match result

試合結果

第15試合/スーパーファイト/K-1スーパー・ウェルター級/3分3R・延長1R

    所属ジム
    谷山ジム
    HALEO TOP TEAM
    戦歴
    80戦 55勝(26KO) 24敗 1分
    52戦 28勝(11KO) 19敗 5分
    生年月日
    1982.12.25
    1978.1.25
    身長・体重
    181cm ・ 0.0kg
    180cm ・ 0.0kg
    ファイトスタイル
    オーソドックス
    オーソドックス
    出身地
    神奈川県伊勢原市
    東京都中野区
    SNS

review

試合レビュー

 自他ともに認める“キング・オブ・エンターテイナー”としてK-1歳年長ファイターを売りとしてきた城戸だが、今回の対戦相手・山内は城戸の5歳年上。これまでプロとアマで2回戦い互いに1勝1敗。山内は現役最後の一戦としてこの試合に臨む。

 1R、前に出る山内だが、城戸はいつも通り下がって距離を取る。そしてサウスポーからの左ミドル、左ローを山内に打ち込む。変わらず追っていく山内だが、これは城戸が誘っているか。初回は比較的静かな展開となる。

 2R、歩を進め前に出た山内は左ロー、右ミドルを打ち込むが、前に出が城戸が左ストレートから返しの右フックを当ててダウンを奪取。
 立ち上がった山内はしかしダメージを感じさせず前進。飛び上がっての二段蹴りから後ろ回し蹴りと放つが、打ち合いの中で城戸が左フックでとらえ、山内はヨロめく。そして山内の右ストレートに城戸はフックをカウンターし2度目のダウンを奪う。 
 城戸は右フックと左ストレートの連打で向かい、山内を打ち倒してKOで沈めた。

城戸「いやぁ、勝ちましたね。山内さんとは20年間戦ってきてますから。山内さんからどうぞ」

山内「僕は全日本キックで10年間戦って、そのあとでKrushに出させてもらい、43歳までキックボクシングをやってきました。今日を最後に引退しますが、最後に強い相手とやりたいと思い、城戸選手とやらせてもらいました。城戸選手ありがとうございました。言おうとしていたことがあったんですけどすみません、飛んじゃいました。いろんな人に応援されてやってきて感謝感謝でした。僕は決してパワーがあるとかテクニックがあるとか秀でたものがある選手じゃなかったんですけど、応援してくれる仲間にいいところを見せたいと思って戦ってきた結果、20年間やって、こんな素敵な大舞台で試合をさせてもらえることができました。本当にありがとうございます。本当に感謝感謝の20年間でした。城戸選手、ありがとうございました」

城戸のマイク「山内選手、ありがとうございます。来年40歳ですけど僕の方が格闘家のキャリアでは先輩なので、まだ辞めるの早いです。また復活待ってます。という訳できぃちゃんは50歳までやるからね! イェー!」

■山内 佑太郎の試合後のコメント
「(試合の感想は?)これで最後だったんで悔しい気持ちと、やりきったなというスッキリした気持ちと、入り混じった感じです。(対戦相手の印象は?)最後の試合なんで強い選手とやりたい、ぜひ城戸選手とやりたいと僕からお願いさせていただいて、快く引き受けていただいたんですけど、やっぱり強かったです。(最後のリングで一番胸に来た思いは?)試合前や試合中は集中しようと思って、何も考えずにやってました。終わったときはこれで終わりかなという気持ちと、負けちゃったなという気持ちで。ただ、いいのもらちゃったんで、マイクで言おうとしたこととか、ちょっと記憶に飛んじゃって。空っぽでした。

(言おうとしたことは思い出した?)そうですね。僕はいつも言うんですけど、すごいパワーとかスピードとか、センスがあるとか、そういうのが何もない選手だと自分で思ってるんですけど、たくさんの人に応援していただいて成り立って……(涙で言葉にならず)。(試合後、城戸選手とどのような言葉を?)あんまり覚えてないんですけど、受けてくれてありがとうということだと思います。それを常にずっと思ってたんで。(城戸選手からの言葉は?)ちょっと覚えてません、すみません。

(これからの目標、やってみたいことは?)やっぱりキックボクシングを20年以上やってきて、いままでは選手として相手選手を痛めつけることを常に考えて、ずっと生きてきたんですけど、引退後はやってきたキックボクシングを使って、今度はエクササイズだったりストレス発散とかダイエットとか、キックボクシングが誰かの喜びになることを仕事にしたいなとずっと思ってたんで。そっちに特化してやっていきたいと思います。

(これまでのキャリアで一番胸に残ってる試合や出会いは?)ちょっとありすぎて(苦笑)。何を挙げていいかわからないんですけど、本当に20年以上やってきて、僕にとってプラスでしかなかったなって。出会いも……(涙で言葉にならず)。(ファンにメッセージ)K-1ファンのみなさんは初めましてですけど、キックボクシングっていう競技を20年以上やってました。今日はこんな大きな舞台で自分の最後の試合ができて幸せでした。本当にありがとうございました(マスコミから拍手)」

■城戸 康裕の試合後のコメント
「(試合の感想は?)ちょっと野杁vs安保の試合が観たいんで巻いていきましょう(笑)! マジで。僕の試合よりも楽しみなんで。あ、自分の試合? いや、ちょっとダメでしたね。全然ダメ! あれやろ、これやろとか頭の中で考えてて、ちょっと出したのわかりました? あれくらいしかできなくて。何個か超必殺技を考えてたんですけど、それが出せなくて。思ってたより山内さんが、自分の中でこのくらいだろって、前に試合したときと同じくらいで思ってたら、それより上だったんですね。最初の当たりが。それでケガしたくないなとかよぎって、大技を出さなかったというのが自分の中で反省点ですかね。出したかったなあ。

(相手が最後の試合と決めてるのは、何か影響はあった?)これが逆だったらどうなのかなとか思ったんですよ。どういう心境でこの試合を迎えるんだろうとか。これが試合前、最後のバンテージだなとか。それこそちょっと涙が出てくるなみたいな。でも、いざリングに入ってカーンって鳴ったら関係なく。デビュー戦よりレベルの高い動きをしてくるのはわかったんで。最後がどうとかあんまり考えてなかったですね。より絞ってくるっていう怖さは感じました。

(介錯したことについては?)僕は足技多いじゃないですか? 足技の選手、飛び道具が多いみたいな感じなんですけど。ちょっとバレてきたかなと思ったのが、俺、パンチ重たいんですよ。あんま言わないようにしてたんですけど。前回とか今回でバレました? じつは重たいんです(笑)。

(引退する選手をKOで終わらせたことは?)それはもう、山内さんに僕とやりたいと言っていただいて、僕が最後だからって手を抜くとか、そんな失礼なことはできないんで。僕は全力で倒しにいく。それが山内さんの格闘技人生において僕がやるべきことだなと思ったんで。全力でいきました。

(山内選手とのやりとりで覚えてる言葉は?)まず、この試合が決まったときの記者会見に、山内さんに「こういう煽りVを撮ろうと思うんですけど、山内さん、出てもらえません?」って言ったんです。山内さんも『おもしろいかもしれないね』って快諾してくれたんですよ。それで撮ってもらって。言ってしまうと、僕が作った台本を渡して、二人でああだこうだとやりとりして。で、結果終わって、二人で話して。ここらへんがスポーツだと思うんですよ。

僕、格闘技イコールスポーツだと思ってるんで。お互いいがみあってどうこうとか、そういうことじゃないんで。それをやってたらいつまで経っても野球・サッカーに勝てないって昔から言ってるんですけど。リングの内は殺し合いでいいと思うんです。ここを離れたところではお互いスポーツマンシップ。それを山内さんはしっかりわかってらっしゃるんで。それができた試合だったかなと。若い子たちにそれを見せれたというか。

(大技というのは言いたくない?)そうですね。名前だけ行っちゃうと城戸コプターです。次、出します(笑)。マジでミット持ってる人が「ウワ~」っていうくらい重たいです。こんなのありなんだっていう技です。でもルールに則ってるんで。ボクシングは禁止技ですけど、K-1はOKなんで。

(今回の最後のラッシュは、いままでと違うイメージだが、そういう勝ちかたも出てくる?)いや、ホントはやっちゃダメなんですよ。もらうものもあるんで。パンチの巧い選手だったら、リスクが高いんで。僕、殴られるのは嫌いなんで。それで長く続けてるんで。まったく衰えないです。ジムの後輩たちに聞くと、マジで8年前よりも強くなってますと。逆に言うと僕はジムで後輩たちをボコボコにしてるんですけど(笑)。これが『城戸さんとやるとき、ボコボコにできないから気を遣うよね』みたいな感じになってきたら、僕は即身を引きます。そこまでしてやりたいと思わないです。でも、いまはマジでボコボコにしてます。全然余裕です。(ファンにメッセージ)また来るよ」

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試合情報

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大会名
2021年9月20日(月・祝)K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~
日程
2021年09月20日(月)
会場
横浜アリーナ
選手
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