メインイベントはKrush女子フライ級タイトルマッチ、王者・池内紀子が挑戦者のソフィア・ツォラキドゥを迎え撃つ初防衛戦だ。池内は昨年の1.28「Krush.157」で王座決定トーナメントを制して王座を戴冠。前回は2.9K-1代々木大会でベセラ・ロガスカに判定勝利。満を持して初防衛戦に挑む。一方、挑戦者のソフィアは弱冠19歳のギリシャ人。今年の4月にプロデビューしたばかりでこれがプロ3戦目ながら、デビュー戦でメロニー・ヘウヘスに勝利し、2戦目でWAKO-PRO地中海王座を奪取するなど注目のファイターだ。自身も無敗のまま、9戦無敗の王者からKrush王座奪取を狙う。
休憩明け後、両選手がリングに上がってタイトルマッチへの意気込みを述べている。
ソフィア・ツォラキドゥ「皆さん、こんばんは。今回はこのような舞台に招待していただきありがとうございます。もちろん対戦相手はリスペクトしていますけど、今回チャンピオンになるために準備してきたので、是非応援よろしくお願い致します」
池内紀子「こんにちは。POWER OF DREAMの池内です。今までやってきたことを信じて必ず勝ちます。応援よろしくお願いします」
1R、まずは池内がカーフキック、パンチを繰り出すが、ソフィアもパンチの連打で応戦。左右のパンチの連打とミドルキックを繰り出していく。池内も前に出てパンチを繰り出していくが、これをソフィアは左右のフックを振るいながら迎撃。左右のボディブロー、さらに前蹴りを入れると、顔面にフックを振るっていく。それでもガードを固めながら前に出る池内。ソフィアは左右のボディブロー、顔面への左右のフックと攻め立てる。
2R、ソフィアは1R同様左右のパンチを連打。池内もカーフキックで応戦し、ボディブローを打っていく。しかし、ソフィアは構わず左右のフックを池内の顔面に当てていく。ソフィアは左右のフックから右のローキックのコンビネーションだ。池内もガードを固めながらも、パンチを打って応戦していく。
3R、ソフィアが左右のパンチとローキックで攻め立てるが、池内もパンチでやり返す。ジリジリと前に出てプレッシャーをかけていく。ソフィアも下がりながらもパンチを当てて、さらに右のローキック。だが、下がらない池内は前に出てロープ際でパンチの連打。動きの鈍くなったソフィアをコーナーに追い込んでヒザ蹴りを連打する。ソフィアもパンチでやり返すが、スタミナがキツくなってきた印象。だが、再び前に出てパンチを打っていく。ここで試合終了となり、判定が30-28、29-29、29-29のソフィアの1-0となって延長R突入となった。
延長R、ソフィアはパンチとローキックのコンビネーションを見せる。前に出てくる池内に対し、下がりながらもパンチを顔面に当てていく。池内も右のミドルキック。ソフィアはパンチで迎え撃ちつつバックブローを繰り出してみせる。池内も前に出て左右のパンチ。ソフィアもパンチでやり返す。お互い、最後まで打ち合って試合終了だ。判定となり、10-9、10-9、10-9の3-0でソフィアが勝利。池内が初防衛に失敗。ソフィアがKrush女子フライ級の新王者となった。
試合後、コーチにギリシャの国旗をマントのように巻いてもらい、宮田充プロデューサーからベルトを巻いてもらったソフィア。そしてマイクを握る。
「皆さん、この場をお借りして、今回このようなチャンスをいただいてありがとうございます。感謝しています。あとこの場に立つためにずっと自分と共にいてくれたコーチ、自分のコーチであり母ののような存在であるコーチに感謝を述べたいと思ます。そして、本当に皆さん、応援ありがとうございます。また必ず戻ってきます。応援よろしくお願いします」
挨拶を終えたソフィアはコーチ、そしてKrush GIRLSとフォトセッションを行ない、興行を締めくくったのだった。