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「Krush.150」6.16(金)後楽園 混迷のフェザー級でサバイバルマッチ!新美貴士「もう一度トップ戦線に行く」vs寺田匠「この一戦で自分の力量が分かる」、MOMOTARO「まだまだ若い選手には負けない」vs稲垣澪「どう食いついていくか見てほしい」

 5月9日(火)都内にて、6月16日(金)後楽園ホール「AZABU PRESENTS Krush.150」のカード発表記者会見が行なわれた。

 新美貴士vs寺田匠、MOMOTAROvs稲垣澪のKrushフェザー級ワンマッチ2試合が発表された。Krushフェザー級は3月「Krush.147」で森坂陸が玖村修平を破って新王者になったばかりだが、K-1・Krush共に選手層の厚さが特徴だ。その中で今回組まれた2試合は、元Krush王者の新美、そしてONE Championshipなど海外の大会でも実績を残してきたMOMOTAROというキャリアのある選手と、6戦の寺田、8戦の稲垣という若い選手が対戦する構図。さらに今後のKrushフェザー級タイトル戦線を占う重要な2試合でもある。

 新美は昨年玖村にKrush王座を奪われ、その後、K-1のリングで戦ってきたが、約1年ぶりのKrush参戦だ。3月にはRISEとの対抗戦となった「RISE ELDORADO 2023」に出場したが、RISE王者の門口佳佑に対抗戦で敗れており、今回は再起戦となる。対戦相手の寺田を「若くて凄いパワーのある選手で、これからもっと強くなっていく選手なんだなっていうふうに思っています」と高く評価したが、「KrushらしいKO勝ちをして、もう一度しっかり勝つことでトップ戦線に行けるように、この試合は絶対に勝ちたいと思っています」と、王座に返り咲くためにも必勝を誓った。

 対する寺田はデビュー以来6戦無敗を誇る新鋭だが、試合をするのは10カ月ぶりとなる。試合の間隔が空いたため、昨年の11月からオランダのニキー・ホルツケンのジムに2カ月間、海外修行にも行っていた。練習の厳しさに「初心に返れた」と語った寺田だったが、「正直レベルで言うと同じ階級の選手では相手がいなくて、65kgぐらいからの選手とスパーリングしたんですけど、あっちのチャンピオンクラスとスパーリングとかをしたんですけど、ボコされたというより結構自信になりました」と、自信をつけて帰ってきたという。

 それも踏まえて、「自分がこの10カ月間でどれだけ成長したか、楽しみにしてもらえたらと思います。見ていてください」と、元Krush王者に10カ月の修行の成果を見せつける腹づもりだ。

 もう一つのフェザー級ワンマッチで稲垣と対戦するMOMOTAROだが、2021年よりK-1に参戦したものの2連敗。昨年からKrushのリングに上がり2連勝と、参戦当初よりもK-1ルールに適応を見せてきている。またスーパー・フェザー級からフェザー級に転向。「フェザー級に落としてきて2戦目ですけども、落としてきたからにはKrushのフェザー級のベルトを巻きたいと思っていますので、OGUNI-GYMのMOMOTAROに注目しておいてください」と、タイトル戦線浮上も見据えてこの一戦に臨む。試合後には33歳となるベテランだが、「まだまだ若い選手に負けないという姿勢をこの試合でも見せていきたいと思います」と、ベテランの意地を見せつけるつもりだ。

 一方の稲垣は、弟の柊が先日4月「Krush.148」で王座決定トーナメントを制し、Krushスーパー・ライト級王者になったばかり。当然兄として刺激を受けており、「弟がKrushチャンピオンになったので、自分も負けられないなって思って、今回気合いが入っています」と、鼻息が荒い。「リングの上での試合の経験は大きいものだなってやってて思うので、そこがあるMOMOTARO選手にどう食いついていくかを自分は見ていてほしいなと思っています」と、経験豊富なMOMOTARO攻略に自信を見せる。「残り1カ月半、死ぬ気で練習して、6月16日、勝つ姿を見せたいと思っています」とビッグネームを食い、狙うはタイトル戦線への浮上だ。
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