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「K'FESTA.6」3.12(日)代々木<試合後インタビュー>大和哲也「35歳でベルトを2度防衛して、新たなK-1の価値を見せられたと思う」、林健太「初めてあんなにパンチが効いた。大和選手は考えながら戦っていたと思う」

 3月12日(日)国立代々木競技場 第一体育館「K-1 WORLD GP 2023 ~K'FESTA.6~」の[第21試合/K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチ]で戦った大和哲也と林健太のバックステージインタビューを公開!
大和哲也
「(試合を振り返って)無事に防衛できてよかったですけど、練習してきたことを全然出せず『練習してきたことの3割も出してねえじゃねえか』と怒られたりして、自分の思い描いていたイメージでは右のパンチで倒して。前回のチャンピオンになったときは突然の左で倒して。今回は突然の右で倒そうと思ったら倒せなくて。テレビで見ていたK-1の金テープを浴びることができて。今日はドロドロな打ち合いの試合だったし、きっとスーパー・ライト級の選手は『こんなん絶対勝てるぞ』と観て思う選手もいると思うんですけど、苦しい中でも揉まれてきた、踏み切れた部分はあると思うので、これもひとつのK-1の形なのかなと思うので、35歳で2度防衛した僕もまた新たなK-1の価値を見せられたんじゃないかなと思うので、ベルトは防衛できたので、もっともっと進化して、大和哲也はまだまだ強くなれるので、もっともっと強くなった姿を届けたいと思います。

(対戦相手の印象)戦前も前に出てくるなとは思っていたんですけど、前に出てきた戦い方だったんですが、自分が林選手の戦い方に付き合ってしまったなという部分はありますね。ああいう試合で競り勝ったのは競り勝ったんですけど、自分の動きはできなかったので反省点は多いです。パンチがあったなという印象ですね。強かったなという印象があります。(早い段階でダウンを取ったが気持ちは楽になった?)控え室に戻ってよかったと思いながらもKO逃したと思って。あそこで倒しに行ったんですけどなかなか倒させてもらえなくて。1R終盤でしたよね。あれば1R序盤だったら終わったかもしれないですけど、詰め切れなかったなというのと、そこで出てくる林選手のスタイルに付き合ってしまったなというのがあるので、倒したかったですけど、そこは課題ですね。1Rはどういう風に攻めていくかというのは課題ですし。でも今後の改善点は見えたんじゃないかなと思うので、ちょっとゆっくり休んで、会長と相談していきたいと思います。

(林選手が考えながら返してきた印象を持ったと言っていたが、その通り?)その通りです。考えながらできたんじゃないですかね。受けに回ってしまったというか見ちゃったというか。付き合っちゃいましたね。でも僕としてはKOで勝ちたかったですけど、ああいう試合も今のK-1の魅力なのかなと思うので、そういう部分では盛り上がったんじゃないかなと思いますし、プロとして良かったんじゃないかなと思います。(思い出の会場で年間最大のビッグマッチを終えて)今は倒しきれなくて悔しいという気持ちが強いんですけど、素直に勝てたのでよかったなと思いますし、でも僕も中学時代にテレビで見ていたK-1の舞台で自分がチャンピオンとしてベルトを防衛しているというのは最高の高揚感と感動でしたね。僕がいつも言ってるんですけど、夢は叶えられると思うし、中学生の僕がK-1に夢を見てコツコツとやってきて今があるので、僕にもできたのでたくさんの方にもできると思うので、そういうひとつの形として体現していきたいですね。

(お互いに手を出し合って被弾も多かったが、耐え切れた理由は)応援してくださる方々のおかげですよね。自分一人ではリングには立てないですし、自分一人では強くなれないし試合にも勝てないし、やっぱり応援してくださる方々、会長、コーチのサポート然り、応援団の方の声然り、そういった声援があるから立ってられたかなと思いますし、これが個人の戦いだったら夢を諦められるかもしれないけど、たくさんの方の夢を背負わせてもらっている立場なので、最後まで踏みとどまれたかなと。そういう意味でいうと、2010年の決勝戦、最初にダウンを取られて負けそうになって諦められるところを、代々木体育館の天井を見た瞬間に『絶対勝った』と思ったのを覚えているんですよ。それは応援してくださる方の力が僕にくると思ったし、その思いを思い返すと、あの日も必死だったし今日も必死だったので、そういうのはK-1の聖地で格闘家としてチャンピオンとして実感できる試合が出来たかなと思う。僕は格闘技を通じてFight for Piece、世の中を平和にしたいし、世の中を元気にしたいと思っているので。プロ野球選手が野球で投げて打って感動を届けるように、僕もこれからも感動を届けたいと思います。それが僕の力ですね。

(ファンへメッセージ)今日はたくさんの応援ありがとうございました。本当はバチッと勝ってカッコいいこといいたかったんですが、ああいう試合で結果勝つことができました。もっともっと強くなって進化していきますので、もっと強い一撃必倒を見せられる様に頑張りますので、応援よろしくお願いします。そしてK-1 30周年おめでとうございます。今後もK-1をよろしくお願いします。K-1最高」
林健太
「(試合を振り返って)また応援してくれている人たちの期待に応えられなかったなって。それだけですね。今は。(対戦相手の印象)やっていて今までの試合の中で殴り合っている中で一発一発効いちゃったですね。おいしょおいしょ、踏ん張らな踏ん張らなと思いながら戦っていました。パンチが強かったですね。

(打ち合いの中で攻めていたが、その中でも踏ん張らないといけなかった?)そこは踏ん張らなというよりも、防戦一方になったら叩き込まれるというか飲まれてしまうと思ってやっていた感じですね。(自分から出た感触はある?)出た感触はあるんですけど、僕がやって返されて、ちょっと効いちゃって返して、返されて。向こうも効いていたかもわからないですけど、僕も初めてあんなに効いたですね。踏ん張らな踏ん張らなと思ったのは初めて。

(KOされずに戦えた理由は)間違いなく応援してくれている人たちの力ですね。たくさん応援に来てくれて、勝つ姿を見せたかったけど、ずっと健太健太と声援も聞こえていましたし。そんなに応援してもらって効いて倒れたらあかんやろって感じで。もちろん最後まで諦めてなかったですし、絶対に取り返したるねんという気持ちでいましたけど。応援してくれている人たちがいたからがんばって戦えた感じはしますね。

(そこまでのチャンピオンの強さを感じた理由は)俺が攻めて攻めて、向こうも攻めて攻めて、じゃなかったですね。俺が攻めたのに対して、林選手がこう来たからこれを返そうみたいな、一呼吸余裕があった気がしましたね。向こうの方が。一呼吸置いてるなとよぎったくらいですけど、今思えば俺は我武者羅だったけど、向こうは考えながら戦っていたんちゃうかなと。ホンマちょっとした差ですけど、大きいのかな。経験値の差というか。

(ファンへメッセージ)ホンマにすみません。試合直後にまたがんばる、またがんばりますと言うのはなかなか簡単に聞こえてしまうかもしれないですけど、俺にはもうがんばって結果で返すことしかできないので、もうちょっと応援してください。がんばります。ありがとうございました」
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