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大久保琉唯、合計7Rを戦い抜いて初代フライ級王座獲得「自分の方がベルトへの気持ちが強かったと思う。これから色んな選手と戦って、チャンピオンにふさわしい試合をしていきたい」

 9月25日(日)都内にて、昨日開催された「Krush.141」後楽園ホール大会の一夜明け記者会見が行なわれた。

 注目の新階級フライ級(51kg以下)の初代チャンピオンを決めるトーナメントは、準決勝で西林翔平に判定勝利し、決勝では準決勝を秒殺KOで勝ち上がってきた大夢と大接戦を繰り広げ、延長判定で勝利した大久保琉唯が制した。

 準決勝は西林が食い下がり、接戦の末に判定で勝利。大久保はこの時点で足を痛めていたが、直後の試合で大夢が秒殺KO。それを見て「え、早いなと(苦笑)。でも絶対にチャンピオンになるんだと思っていたので、気おくれしたりはなかったです。決勝戦はセコンドの声を聞いて動けました」という。

 現在、ABEMAにて放送中の「オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない」に出演するなどメディア露出も多い大久保。それだけに「格闘技以外でお仕事をさせていただいてるので、負けたら『そんなことやってるからだ』と言われるじゃないですか。だから、そういうところでも負けられなかった」とプレッシャーを背負って戦っていたことを告白。

 それでも「外の仕事をさせていただくのは、格闘技、K-1をもっと知って貰うため」という気持ちにブレはない。「だからこそ、練習を真剣にやっていかないと、っていう思いはあります」と試合とタレント業の両立を誓った。

 会見に同席した中村拓己K-1プロデューサーは「大久保選手は色んなメディアでお仕事してるんですけど、昨日の試合を見ていて、やっぱり“ファイター”だなと。コスチュームを着てリングに上がって戦っている姿が一番映えるなと思いました。リングに立った時にどれだけ注目されるか。戦う姿で魅せられる選手だと思ったので、競技者としての強さ・リングの上で何を見せるのかをしっかり追及する選手になってほしい」とコメント。

 大久保自身もフライ級チャンピオンとして「どんどん、いろんな選手と戦って勝って、チャンピオンとしてふさわしい試合をしていきたい」。まだ18歳で、将来的に複数階級制覇をして、歴史に名前を刻むことも見据えつつ「今はフライ級がベスト」とし、新階級のチャンピオンとしてさらなる活躍を誓った。

大久保琉唯
「昨日の試合でちょっと目が腫れたのでサングラス付けています。すいません。昨日の試合は、準決勝が西林選手、決勝が大夢選手で、本当にこの初代フライ級のベルトにどちらの選手も気持ちが乗って戦っているのが分かったし、感じました。だけど、自分の方がベルトに対する気持ちが強かったので、勝ててホッとしてます。

(初めてプロのベルトを獲って、目の前にあるのを見てどんな気持ちに?)そうですね、アマチュアのベルトとは全然、今までのベルトと価値が違うので、本当に嬉しいですね。(試合前「自分には負けられない理由がたくさんある」と言っていたが)僕はメディアにも出てますし、こういうメディアに出てるとやっぱり格闘技以外でお仕事させていただいてるので、負けたら言われるじゃないですか。『そんなことやってるからだ』って。だから、そういうところでも負けられない理由ではありました。

(格闘技以外の仕事の話が来た時、リスク覚悟で受けた?)リスクというか、絶対、外に行くと色々言われるだろうなっていう。だからこそ練習はしっかりと真剣にやっていかないといけないなと覚悟してやってますね。(格闘技以外の仕事を積極的にやっている武尊選手の影響は?)影響はあると思いますね。自分がこうやって外の仕事をしているのも格闘技、K-1がいろんな人に知ってもらうためのいい機会かなっていうのはあります。

(フライ級の中でも背が大きいが、今の体重的にはフライ級がベスト?)そうですね、ベストな体重ですけど、これからはどんどん自分の中で体を作っていって、何階級か制覇出来るっていう声をいただいてますし。簡単なことじゃないと思うんですけど、これから頑張っていきたいと思ってます。(今の通常体重は?)57kgぐらいですね。(では51キロは、減量としては特にきつくない?)はい。

(トーナメントで2試合勝つためにどんな準備を?)準備は……、最終的には気持ちかなっていうのはありましたね。大夢選手が準決勝、秒殺で勝ってきたじゃないですか。で、自分が3ラウンドやってきて、でも全然そこはプレッシャーはなかったんですけど。(大夢選手が秒殺したところを見てて)え、早いなっていう(苦笑)

(大夢選手はノーダメージで、大久保選手は1回戦で足を痛めた。決勝で気後れするようなところは?)全然なかったですね。本当にこのベルトを獲るのは自分だ、ってずっと思ってましたし。だからこそ、全然気持ちで負けるところはなかったなって。(大夢選手のプレッシャーは)そう来るかなと思ってました。自分の方がリーチも長いですし。セコンドの声を聞いてしっかり動けたなっていうのはあります。

(2Rに大久保選手が右ストレートを当てる場面もあったが、本戦1-0で延長になった時は?)本当に接戦でしたし、本戦は正直自分が獲ったかなっていうのはありましたし。あとは最悪、延長かなっていうのも考えてましたね。(延長では何を考えてましたか?)絶対に獲る、って思ってました。

(今後、このベルトを持ってどういうことをしたい?)初代のフライ級チャンピオンっていうこの称号は一生残ると思いますし。だからこの称号に似合うように、どんどん、いろんな選手と戦っていって1戦1戦、自分がチャンピオンとしてふさわしい試合をしていきたいなっていうのはあります。

(前日会見で「圧倒する」と。理想としてはもっと圧倒して優勝したかった?)そうですね、圧倒してって感じだったんですけど、みんな気持ちが乗ってましたし。そういう場面では圧倒出来なかったですね。(今後、伸ばしたいところは?)もっといろんな動画を見て研究して、練習を真面目にやっていきたいなって思ってます。

(最後にファンの皆様へメッセージ)昨日はたくさんの応援ありがとうございました。これからもっとKrushの初代フライ級チャンピオンとして、どんどんいい試合して勝っていくので、応援よろしくお願いします」
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