岩尾力、約4年半ぶりの復帰戦で逆転KO勝利！スーパー・バンタム級トップ戦線にも照準「トップ選手に挑むチャンスがすぐに来ると思うんで、それまでにしっかり準備をする」
第6試合にはこれが交通事故で負った大怪我からの約4年半ぶりの復帰戦となる岩尾力が登場。小倉尚也とKrushスーパー・バンタム級ワンマッチを戦った。1Rに小倉の右ストレートでダウンを喫した岩尾だったが、すぐさま挽回。左三日月蹴り、ミドルキックを連打すると、最後は左のボディブローを叩き込み、1R2分3秒で見事なKO勝利を収めた。
復帰戦を最高の形で飾った岩尾、「いろいろな思いもあったんで、勝った時は凄く嬉しかったという気持ちが一番強かったです」とホッと一息。試合前は不安もあったようだが、それを打ち消すために練習に打ち込んだ。ジムの合宿で走り込みを行なうなど満足のいく練習を出来たことが、「自分には自信があったんでこういう結果に繋がりました」と、ブランクを感じさせない戦いが出来た要因だったと語っていた。
岩尾が戦場とするスーパー・バンタム級戦線では、2月のK-1東京体育館大会で王座決定トーナメントが行なわれ、現在は金子晃大がチャンピオンに君臨している。また、その金子に敗れたものの『THE MATCH』で勝利するなど相変わらず評価の高い玖村将史や、Krush王者の璃明武など盛り上がりを見せている階級でもある。
「玖村選手とか金子選手とか、本当に強い選手だと思うんで、試合を見てもまだまだ今の自分じゃ全然勝てないと思うんですよ」と謙虚な岩尾だったが、「今回KOして、挑めるチャンスがすぐに来ると思うんで、それまでにしっかり準備をして挑みたいと思います」と、いずれK-1スーパー・バンタム級戦線への殴り込みも視野に入れている。
そのためにも、「いずれベルトを巻くチャンスも来ると思うので、それまで1戦1戦大事にしていこうと思っています」と組まれた試合で確実に結果を出していくことを誓っていた。
岩尾力
「昨日はたくさんの応援ありがとうございました。昨日復帰戦でああいう形で勝てたのは良かったです。（復帰戦でKOで勝った瞬間はどんな気持ちだった？）いろいろな思いもあったんで、勝った時は凄く嬉しかったという気持ちが一番強かったです。（4年半ぶりの試合でブランクは感じなかった？）全く感じなくて、自分の中でもパワーが凄くついているなっていうのは感じてたんで。でも、小倉選手は凄く前に出てくる選手なんで、圧力は結構あったんですけど、ああいう形で勝てたので良かったです。
（今後、K-1・Krush含めて、このスーパー・バンタム級でどういう展望を持って戦おうと思っている？）みんなが臨むのはKO勝利だと思うんで、みんなが見て圧倒的な勝利を見せられるようにKOで、1試合1試合勝っていこうと思っています。（今後の目標は？）たくさんの応援に来てくれたので、ファンの方たちを大事にしていこうっていう気持ちと、いずれベルトを巻くチャンスも来ると思うので、それまで1戦1戦大事にしていこうと思っています。
（入場曲が『スクールウォーズ』の曲だったが？）自分の世代はそんな世代じゃないと思うんですけど、昔からあの曲は好きで、自分のロングのガウンに合うし、好きな曲だったんであれにしました。（これだけ長いブランクがあってあの試合が出来るというのは過去に例がないぐらいだと思うが、ブランクを感じさせない一番の要因は？）今回不安もたくさんあって、4年半以上もブランクがあって凄い不安な部分もあったんですけど、そう思わせないように走り込みもいっぱいして、ジムの合宿も今回から参加して。たくさん砂浜走って、山道走って、自分の満足いくような練習がたくさん出来たんで、自分には自信があったんでこういう結果に繋がりました。
（K-1・Krushのスーパー・バンタム級の動向について）Krushでは璃明武選手が今ベルトを持っていて、佐々木洵樹さんとやった試合を見たことがあるんですけど、そんなに詳しくは見たことがなくて。でも、K-1チャンピオンの金子晃大選手や玖村将史選手は、本当に強い選手だと思います。試合を見てもまだまだ今の自分じゃ全然勝てないと思うんですよ。ただ、今回KOして、挑めるチャンスがすぐに来ると思うんで、それまでにしっかり準備をして挑みたいと思います。
（ファンの皆さんへのメッセージは？）昨日はたくさんの応援、本当にありがとうございました。4年半ぶりのブランクがある中、自分のことを忘れていたファンの方もいると思うんですけど、4年半ぶりの復帰を待ってくれていた方々もたくさんいると思うし、そこでああいういい試合を見せられたと思うんで良かったです。今後ともああいうKOを見せられるように頑張るのでよろしくお願いします」