5月2日(土)後楽園ホールで開催される「Krush.189」の[Krushライト級/3分3R・延長1R]に出場する上野空大選手のインタビューを公開!
──前戦は2月、大阪での丸山晃毅戦でKO勝利でした。RIZINでの勝利を挟んでいましたが、K-1 GROUPでは連敗脱出という形になりました。あの試合を今振り返ると?
上野 去年9月の永澤サムエル聖光戦が、延長戦までもつれて、自分の力を出せずに終わった試合だったんですよね。やってきたことを出せずに終わってしまったことが本当に悔しくて、そこから本当の意味で、2月の復帰戦に向けて一から作り直したんです。丸山戦ではベースから作り上げてきたものを、試合の結果として証明することができたので、本当にホッとしました。
──作り直すにあたって、一番重点を置いたのはどういうところだったんですか?
上野 自分の感覚的な話なんですけど、プロデビューしてから4連勝してきた部分と、そこからゴンナパー・ウィラサクレック選手とやって(24年9月)、その後メインイベントで児玉兼慎選手とやって(25年9月)きたんですけど、どちらも自分のパフォーマンスを出しきれてない部分が、試合の中であったんです。それが何なのかというのを一番に見返しました。練習の部分とかは間違ってないと思ってたんですけど、一番はメンタルというか。「心技体」ということを自分は本当に大切にしてるんですけど、「心」の部分で、試合までの持っていき方とか、日頃の生活の中での「心」の部分を見直して、作り方をいろいろ試してきたという感じです。技とか闘い方にはすごく自信あったんですけど、「心」で負けてしまってる部分があったので。そこが出せたらどういう結果になるのかなと思って、見直しました。
──では2月の試合は、本当に「心技体」が整って勝てた感じですか?
上野 そうですね。自分の中でも、試合が始まる前から「本当に揃ってるな」という感じがしていて、不安定な部分がなかったというか。練習環境としても、東京で月1回練習させてもらったり、東京の方にいるトレーナーと練習させてもらったり、いつも通り北海道では空手の練習とキックの練習もしていたんですけど、その練習の中でも、「心」の部分をしっかり自分の中で考えた結果でした。
──それによって今後の試合でも「こうやればいいんだな」という感触を掴めた?
上野 2月はいろいろ試した部分もあって、それがバチッとハマったんですけど、その結果が本当に証明されるのは今回の相手、林健太選手だと思うんです。元K-1チャンピオンで、キャリアでも戦績でも、どのK-1ファン、格闘技ファンから見ても自分とは格差がある相手だと思うので。それが試される、本当にいい相手だなと思っています。
──その林選手の印象は?
上野 一度世界一になっている選手なので、実績も経験値の部分でも、全てが自分よりはるかに上だと思っています。ハードパンチャーだと思いますし、そういった部分での駆け引きとか蹴りとか、散らしはあると思うんですけど、一番はやっぱり、今まで何人も倒してきている「凶拳」と言われるパンチだと思うので、そこは十分に警戒しています。でも今やっていることだったり、持っているものでは自分が勝っていると思っているので、そこを試合で実際に戦って、見てくれるみんなに証明したいですね。
──自分としてはどういう試合にして、どう勝ちたいと思っていますか?
上野 ファンのみんなとか、見てくださる人たちは、たぶん「パンチ対蹴り」みたいな構図で見ると思うんですよ。身長とかリーチでは自分が勝っていますし。ただ、近々の3戦、僕は全部パンチでダウンを獲るか、KOしているんです。永澤戦も負けてはいるんですけど、ダウンは獲っていて。だから僕は蹴りの選手って思われがちですけど、今は自分では何でも倒せる技を持ってると思っています。「パンチ対蹴り」の構図で見られているかもしれないけど、自分は何でも倒せるから、もう目を離さずに見てほしいですね。
──むしろ、あえて相手の得意なところで勝負してもいいというぐらい、自信がある?
上野 もちろんあります。どんな場面、どういう状況になっても今は自信があるので。
──林選手は実績があるので、ここで勝ったらその先に向けて大きいと思うんですが、そこは?
上野 林選手は試合するのが久しぶりですよね。ですけど、やっぱり一度K-1チャンピオンになっている選手で、しかもこのライト級で世界王座を獲っているので、ここで僕が、しっかりといい内容で、倒して終わることができれば、必然とKrush王座に向けていいアピールにはできると思っています。今年中にKrush王座に絡んでいけるような内容で、しっかり勝ちたいですね。
──プロデビューから試合を重ねてきて、「そろそろ」という気持ちが大きい?
上野 そうですね。今回の試合でちょうど10戦目なので。自分の中では、途中で連勝も連敗も味わってきた中で、いろいろ積み上げてきたものが10戦の中にあると思っているので、そろそろというか、本当に狙える位置にはいつでもいると思っています。あとはこの壁を自分で超えられるかどうかだと思っているので。ゴンナパー戦をメインイベントでやれたり、今回も久しぶりにライト級に帰ってきた、元世界チャンピオンの林健太選手とやれるような選手って、本当にいないと思うので、そういうチャンスを自分はしっかりものにしたいし、本当にタイトルが欲しいので、絡んでいきたいです。今は、本当にこの試合に集中してますけど。
──勝てば必然的に見えてくるだろうという感じですよね。さて、今回は弟の上野奏貴選手と同じ大会での出場になります。3回目でしたよね?
上野 はい。弟がプレリミナリーファイトでデビューした時(24年7月)と、昨年6月のRIZIN北海道大会で一緒にやって、Krushは今回が初めてになります。気合いはもちろん入りますし、兄弟という立場でやっぱり比べられるというのを、本当に3歳で空手を始めてからずっと経験してきたので、同じ日だからこそのプレッシャーもあるんですよ。でも、同じ日の試合でサポートしてくれる側はいろいろ大変な部分もあると思うんですけど、同じ日の試合に向けて、減量や追い込みもずっと一緒にやってますし。弟と同じ日に空手の全国大会でも優勝してるんですね。兄弟同時優勝ってあんまりないんですけど、そういう結果も残してきてますし。K-1でもRIZINでも負けなかったですし、弟と同じ日に試合するのは、自分の中でそれ以上に何かすごいパワーをもらえる気がするので、今回も本当に兄弟2人の結果に期待してほしいと思います。
──では最後に、改めて今回の試合への“決意”をいただけますか?
上野 今回の大一番、兄弟2人で参戦することになりました。「上野兄弟下克上マッチ」って言われてますけど、僕たちは本当に上を超えられる実力はあると思っているし、あるからこそこういう試合が組まれていると思っています。こういう大きな壁って、超えられる人にしか来ないと思っているので、ここをしっかり超えて、熱いゴールデンウィークにしたいなと思ってますし、今年中には兄弟2人でKrushのタイトルを獲ることを本当に目標にしているので、楽しみにしていてほしいと思います。
それから、林選手が久しぶりにライト級に帰ってくると思うんですけど、彼が世界一を獲った時代のライト級と比べても、今のこの熱いライト級は甘くないぞというのを、自分が代表して見せるのが僕の使命だと思うので、そこをしっかり証明したいと思います。任せてください。
──分かりました。ありがとうございました!