5月18日(日)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育館第2競技場)で開催される「Krush.174 ~in OSAKA~」の[Krushライト級/3分3R・延長1R]に出場する篠原悠人選手のインタビューを公開!
──昨年10月の古宮晴戦以来の試合ですが、その試合を今振り返ると?
篠原 ずっと課題の蹴りを効かされて負けてしまったというのがあって、試合が終わってからはそこを含めて見直す期間にしていました。僕とやる相手はみんな足を狙ってくるので、その対策をしていたという感じですね。
──確かに、ずっと課題ではありますよね。
篠原 僕がパンチが得意というのもあるんですけど、それを生かそうと思うとスタンスが広くなったりするので蹴りを狙ってくるし、僕が対戦相手だったとしても、僕とパンチで勝負はせず、まず蹴りから行くと思うので。
──その対策に専念していたと。
篠原 それをやりながら、同時に今回の試合に向けてボクシングジムに通っています。今までボクシングジムでパンチに特化して教わったことはなかったので、パンチの強みを生かしながら蹴りの対策もしていて、いい感じにできているかなと思います。
──パンチが得意だったとしても、ボクシングジムに行くとやはり違いますよね。
篠原 そうですね。距離感やったり、練習方法も全然違うので。パンチだけやからこそ細かい部分があるので、そこを見直せました。キックボクシングの中のパンチだと雑なところがあったり、パワーでごまかしたりしてたというのがやってみて分かりました。スタンスについてはボクシングに寄りすぎるとまた難しくなるので、そこはこちらから説明してやってもらいつつ、パンチの練習方法とかはキックにも使えるし、パンチの質を上げるのにはよかったかなと思います。
──このキャリアでそれをやるというのも大きいですね。
篠原 そうですね、いい刺激になっています。中谷正義さんという方のジムに行っていて、その方も長身でジャブが得意なので、そこも教えてもらいました。
──試合で生かせそうですね。
篠原 必ずパンチの場面にはなると思うので。相手の三宅祐弥選手もどちらかというとパンチの選手だと思うので、パンチ勝負の場面になったら生かせそうかなと思います。
──その三宅選手ですが、そこも含めての印象は?
篠原 ファイトスタイル的には正統派というか、トリッキーではなくパンチ、蹴りでキレイな戦い方をするキックボクサーという印象ですね。勝ったり負けたりはあると思うんですけど、1Rとかはイキがよくて、ノったら強い選手だと思います。相性が合わなかったら負けちゃってるかなと。
──ではペースにノせないことが大事?
篠原 相手のキャリアと僕のキャリアやと、僕が勝つと思われてる構図かなと思うんですけど、僕は2連敗もしてるし、発言権もない状態だなというのは理解してるので、油断せずにしっかり挑戦する気持ちでいこうかなと思ってます。
──連敗からの復活の舞台が、Krush大阪大会になったことについては?
篠原 大阪でのK-1の大会には毎回出ていますし、地元での試合は応援もたくさん来てもらえるのでうれしいですね。今回は久々のKrushで、また違った雰囲気もあるので楽しみたいなと思います。Krushはだいぶ久々で、ゴンナパーとタイトルマッチをやった時(2020年6月)以来やから、もう5年前ですね。
──前売り券も即完売してますし、盛り上がりそうですよね。
篠原 K-1大阪の時より会場は小さいですけど、満員でいい雰囲気なんじゃないかなと思います。熱気だけだったら逆にK-1大阪よりもあるんじゃないかなと。
──その中でどういう試合をして、どう勝ちたいですか?
篠原 最近はダウンを取ったりはあるんですけど、なかなかKOはできてないので、やっぱりKOしたいですね。相手選手もけっこう打ち合ってくるので、面白い試合になるとは思うんですけど、ガンガン出てくると思うので、僕も1Rからガンガン行きたいです。
──今回は昼夜興行で、篠原選手の試合は昼の部のセミ前というポジションです。どうせならもっといい位置でやりたかったのでは?
篠原 それはありますけど……今は2連敗中なので、勝って自分のポジションを上げていくしかないのかなと思ってます。今後のこととかは今は考えてなくて、目の前の一戦一戦で絶対勝つというのをテーマにしています。
──その中で、お客さんに見せたいものとは?
篠原 やっぱり見てて面白い試合、Krushらしい試合ですね。バチバチ打ち合える試合ができると思うので、そこを楽しみにしていてほしいと思います。
──また今回、龍翔選手が初出場しますが、一緒に練習されているそうですね。
篠原 そうですね、もともといたジムの関連でけっこう前から知り合いで、チョコチョコ一緒に練習してるし、2人とも正道会館にも通っていて。彼が今回当たる弘輝選手とは僕も試合してるし、彼は三宅選手ともやったことがあるので、相手の情報を共有して練習してました。あと、メインの松本海翔選手もジムの後輩だった選手なので、終盤3試合は練習メンバーなんですよ。だから全員で勝ちたいですね。
──その一番手ですね。
篠原 僕が最初なので、勝って2人につなぎたいと思います。
──では最後に、改めて今回の試合への“決意”を教えていただけますか?
篠原 今、2連敗しているので、挑戦するという気持ちと倒す覚悟、倒される覚悟を持って、しっかりとKrushしにいこうと思っているので、楽しみにしてください。
──分かりました。ありがとうございました!