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第6代Krushスーパー・フェザー級王者・郷州征宜が引退セレモニー「みなさんのおかげでチャンピオンになれたし、幸せな現役生活でした」

 8月27日(土)東京・後楽園ホール「Krush.140」にて、第6代Krushスーパー・フェザー級王者・郷州征宜の引退セレモニーが行われた。

 郷州は生まれつき難聴というハンデを背負って戦うファイターで、2016年4月にK-1初参戦。2017年10月には第6代Krushスーパー・フェザー級王座に就いた。2018年3月「K'FESTA.1」での第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメントでは準決勝で武尊とも拳を交えた。

 2019年5月18日「Krush.101」での友尊選手を最後にリングから離れていたが、正式に現役から退くことを発表。第6試合終了後に郷州がリングに立つと、練習を共にしたK-1ジム総本部チームペガサスのメンバーや家族、関係者から花束が贈られた。郷州の引退挨拶は以下の通り。

「みなさま、こんばんは。私は耳が聞こえません。耳が聞こえないので発音がおかしいこともあり、セレモニーの内容が伝わるか心配ですが一生懸命喋りますので、温かい目で見守って頂けたら嬉しいです。

 耳の聞こえない私をこのリングに上げてくれたKrush関係者のみなさま、対戦相手には感謝しています。耳が聞こえないので、アナウンスやゴングの音も聞こえず、ゴングの後で攻撃してしまったこともありましたし、レフェリーや対戦相手にはご迷惑をお掛けしました。こんな私を応援してくれたスポンサー、ファンの方々、梶原代表をはじめ仲間のみんな、支えてくれた仲間には感謝してもしきれません。みなさんのおかげでチャンピオンになることもできましたし、有名な武尊選手とも拳を交えることができました。武尊選手には1RでボコボコにKOされてしまいましたが、幸せな現役生活でした。

 チャンピオンになってから戦績が振るわず、これが自分の限界かと思い、しばらく格闘技から距離を置いて考えてみようと思いました。2年前に男の子が生まれ、本当にかわいくて、こんなに可愛かったら女の子だったらもっと心配になってしまうと思い、本当に男の子でよかったと安心します(笑)。

 いったん格闘技から距離をおいて感じたことは、試合に出ている選手は練習に減量、試合当日に命懸けで頑張っています。命を落としてしまうかもしれないのに、試合に臨んでいるのは本当に尊敬します。これからはいちファンとして楽しませて頂きます。

 今日このあと後輩の寧仁太・アリが防衛戦です。私ができなかった防衛をしてくれると思うので応援お願いします。私のセレモニーで冷めきった会場を大爆発させてくれると思います。寧仁太、頼みますよ。以上、私からの挨拶とさせて頂きます。本日は本当にありがとうございました」
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