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試合結果

ダブルメインイベント第2試合(第10試合)/Krushウェルター級タイトルマッチ/3分3R・延長1R

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試合レビュー

 第9代Krushウェルター級王者・松岡力の初防衛戦。挑戦者はガーナ人の父と日本人の母を持つ“フライング・ガーニアン”寧仁太・アリだ。両者は昨年9月の第2代K-1ウェルター級王座決定トーナメントでベスト4に勝ち進んでおり、事実上の3位決定戦ともいえる試合だ。

 1R、両者まずはローで相手の様子を探る。寧仁太のスイングフック、ローを見極め空振りさせていく松岡。ロー、ミドルと積極的に放って行く寧仁太だが、松岡はよく見てクリーンヒットさせない。2R、松岡はハイキックを打ち込み、寧仁太の返しのミドル、二段蹴り式のハイキックもヒットさせず距離感を掴ませない。松岡はカーフキック(膝から下・ふくらはぎを蹴るローキック)を入れ、これで下に意識を下げてスイングフック、後ろ回し蹴りと上下に攻撃を振る。ガードを下げて打ち合いに誘った松岡は、しかし目のよさを見せ、寧仁太のパンチをかわし右ストレートを打ち込む。

 3R、寧仁太は左右のフック、強打、顔へのヒザと攻めて出る。これは当てられないも、松岡がかわした顔の方向にハイキックを繰り出して当て、ペースを手繰り寄せる。しかし松岡も持ち直すと左フック・右ストレート・右フックとパンチをまとめ反撃する。左フックを受けフラつく寧仁太。判定は30−29(松岡)、30−29(寧仁太)、29−29でドロー。延長戦に突入となる。

 延長R、松岡はカーフキックを連発。寧仁太は飛びヒザで向かうが松岡は下がらず、寧仁太をロープ際から出させずパンチをまとめる。しかしリング中央に進んだ寧仁太は右ローの後の右ストレートで松岡をグラつかせる。松岡は体勢を戻し、右ミドル、ロープの詰めてパンチの連打と攻める。判定は10−9で寧仁太、続いて10−9で松岡、最後のジャッジは10−9で寧仁太。新チャンピオンに輝いた。

寧仁太のマイク
「試合後に喋るのを考える余裕がなくて、本当に自分ひとりの力じゃ獲れないベルトだったし、試合中も(梶原)龍児さんが鼓舞してくれて、みなさんのおかげで獲れたベルトなので、このベルトはみなさんに捧げます。(瓦田)脩二さん、璃明武くん、(軍司)泰斗くん(がベルトを獲っていて)、プレッシャーにに弱くてどうなるかと思ったんですけど、自分を信じればできるっていうことを見せられたと思うので、これからKrushのベルト、K-1のベルトも挑戦したいと思っているので、もっともっと頑張るので応援よろしくお願いします。コロナの中でたくさん応援きて下さってありがとうございます。もっともっと頑張ります」

■試合後の寧仁太・アリのコメント
「松岡選手はベテランって感じで技術があって。隙を見せてくれなかったです。どのタイミングでいけば攻めればいいのか。攻撃を返されて。何とか気持ちで競り勝てたかなって感じです。(最後まで自分から出られなかった?)自分が得意な飛びヒザやフライングハイを出すタイミングもうかがっていたんですけど隙がなかったです。これからチャンピオンとしてKOも必要なんで、もっと頑張ろうと思いました。(2Rに自分が連打をまとめた場面は?)あんまり覚えてないんですけど。そこで倒せないというのは、自分を信じ切れていないところがあったのかなと思います。

(総本部のメンバーがタイトルマッチでベルトを取り続けていたが?)それはプレッシャーしかなかったです。とにかく内容より結果が欲しかったです。延長になったとき『チャンピオンって強いんだな…』と思って気持ちが折れかけたんです。そこで(梶原)龍児さんが鼓舞してくれて、なんとか這い上がれました。(本戦が終わって心が折れそうになった?)ちゃんとは覚えてないですけど。そこかなって。(延長で競り勝てたのは?)やっぱり龍児さんが言葉をかけて鼓舞してくれたからです。

(言われたことで)一番覚えているのは、僕は小学低学年の時にめちゃくちゃ暴れん坊だったんですよ。龍児さんから『その時のことを思い出せ。ここでも暴れて来い』って。それで競り勝てたと思います。(今後の目標は?)前回K-1で負けてしまって、すごい落ち込んでたんですけど、こういうチャンスをもらえたのは周りの力だと思います。僕はK-1のベルトが欲しいので、Krushチャンピオンという自覚を持ってもっと強くなってK-1のベルトを狙う。僕にしか伝えられない人や世界を伝えていきたいです」

■試合後の松岡力のコメント
「いやあ~やられましたね。判定やったらどっちが勝ってもおかしくなかったんですけど、負けは負けです。(対戦相手の印象は?)今日は相手どうこうじゃなくて、アップの時から動きが悪くて。そこをどう補っていくかっていう戦いやったんですけど。そんなに甘くなかったです。やられました。(本戦は押している場面もあったが?)自分とかセコンドも『多分(ポイントを)取ってるよ』って感じだったんですけど、1Rか2Rに顎が折れてて。延長にいったら嫌やなって思ってたんですけど、まあしゃあないっすね。(3Rに打ち合いに行ったのは?)顎が折れてたんで、3Rを取ろうと思って。どうせやったら倒しに行った方が確実なんで倒しに行きましたけど、僕の力が入らなかったですね」

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動画

試合情報

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大会名
2022年2月20日(日)Krush.134
日程
2022年02月20日(日)
会場
後楽園ホール
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