12月19日(金)後楽園ホールで開催される「Krush.183」の[第5代Krushフライ級王座決定トーナメント・決勝戦/3分3R・延長1R]に出場する上遠野寧吾選手のインタビューを公開!
──まずは10月の準決勝、海凪戦ではいい勝ち方ができたと思いますが、今振り返ると?
上遠野 そうですね。自分でもあんなにうまくいくとは思ってなかったので、びっくりしました。
──試合前は、どうなればいいと思っていましたか?
上遠野 海凪選手が前に出てきたところを僕がさばいて、倒せればベストだけど、とりあえず勝てればいいかなと思ってました。そしたら、思ったより早くチャンスが来て。
──さすがにあの内容では、古川誠一会長からも褒められたのでは?
上遠野 いや、褒められてはいないです。「倒し方が優しくねえな」とは言われましたけど。
──それは評価されてるんじゃないですか?
上遠野 どうなんですかね?(笑)
──もう1つの準決勝、安尾瑠輝選手が勝った試合はどう見ましたか?
上遠野 「速いな」という印象でした。2人とも速かったんですけど、安尾選手も速かったですね。
──思った以上に2人の経験の差が出たかなと思ったんですが、そこは?
上遠野 そうですね。安尾選手の方が体も大人だし、戦績も上だし。その差が最後、2R後半から3Rに出てたかなと思います。
──改めて、対戦相手としての安尾選手のどこに強さを感じていますか?
上遠野 スピードもそうだし、一番は最後まで諦めずに来るところですね。今回も3Rまで行くんだったら、僕もしっかり気持ちで戦おうかなと思います。
──技や動きで、一番警戒すべきと思うところはどこですか?
上遠野 パンチも蹴りもどっちも上手なので、どっちも警戒してます。
──逆に自分としては、どう攻めてどう勝ちたいと思っていますか?
上遠野 どう攻めるかは、当日、安尾選手と向かい合ってみないと分からないし、対応する練習は一応してますけど……その練習の動きを出して、倒せるなら倒すという感じで。1Rから倒しにいこうとは思ってはないですけど、チャンスがあればしっかり倒したいなと思ってます。
──ただ、1RKOできた準決勝のように簡単にはいかないだろうなという想定ですか?
上遠野 そうですね、僕はそう思っているし、3Rまでいってもいいように練習はしています。
──ここで勝てば、いよいよ無敗のままKrushチャンピオンということになります。改めて、ベルトにはどんな思いがありますか?
上遠野 ここまで苦しかった時もあったし、いろいろあったんですけど、やっぱり最後もしっかり勝とうと思います。無敗のチャンピオンの方がカッコいいし、絶対に僕が巻かないといけないかなと思ってます。
──自分がベルトを巻いてるところを想像したりはしていますか?
上遠野 はい、毎日してます。メチャクチャ自分に似合ってます。
──イメージトレーニングもバッチリですね。周りからの期待の声も大きいのでは?
上遠野 そうですね。ジムのみんなからも「いけるやろ」という感じで言われてるので、みんなの期待を超えてやろうかなと思ってます。
──プレッシャーにはならないですか?
上遠野 別にそこまでは。まあ、何も感じなくはないですけど、「やってやろう」という気持ちで、力には変わってると思います。
──このトーナメントは8月、10月とコンスタントに試合があるので、そこで波に乗れている部分もあるのでは?
上遠野 ありますね。8月の1回戦はちょっと期間が空いてからの試合だったんですけど、でもそこから準決勝と続いて試合勘とかも戻せたし、決勝もいい状態で、前回の試合でもいい感覚があるので、何も問題なく、調子よく試合できるかなと思います。
──これが年内最後の試合になると思います。ちょっと気が早いですが、ここでチャンピオンになったら、来年はどうしたいですか?
上遠野 K-1フライ級のベルトを作ってくれるなら、作ってほしいんですけど……それがないなら、バンタム級での試合も考えてはいます。すぐとかじゃなくて、来年はしっかり防衛もして、まだちょっと先の話になるかもしれないし、自分で勝手に思ってるだけですけど。
──今大会は王座決定トーナメント決勝戦が2つ並んでいます。ちょうど、この試合がメインの大トリになることが決まりました。
上遠野 うれしいです。僕たちの方が面白い試合ができると思ってたので、メインをやらせてほしいかったので。ただ勝つだけじゃなくて、今年ラストのKrushというのもあるので、しっかり盛り上げて倒して勝ちたいですね。しょっぱい試合はできないなと思ってます。
──では最後に、改めてこの試合への“決意”をいただけますか?
上遠野 チャンピオンになるための練習をしてきたので、あとは風邪をひかないように気抜かずに仕上げて、必ずベルトを巻くので期待しててください。
──分かりました。ありがとうございました!