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「Krush.177」6.27(金)後楽園 橋本雷汰「オープンフィンガーで僕がめっちゃ強いところを見せます」 水本悠我「自分より凄く実績があると思うので、ここで勝ったらチャンスを掴み取ります」 悠斗「久々に怒りに近い感覚で試合に臨む」 心直「僕、多分、ナチュラル失礼なんで」

 6月26日(木)、都内にて、開催を明日に控える「Krush.177」後楽園ホール大会の前日計量及び前日会見が行なわれた。


 第7試合では橋本雷汰vs水本悠我のKrush-OFGスーパー・フェザー級が行なわれる。昨年の9.28「Krush.165」で行なわれた第9代Krushフェザー級王座決定トーナメントの決勝で石田龍大に敗れて王座を取り逃がした橋本だが、再起戦となった今年の2.24「Krush.171」での大脇武戦に勝利。勢いに乗って今回オープンフィンガーグローブでの試合に挑む。対戦相手が決まったのが2週間前とあって、相手の水本に「2週間前に急に決まって、ありがとうって思いましたね」と感謝の言葉を述べた橋本。オープンフィンガーグローブでの練習も「僕、向いているかもって思いました」と手応えを掴んでいる様子だ。Krushでは初の試みとなるオープンフィンガーグローブでの試合ということもあり、ベルト云々よりも「とりあえず僕が強いというところを見てもらいたいんで、アピールできたらいいなと思っています」と、自分の強さを見せつけたいという橋本。「オープンフィンガーで僕がめっちゃ強いところを見せます」と最後まで自信ありげに意気込んでいた。
 一方の水本は全日本アマチュア修斗選手権優勝というMMAの経験と実績を持っている選手。今年の3.30「Krush.172」でKrush初参戦を果たして、プレリミナリーファイトで許裕雅にKO勝利。今回は本来の階級よりも2階級上で、橋本と本戦で対峙する。「2週間前でのオファーだったんですけど、自分のやることをやるだけです」と意気込みを語った水本。「普段スーパー・バンタムでやっているんですけど、今回スーパー・フェザーということで2階級上でやるんですけど、そんな体が厚いとかデカいとかは特に感じなかったですね」と橋本に臆するところもない。「相手は自分より凄く実績があると思うので、ここで勝ったらチャンスを掴み取ります」と番狂わせを狙っているようだ。
 しかし、この橋本と水本が気の毒だったのは、一緒に会見をしたのが第6試合のKrush-OFGバンタム級ワンマッチで対戦する悠斗と心直だったことだ。2人が長時間やり取りをしたこともあって、両者が喋る時間があまりなく、途中から両者とも困惑した表情を見せていた。橋本に至っては「早く終わってオシッコ行きたいです」と尿意まで限界を迎えている様子だった。


 その2人を困らせた悠斗と心直のやり取り。発端となったのは「いろいろありましたけど、久々に怒りに近い感覚で試合に臨む」という悠斗の発言だ。悠斗はK-1オフィシャルサイトに掲載されている心直のインタビューを読んだようで、その内容に「彼のインタビューを見ていたら俺が格闘技を食い物にしているとか。でも、直接会うとというかこういう場では凄いリスペクトを感じますし……」と、整合性のない心直の言動に困惑している様子も見られた。それでも今回のオープンフィンガーグローブでの試合には高いモチベーションを持っている。かねてよりMMAをやりたいと公言している悠斗にとって、オープンフィンガーグローブでの試合は臨むところ。「今回も53kgまで上げることができたので、階級やルールに縛られずにもっともっと一人の人間として強くなっていきたという気持ちはありますね」と悠斗。オープンフィンガーグローブでの試合については「いかに素手だとか、あんまり良くないかもしれないですけど、アウトロー的なことに慣れてるか、そっちの方が近いんじゃないですか」という見解を持っており、「生物的な強さが問われる気がしています」と目をギラつかせていた。
 一方の心直は「距離感ですかね。パンチが得意な選手と蹴りが得意な僕なんで、いかに相手の距離でやらないかっていう距離感を意識しました。薄いグローブなんで怖いなと思いながら練習していました」と、悠斗とは対照的な感覚で練習に取り組んだようだ。また、悠斗の怒りについては、「挑発したつもりはなかったんですけど、そうやって捉えられて怒られているじゃないですか、実際に。ちょっと申し訳なかったなというのはあります」と謝罪。さらに「まあ殺すって言っちゃったのは言っちゃったなと思って、その時にバッと出た感情があったので、感情に任せて物を言うことは良くないと思うんで。僕は怒るとか嫌いとか殺すとか、そういうアングラっていうかそういう気持ちでやるつもりはないです」と弁明したが、この心直曰く「僕、多分、ナチュラル失礼なんで」という感じがどうも悠斗を困惑させているようだ。悠斗としては、「分かんないことだらけ。そこは殴り合ってケリをつけられればいいなと思っていますね」と、実際に拳を交えて理解に務めたいところのようだ。


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