言われたんですけど、頑張ってリハビリを続けて、会長(古川誠一)にもお願いして、なんとか復帰することができました」

――現役復帰だけでも大変な苦労があったと思うのですが、復帰前よりも自分が進化しているという手ごたえはありますか?

「復帰戦はダウンをもらっちゃって流れ的には悪かったんですけど、1Rで勝てたのが良かったです。そこから2戦目をやってみて、1戦目よりも進歩している実感が自分の中でもありましたね。だから、試合をドンドンやっていくにつれて、進化しているのを感じています」

──欠場する前の試合勘が戻っているような感じですか?

「逆に自分の中では以前よりも今の方が凄く動けているという感覚があるんですよ。練習の取り組み方も以前とは変えましたし、以前よりも動きやスピードもついているなっていう実感があります」

──ちなみに欠場前と今で一番進化していると感じているのどのへんですか?

「スピードは昔からあると思っていたんですけど、パワーとかは全然なかったんですよ。リハビリしている最中もパワーをたくさんつけたので、今はパワーも自信がありますし、一番はスタミナですね。走って、スタミナをたくさんつけました」

──ということは、これまでの2試合は1Rで終わってしまいましたけど、3R戦っても問題ないということですか?

「スタミナに関しては全然大丈夫ですね。ただ、1Rで倒したというイメージが強くて、3Rまでいくイメージが最近自分の中でないんですよ。それが2試合続いちゃったので、今後も全部1Rで倒すつもりで練習しています」

──分かりました。そういう中でK-1初参戦が決まりましたけど、オファーが来た時はどんなお気持ちでしたか?

「こんなに早くK-1のリングに立たせてもらえるとは思っていなかったので驚きました。でも、1戦、2戦といい形で勝てたことがK-1に繋がったのかなと思って、嬉しかったです」

──岩尾選手の場合は怪我もあってK-1にたどり着くまでに遠回りしたところもあったと思うんですけど、K-1のリングについてはどのように見ていましたか?

「自分が怪我で入院している最中もリハビリをしながら見ていたんですけど、POWER OF DREAMの選手、武居由樹や江川優生だったりがみんなK-1に出ていたし、自分は怪我が大きくて試合に出られる体じゃなかったので羨ましいという気持ちもありましたね。ただ、自分も絶対にリングに立とうという気持ちはずっと持ち続けていたので、こういう形で戻ってこられて、さらにK-1のリングに立てることは凄く嬉しいです」

──対戦相手の晃貴選手の印象を教えてください。

「武尊選手の一番弟子みたいな印象があります。キャリアも凄くある選手だし、自分よりも格上の選手だと思っていますね。復帰から1~3戦目と全て格上だと思っているんですけど、また1Rで倒す気でいこうと思っています」

──ハードヒッター対決という見方をされると思うんですけど、自分の方が上回る自信はありますか?

「もう倒す自信しかないです。だから3戦目も凄く楽しみで仕方がないですね。晃貴選手はキャリアが上の選手なんでなおさらだし、倒したら次の試合がもっと楽しくなるんじゃないかと思って、凄く楽しみにしています」

──では、K-1での初の試合でどんな試合を見せたいですか?

「K-1のリングなんでKrushよりも見てくれる人は多いと思うんですよ。Krushでは2戦とも1RKO勝利だったので印象はいいと思うんですけど、K-1ではもっといい勝ち方をして、今後もK-1のリングで戦える選手になっていきたいですね。岩尾力という名前をみんなに覚えてもらいたいです」

──今後のK-1のリングでの目標を教えてください。

「Krushのベルトへの挑戦の方が先なのかなと思っていたんですけど、3戦目でK-1のリングに立たせてもらったので、もちろん狙うはK-1のベルトですね。1戦1戦大事にして、いずれベルトを腹に巻きたいです」

──ちなみに現在のK-1のスーパー・バンタム級チャンピオンの金子晃大選手についてはどのように見ていますか?

「金子選手は自分の階級の選手だったのでずっと試合を見ていたんですけど、フィジカルも凄く強い選手ですよね。いずれ戦う時が来ると思うので凄く楽しみですね」

──K-1のスーパー・バンタム級はそのチャンピオンの金子選手と、玖村将史選手の2強という見方をされていますけど、そこに食い込んでいけるだけの自信はありますか?

「そうですね。Krushで2戦とも1Rで倒していることが自信になっているんですよ。だから、その自信を持って、あの中に食い込んでいく気持ちで戦っていきます」

──ちなみに先程、Krushのベルトの方が先かなということもおっしゃっていましたが、現時点でKrushのベルトについてはどうお考えですか?

「Krushだと璃明武選手と永坂吏羅選手ですかね? 二人も強いと思うんですけど、戦える時が来れば戦いますし、負ける気はしないですね」
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