9月26日(土)後楽園ホールで開催される「Krush.192」の[Krushウェルター級/3分3R・延長1R]に出場する石田協選手のインタビューを公開!
──今回はタイトルに挑戦のはずが王者・齋藤紘也選手の負傷欠場でキャンセルになり、那稀選手とのワンマッチに変更されました。タイトルマッチに向けて、かなり気合いが入っていたところだったのでは?
石田 気合いはガッツリ入ってました。だからこそというか、何か、喪失感がヤバかったですね。代役は決まりましたけど、決まるまでの間はその気持ちをどこに向ければいいか分からないみたいな感じで。
──ですよね。
石田 僕、普段から飯をメチャメチャ食うんですよ。はいはい。自分で言うのもアレなんですけど、大食いタレント1歩手前ぐらい食べられるんですよ
カレー3~4kgとか行っちゃうんで。
──それはヤバい(笑)。
石田 よくビックリされるんですけど、試合の時はだいたい、15kgぐらい減量してるんです。まあ、もともとメチャメチャ大食いだったってだけなんですけどね。高校生の時にはラーメン屋で「挑戦者求む!」みたいな大食いのヤツを、2回ぐらいクリアしたこともあって。食べるのがもともと好きなので、減量も、自分の体がキレイに絞れていくのを見て楽しみながらやる部分もあって。でも普段食べる量からしたら、やっぱり食べられないのはストレスというか、我慢してる部分は大きいんですけど、今回はタイトルマッチが中止になったことで、自分の中でいろいろやってた計画が、ちょっと狂ったというか。
──大好きな食事を我慢するのもタイトルマッチのためで、それがいったん途切れてしまったわけですからね。
石田 ただ、Krush側は代わりの対戦相手を用意してくれるだろうなという期待もあって、ちゃんと那稀選手を用意してくれたので、それも大丈夫にはなったんですけど。僕は試合前はいつも、ちょっとした怒りみたいなものを蓄えるんですよ。それも途切れそうになったんですけど、ギリギリで途切れずに済んで、よかったです。
──その「怒り」というのは、対戦相手に向けたものなんですか?
石田 いや、何て言うんですかね、食べられないことに対してというか。食い意地が張ってるみたいに思われるのはイヤなんですけど(笑)、食べてる時が一番幸せで。減量中はいつものようには食べられないから、普段通り生きていく中でのルーティンが壊れるわけじゃないですか。そこに対しての怒りという感じですね。
──それが勝つための原動力にもなっている感じなんですか?
石田 いや、相手に対しては、もう、思いっきりぶちのめそうっていう気持ちしか持ってないんで。ただ自分が試合で爆発するには、その怒りも大事だなと思いますね。
──その怒りが、今回はいったん途切れそうになったと。
石田 そうですね。まあ、こういうことが初めてだったのもあって、それも含めて経験ですよね。僕はデビューして3戦やった後、2年ぐらい、格闘技を離れて筋トレばっかりやってた時期があったんですよ。自分の中で、格闘技への熱が一瞬下がっちゃってた時期で。格闘技よりも仕事を頑張らなきゃみたいになってた時期でもあったんですけど、それで2年ぐらい筋トレばっかりやってて、体が大きくなって。でもいろいろ叱咤激励をいただいて、格闘技のトレーニングを再開して。前の仕事を辞めてから、KNOCK OUTのトーナメントに出たりして。
──だから石田選手はデビュー戦が2022年ですが、まだキック戦績は5戦なんですよね。
石田 そうなんですよ。その年数だと、十数試合しててもおかしくないですよね。まあ、KNOCK OUTではトーナメントに出たりもしたので、それを合わせると11戦ぐらいにはなるんですけど。ただ、相手がケガして試合がスライドするというのは初めての経験だったので。
──しかもそれが、自身初のタイトルマッチだったわけですからね。そこから相手が那稀選手に決まって、ぶちのめそうという気持ちをすぐに那稀選手に向けることはできたんですか?
石田 僕は別に、相手が誰とかはあんまり気にしてないので、もう決まった時点で「よし、俺のやることをやろう」という気持ちでしたね。そこはわりとすんなりでした。
──その那稀選手はK-1 GROUPでは2戦目ですが、ここまで6戦負けなしで、前の試合で九州の団体のチャンピオンになったという選手です。
石田 そうだったんですね。いや、KPKBウェルター級のチャンピオンだというのは、ちょっと小耳に挟んでたんですけど、前戦だったんですね、それが。
──8月9日の試合ですね。
石田 あ、ホヤホヤの選手なんですね。
──はい、ホヤホヤのチャンピオンです(笑)。試合映像などを見て、どんな印象ですか?
石田 すごく好戦的で、メチャクチャ噛み合いそうだなと思います。KOもしっかりしてるし、気持ちも強そうですし。自分は正直、それがうれしくて。
──ほう。
石田 僕の感性の話なんですけど、やっぱり最終的にどういう闘いがしたいかって言ったら、「男の殴り合い」みたいなバッチバチのぶつかり合いなんですよね。やっぱり尊敬してる先輩がヒデさん、山崎秀晃さんなので、
ガンガン殴り合って、みんながワーッと興奮する試合をしたいんです。那稀選手は、それができそうな相手だと思いましたね。
──では、那稀選手と真っ向から打ち合いたい?
石田 そうですね。相手はブンブンブンブン振ってきてくれる選手というイメージなので。
──那稀選手にとっては降って湧いた大チャンスだし、KO勝ちしてタイトルマッチの権利も分捕りたいという意気込みのようですが、もちろんそんなわけにはいかないですよね。
石田 もちろん、相手からしたらそう思うでしょうね。1ヵ月前に出場を決めてくれた那稀選手には、感謝はあります。ただ、俺との試合を受けたってことは、舐めてるなと思うんで。同い年だし、面白い殴り合いをしたいですね。
──そしてこの試合の内容は、直接チャンピオン・齋藤選手へのメッセージにもなると思います。
石田 はい、やっぱりそういうものを見せたいですよね。KOが求められてるし、KOしないといけないなと思います。それはそれで思います。KOして、しゃべりたいこともありますし、ウェルター級に戻してからKOできてないというのもあるので。
──確かに今年、2月の“DARUMA”健太戦、5月のヴィクトル・アキモフ戦はともに判定勝利でした。
石田 どちらも、ある意味警戒されてたっていうのはあるとは思うんですけど、自分もまだちょっとKNOCK OUTの時の癖が抜けてないというか、キックボクシングにまだアジャストできてないなという感じですね。
──KNOCK OUTではUNITEDルール(タックルでのテイクダウンやグラウンド状態での打撃が認められ、絞め技・関節技がないルール)でしたからね。
石田 自分の人生を変えるために、1年半くらいをUNLIMITEDルールに必死に費やしたので。でもタックルにまでは行ってないですけどね(笑)。ただ、まだ体と体がぶつかり合っちゃうところまで行っちゃう感じなんですよ。それも僕のよさではあるんですけど、そこの距離感がちょっとまだ掴めてないなというのはありますね。
──今回、思っているような殴り合いができれば、またアジャストにも近づけるのでは?
石田 そうですね。アジャストして、しっかりKOしたいです。KOはマジで常に狙ってるし、面白くない試合はしたくないので。逃げられて判定まで行っちゃったら、悔しさしか残らないですからね。試合終わってもチーン……みたいな感じだと、応援してくれる人たちも浮かばれないというか。
「いや、協が勝ったんだよ」っていつも言われるんですけど、俺的にはやっぱり面白くねえなって思っちゃうんですよ。自分がお客さんだったら、途中まで「これ、絶対KO生まれそうやん」って興奮しても、結局判定だったらそこから落とされた気分になるのが本音だなあと思っちゃうんで。
──まあ、それはありますね。
石田 本当に格闘技が好きな人たちは、やっぱりKOが見たいと思うので、今回はしっかり見せます。
──同じKRESTで、山崎選手の弟分でもある西元也史選手は8月大会のタイトルマッチで、悔しい結果でした。
石田 そうですね。也(なる)さんは悔しかったっすね、正直。本当に、也さんの試合に向かっての意気込みとかいろんな部分も見てたので、ああいう試合になっちゃったのは悔しかったですし、やっぱりKRESTが負けることが悔しいですよね。いろいろジムの環境が変わった中で、やっぱり、いろいろ言われる部分もあるじゃないですか。でも結果を残したら残したで、手のひらを返す人もいますし。でもいろんな部分を含めて、結果で見せていくことしかできないのが格闘技なので。いろいろ言ってんじゃなくて、俺らが拳で見せるから黙ってろよって思いますね。
──今回実現しなかったタイトルマッチは、12月にスライドの予定になっています。そこで石田選手がチャンピオンになれば、またジムの空気もだいぶ変わるでしょうし。
石田 そうなんですよ。やっぱり、まずKRESTにベルトを持ってきたいですね。その前に今回はしっかり勝ちたいですし、別に判定を狙うような気持ち1ミリもないんで、とにかくぶちのめそうと思ってます。
──では最後に、改めて今回の試合に向けての“決意”をいただけますか?
石田 見に来てくださるお客様に、極上のKOと最高のぶちのめしをお見せします。会場のみんなが引くぐらい面白いものをお見せできればなと思ってます。
──分かりました。ありがとうございました!