メインイベントは神保克哉vs夜叉猿のKrush-OFGミドル級ワンマッチだ。神保は昨年の6.23「Krush.162」での初代Krushミドル級王座決定戦でブハリ亜輝留に敗れて以来、1年ぶりの登場。素手での戦いにこだわりを持つ神保が、高いモチベーションでOFGルールでの再起戦に挑む。一方の夜叉猿は5.18「Krush.175~in
OSAKA~」で戦熊にKO勝利し、その勢いで2カ月連続のKrush登場だ。レオナ・ペタス率いるK-1反乱軍・リベリオン入りするためにも、この一戦の必勝を誓う。
1R、夜叉猿が右のカーフキックを放っていく。神保も右のカーフキックで応戦。そして左のフックを当てると、夜叉猿の体がぐらつく。だが、これをしのいだ夜叉猿。そこに神保は距離を詰めてロープに追い込んでいく。そして左のフック。夜叉猿もジャブを繰り出していくが、神保は前に出ながら右のボディブロー。さらにパンチの連打だ。神保は左のカーフキック。お互いのパンチが交錯する中、夜叉猿は左のハイキックも繰り出してみせる。
2R、夜叉猿は右のハイキック。さらにカーフキックも繰り出すが、神保はこれに合わせてパンチ。蹴りを放ってくる夜叉猿に対して、前に出てプレッシャーをかけていく。右のフック、左のフックを連続で当てた神保。そしてジリジリと夜叉猿をコーナーに追い込んでいく。これを回り込んだ夜叉猿に神保はカーフキック。右のカーフキックを細かく当てていく。夜叉猿もカーフキック、パンチを繰り出しながら距離を取ろうとする。
3R、夜叉猿が距離を詰めてパンチを連打。だが、神保もプレッシャーをかけて前に出る。左のボディブローを叩き込んだ神保。夜叉猿も顔面にパンチをヒットさせる。だが、下がらない神保は前に出てきた夜叉猿とリング中央で打ち合い。両者のパンチが交錯する中、神保が右のまぶたから出血しながら左のフックをアゴ付近に叩き込むと、夜叉猿もバッタリ。レフェリーが即試合をストップし、神保がKO勝利を飾ったのだった。
試合後、マイクを握った神保。
「俺、グローブじゃちょっと興奮しなくなっちゃって、今回薄めなんですけど、でも俺はベアナックルでやりたいんで、宮田さん、ゴムなしでお願いします。今回、いろんな仲間たちに協力してもらったんで、みんなも仲間を大事にしてください。あと最近、俺いいヤツみたいに言われるんですけど、誰でもいいヤツだと思うなよバーカ! ということで解散! ありがとうございました」
記念撮影に移るかと思われたが、ここでリベリオンのレオナ・ペタスがリングに上がってくる。
レオナ「はい、皆さん、こんばんは! 反乱軍のリベリオンのレオナ・ペタスです。神保くん、おめでとう。ウチの夜叉猿をぶっ倒して、反乱軍どうすんの? はい、君が反乱軍ですよ! はい、じゃあ!」
レオナは反乱軍Tシャツを神保に着せようとする。これを拒んだ神保。
神保「ちょっと待ってください。あの、俺、別でチームやってて、チーム爆音小僧ってやってるんで、すいませんちょっと(笑)。まあ持っておきます」
レオナ「あと夜叉猿、反乱軍に入りたいって言ってたんですけど、夜叉猿ちょっと来て。最後打ち合って、打ち合いに行けつって盛り上げてって。夜叉猿くん、反乱軍入りたいって言ってたんで、皆さん、夜叉猿くんを反乱軍に入れてあげてもいいと思いますか? じゃあ、夜叉猿くん、反乱軍入りで。おめでとうございます! 負けちゃったけど、これからも殴る試合してください。ありがとうございます」
最後に再び神保がマイクを持つ。
神保「ということで、俺、こう見えて喧嘩めっちゃ強いんで、絡まないでください。ありがとうございました」
マイクを終えた神保はKrush Girlsと記念撮影を行ない興行を締めくくったのだった。