「K-1 WORLD GP」8.11(木・祝)福岡<インタビュー>丸山公豊「K-1に“動けるデブ”は一人でいい。僕の一番の武器=フルスイングで、K-1重量級を全力で盛り上げます」
──昨年7月以来、約1年ぶりのK-1九州大会への出場が決まりました。前回は実方宏介選手にKO負けでしたが、あの試合を振り返ってもらえますか?
「改めて勝ち負けというか、結果というものを重く感じた試合でした。勝ったらみんなから声をかけられて、負けても『また頑張ってね』と声はかけられるんですけど、勝つのと負けるのじゃ大きな差があるんだな、と。それをこれまで戦ってきた中で一番感じました」
──会場の雰囲気だったり、K-1のリングというのはどう感じました?
「コロナ禍だったので会場が静かだなとは思ったんですけど、すごい舞台に立っているという重圧もかなり感じました」
──あの敗戦を機に修正した点はどこですか?
「K-1のあとに3試合戦ったんですけど、かなりもがき苦しんだというか、きつかったですね。その中でK-1を通じて朝久兄弟やK-Jeeさん・RUIさんと交流ができて。朝久道場さんにも出稽古に行かせてもらったり、色んな人と技術交流することができました。色んな考え方を知れた1年だったのかなって思います」
――同じ重量級のK-Jee選手やRUI選手たちと練習して、どんなことを感じますか?
「2人は今まで戦ってきた中でも最強というか。K-JeeさんはK-1とKrushのクルーザー級のチャンピオンですし、RUIさんも194cmと身長がバリ(とても)高くて。初めてスパーリングに行った時に、技術、パワー……K-1ファイターの実力を感じました。色んなことを勉強させてもらっています」
──今回の対戦相手となる坂本選手にはどんな印象を持っていますか?
「記者会見の時に会ったんですけど、似たようなところがあるのかなと。試合しないなら友達でいたいなって感じもある(笑)。でもしっかり決着つけないといけないですから、勝負にこだわっていきたいですね」
──重量級の試合としてどんな決着を見せたい?
「ちょっと自分をしていて引っかかってるものがあるんで、自分をセーブしてるものをK-1の舞台でしっかり外して、リミッターを外してK-1の舞台で暴れたいです。しっかりヘビー級という階級を盛り上げられるように全力で頑張っていきます」
──4月には無差別級トーナメントも開催されて、K-1で重量級が盛り上がっています。それについてはどう思いますか?
「やっぱり自分もK-1=重量級というイメージがあるので、それで再び重量級が盛り上がってきてるのかなと思うし、それは率直にうれしいです」
──対戦カード発表会見では坂本選手と「動けるデブ論争」を繰り広げていましたが、あの発言は事前に決めていたのですか?
「無差別級トーナメントの公開練習を一人一人見たんですけど、どうしても坂本選手の“動けるデブ”というワードにに引っかかっちゃって(笑)。実は自分も前々から“動けるデブ”と言われていて、そこはキャラかぶりしてるんで“動けるデブ”は一人でいいんじゃないかと思いました」
──ちなみに丸山選手は動けるデブとしてのエピソードなどありますか?足が速いとか。
「足は速いんじゃないですかね。あと泳げるし、スピードも速いし。トータル的に“動けるデブ”だと思います」
──この試合で初めて丸山選手を見る方へ、自分のどんなところに注目してほしいですか?
「僕の場合はもうフルスイングが一番の武器だと思うんで、しっかりそういうところを見てほしいですね」
──それでは最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。
「今回K-1九州大会に出場することになって、しっかり重量級を盛り上げられるように全力で頑張ります!」