第6試合のKrushバンタム級ワンマッチは、白幡裕星vs長野翔の一戦。白幡は他団体でタイトルを獲得した後、2023年にK-1ジム総本部チームペガサスの一員となりK-1 GROUPへ参戦。以来、常にタイトルを狙える位置に身を置き続ける。長野は前Krushフライ級王者・大夢に破れた以外は全勝をキープ。この一戦がバンタム級転向初戦となる。空位の王座へ手を伸ばすのは白幡か、長野か。
1R、長野を軸にリングを回るサウスポーの白幡。左右ストレートで飛び込む長野を冷静にいなし、左の蹴りをロー、ミドルへと散らす。左ジャブで距離を測り、右飛びヒザ蹴りを見せる長野。ラウンド終盤にはロープ際の長野に白幡も右飛びヒザ蹴りを浴びせる。
2R、白幡がリズムよく左ロー、ミドルを放つと、打ち終わりに長野が右ストレートを伸ばす。コーナーを背負う白幡へ強烈な右ミドルを打ち込む長野。白幡の打ち終わりにワンツーで圧力をかけ主導権を引き寄せる。
3R、白幡の左ミドルの打ち終わりに長野が右ストレートを返す。白幡は左ミドル、左ストレートで攻めるも、長野がカウンターを合わせて攻防を終える。白幡の入り際に左ジャブを合わせ、距離が詰めれば右アッパー。白幡に有効打を許さないまま試合終了を迎えた。
判定はジャッジ3者が30-30のドローをつけ、延長ラウンドへ突入。
延長R、両者距離を詰め激しくパンチを交換。白幡はパンチで距離を詰め至近距離で左ヒザ。入り際に左テンカオで長野のボディを攻める。長野はガードの上からワンツー、右ハイを強打。白幡がヒザに長野は右アッパーを突き上げ応戦する。両者パンチを繰り出しながら試合終了のゴングを迎える。
判定は1者が長野、2者が白幡を支持。本戦でやや劣勢だった白幡が延長戦を競り勝ち勝利をもぎ取った。