Krush

第6試合はKrushフェザー級ワンマッチ、森坂陸vsv松本海翔の一戦。元Krushフェザー級王者の森坂にとっては、これが引退試合となる。この森坂のラストマッチの相手として名乗りを上げたのが、K-1甲子園やK-1アマチュアで優勝を飾ってきた18歳になったばかりの松本だ。昨年Krushでプロデビューして3戦3勝と負けなし。Krush本戦初登場で大物食いを果たすか？　それとも森坂が有終の美を飾るのか？
 
1R、ゴングが鳴るとローキックを放っていく森坂。しかし、いきなり松本にローブローが入ってしまい、一時中断だ。再開後、右のハイキックを見せる森坂。さらに右のバックブローを見せる。しかし、松本もしっかりガード。ボディブローを連打して反撃する。さらに前に出てパンチ、ローキックを放っていく松本。森坂もローブローを放って反撃するが、続くローキックがまたも急所に入ってしまう。試合が再開すると、松本はパンチとローキックのコンビネーション。森坂も前に出て、ローキックを放っていくが、松本もボディブローなどで反撃していく。
 
2R、早速バックブローを繰り出す森坂。前に出ていくが、松本もお株を奪うバックブローでお返しだ。ならばと森坂はローリングソバット。そしてバックブローを連続で繰り出していく。お互いにジャブ、ローキックを繰り出していくが、森坂が前蹴りを出せば、松本もハイキックだ。バックブローを出しながら前に出る森坂。それでも松本も前に出てパンチを振るっていく。そして、ローキックから左のストレートだ。ここで森坂が鼻から出血。治療のため、一時中断だ。再開後、森坂はバックスピンキック。しかし、松本もひるまずに前に出てパンチを打っていく。
 
3Rが始まるかと思われたが、ここでゴングが鳴らされて、試合終了。ドクターストップによるTKOで松本の勝利が告げられた。
 
試合後、笑顔で何か会話を交わす森坂と松本。松本は森坂の右腕を挙げて称える。そして、勝利を飾った松本がマイクを握る。
 
松本「TADの松本海翔です！　まずは引退試合に僕を選んでくれた森坂選手、本当にありがとうございます。最高です。まあまあどうですかーっ！　これが若手代表として名乗り出た松本海翔です。皆さん、俺の名前知ったんじゃないですか？　今日なんかフェザー級のトーナメントしてるらしいっすね？　俺は選ばれなかったっすけど、優勝者…多分12月までには優勝者決まってると思うんで、僕いいんじゃないですか？　どうですか、皆さん！　まあ怪我もないんで、10月大阪、お願いします。K-1の方……（※K-1関係者を探すが誰なのかわからず）すいません、わかんないです。K-1お願いします。これから若手代表として、僕がK-1を引っ張る存在になるので、皆さん、僕のことを憶えてください。最高です！　ありがとうございました！　あと最後にインスタグラムフォローお願いします」
 
松本が挨拶を終えると、引退する森坂がマイクを握って挨拶を行なった。
 
森坂「不甲斐ない結果ですいません。多分、これ鼻折れたんですけど、ちょっと2Rで止まっちゃいました。松本くんの実力は認めて受けたんですけど、思ったよりも正直強かったですね。戦ってくれてありがとう。今日、引退試合ってことで、次にやりたいことを見つけたんで僕は。自分で決めたことなんですけど、いざ最後になると、この思い出深い後楽園ホールがなんか寂しい気持ちですね。今日が最後に立てるって考えると。本当に格闘家としてはもう、モチベーションもこの結果の通りで、これ以上に行けないんで僕はもう引退しますが、本当に僕のことを応援してくれた方々、本当に皆様、ありがとうございます。でも、セカンドキャリアの方でもトップを目指して、僕は一から頑張っていくんで、格闘家ではなくなるんですけど、是非これからも応援お願いします。本当にありがとうございました」
 
涙の挨拶を終えた森坂は、松本とフォトセッションに臨み、リングを降りていった。