「K-1 WORLD GP」8.11(木・祝)福岡<公開練習>石井一成、K-1仕様のムエタイスタイルでビッグインパクトを残す!「僕はムエタイでも打ち合うスタイル。藤田選手に攻撃を当てさせずに1発で終わらせます」
ムエタイを中心に数々のタイトルを獲得し、今回のK-1福岡大会に鳴り物入りでの参戦を決めた石井だが、格闘技を始めたきっかけは魔裟斗が活躍していた頃のK-1だった。「魔裟斗さんを見て憧れて、お父さんと2人で始めたのが18年前でした。18年経って、K-1のデビュー戦が福岡大会なのは運命だと思います」と石井。生まれも育ちも福岡県福岡市で、プロになってからも福岡を拠点に活動してきた生粋の地元民だ。
そのためK-1参戦が決定してからは地元の反響も大きい。「昨日もスーパーで保育園の後輩の親御さんから『K-1に出るんでしょ? 応援するから絶対に勝ってね』と声をかけられましたし、街中でも『絶対にK-1のチャンピオンになってね』と声をかけられるので、凄くありがたいですね」と、地元・福岡市民の期待を背負ってのK-1初陣となる。
K-1ルールへの適応に関してはキャッチの癖を直したりしているそうだが、「主軸はムエタイなのでそこは崩さず、ムエタイファイターとしてK-1ファイターと戦うと決めたので、大きくは変えてないです」と、ムエタイスタイルでの勝利を目指している。石井はボクシングも習っており、それは現在も続行中。パンチにさらに磨きをかけており、「ファイトスタイルも打ち合うタイプなので、ムエタイファイターだからパンチがとか、そういう心配はしないでほしいですね」と自信たっぷりだった。
そんな万全の備えをして臨むK-1初戦の相手は、K-1 JAPAN GROUP育ちの藤田だ。1発の破壊力を持つ選手だが、それは石井も百も承知。「打ち合いの展開に100%なるので、そこで打ち勝つことですね。もう当てさせないです。当てさせずに僕が1発で終わらせます」とKO宣言だ。K-1 JAPAN GROUPのリングでキャリアを積んできた藤田は、カード発表会見時に他団体から乗り込んでくる石井に対して敵意を剥き出しにしていたが、そんな藤田の態度に石井も「冷静に燃えてましたね。まあまあ見てろと」と火がついた様子。藤田がK-1を背負うならば、石井にも背負うものがある。
K-1に参戦するからに目標は憧れの魔裟斗と同じK-1王者。しかし、K-1のバンタム級にはまだベルトがない。今回の藤田とのK-1デビュー戦は、そのバンタム級のベルト創設のための大事な第一歩となる。「大インパクトで勝って、石井一成が世界で戦ったらどうなるんだろうというのを今回見せて、53kgのベルトを作ってほしいとお願いしたいですね」と、かつて魔裟斗がK-1MAX・70kgの道を切り拓いたように、今度は自分がK-1バンタム級のパイオニアになると誓った。