「Krush.139」7.30(土)後楽園<公開練習>王者・池田幸司、挑戦者・野田蒼にローキック葬を予告!「見ている人も恐怖心が湧くような試合をしたい」
ビッグミットを持つトレーナーに、素手で対峙した池田。気合いのこもった雄叫びを上げながら繰り出したのはローキックだ。池田は一度もパンチを打つことなく、強烈な右のローキックを2分の間繰り出し続けた。
今回の公開練習の意図について、池田は「野田選手、ちょこまかと動き回るんで、足から痛めつけようかなと思っています」とコメント。「それしか練習してないです。もう何も出来ないんじゃないですか?」と、どうやら野田対策の一端を公開してのデモストレーションだったようだが、自信たっぷりにニヤリと笑ってみせた。
「凄い接戦だったんでめちゃくちゃ疲れたんですけど、その接戦の中でも勝てたんで良かったです」とタイトルマッチを振り返った池田。チャンピオンになってからは「チャンピオン」と呼ばれることも多くなったので、自覚を持った行動するように心がけているという。そんな中で野田との初防衛戦が決まり、「半年ぐらいはチヤホヤされたかったですね(笑)」と冗談めかして語っていたが、「防衛を重ねていくことで絶対王者になれるので、その一歩だと思ってしっかり防衛したいです」と既に気を引き締めている。
また、野田には会見で「地味」という言葉を連発されて、挑発も受けてきた。「うるさいっすよね。まあ口しか取り柄がないんじゃないですか?」と多少なりとも苛立ちもあるようだが、それに心を乱されているわけではない。「負けられないじゃないですか、あんなガキに」と、モチベーションに変えて当日のリングに立つ。
目指すのは、「もう二度とやりたくねえなっていうぐらいのKOで、バンタム級の怪物的な感じで、見ている人も恐怖心が湧くような試合をしたいですね」という圧倒的な勝利だ。Krush王者になりながらも満足はしておらず、視線はさらにその先を見据えている。
8月のK-1福岡国際センター大会にはムエタイで輝かしい実績を持つ石井一成がK-1初参戦。今後も他団体の実力者がバンタム級戦線に参入してくることも考えられるが、「他団体の選手に顔を乗っ取られないように僕がK-1のバンタム級の顔でいたいですね」と、誰が相手でもバンタム級の顔は譲るつもりはない。野田との初防衛戦はその第一歩。「『うわー強え!』って声が出ちゃうぐらいの試合がしたいです」と、怪物的な強さを披露し、K-1 JAPAN GROUPバンタム級戦線の顔となる。