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MAX参戦の日本代表気合い!璃久「ジョーカーとして暴れる!」“浪花のタイソン”中島玲「ただのボクサーだと思わない方がいい」=3.20「K-1 WORLD MAX」

中島(左)と璃久(右)
 3月5日(火)都内にて、3月20日(水・祝)に国立代々木競技場第一体育館大会で開催の「K-1 WORLD MAX」の記者会見が行われ、「K-1 WORLD GP 2024 -70kg世界最強トーナメント開幕戦」の組み合わせが発表された。

 会見に登壇したK-1のカルロス菊田プロデューサーは組み合わせを発表する前に、まずジョーダン・ピケオー(オランダ/Mike's Gym)とヴァシリ・セメノフ(ロシア/Archangel Michael)がケガで欠場になったことを明かした。

 カルロスプロデューサーは「ピケオーはアキレス腱断裂したことを2月29日に受けました。セメノフも右手人差し指中手骨骨折のため、残念ながら2人とも欠場となりました」と説明。そして、「カスペル・ムジンスキ(ポーランド)と璃久(HIGHSPEED GYM)の2人を選びました」と発表した。

 MFC世界-70kg王者のカスペル・ムジンスキ(ポーランド/Armia Polkowice)は、ムジンスキは“執念のラストマン”と呼ばれ、強烈な左ボディブロー、パワフルな右フックを持つポーランドの強豪だ。璃久(日本/HIGHSPEED GYM)は、投げ技・立ち関節技有りの打撃格闘技シュートボクシング(SB)で実績をあげ、2023年7月のKrushで森田奈男樹を右フックでKO、12月にはK-1でアビラル・ヒマラヤン・チーターから判定勝利を収めたばかりだ。
 会見には、トーナメントに参戦する璃久とボクシングから初参戦の中島玲が登壇し、それぞれが意気込みを語った。中島は、トーナメント一回戦で“ウガンダの宝石”ウマール・セマタ(ウガンダ/Tiger Muay Thai)、璃久は“灼熱のビッグモスキート”デング・シルバ(ブラジル/Squadron Thai Brasil)とそれぞれ対戦することが決定した。

 K-1MAX参戦発表後、初の会見出席となった中島は「ボクシングから来ました中島です。最近キック界からボクシングに流れていることが多いんですが、自分はボクシングからキック界へ来ました。ただのボクサーだと思わない方がいいですよ」とコメントした。

 K-1初参戦でMAX出場の反響について聞かれると中島は「色々とありました。ボクサーはローキックに弱いとか言われていますが、自分は3歳の頃から極真空手をやってきましたし、蹴り主体のスタイルだったので、まったく問題ないです」と批判もあったというが、気にしていないという。

 また故・山本“KID”徳郁に憧れている中島は「魔裟斗さんが好きでK-1MAXを見ていたんですけど、KIDさんとの試合を見て好きになりました。自分も身長が小さいので、KIDさんのように大きい選手を倒すスタイルで勝ちたいですね」と尊敬している理由を明かした。

 総合格闘家の宇佐美正パトリックやK-1参戦の宇佐美秀メイソンとは極真空手時代、そして高校・大学とボクシングも一緒にやっていたという中島。パンチについては「自分のパンチはボクサーとも少し違うので、楽しみにしてください」と自信を見せた。

 一回戦でセマタと対戦する中島は「とくに印象はないです」と眼中にない様子で「ここを勝って本戦に出場したい」と気合いを入れた。
 一方、璃久は「このような形で大きい舞台に呼んでいただき光栄です。場違いだとみんな思っているかもしれませんが、失うものがない分、大暴れしたいと思います」と意気込んだ。

 今回のトーナメントのオファーを受けた時は、「最初は間違い電話かなと思いました」と驚いたという璃久。そして欠場のピケオーの代わりに選ばれたことを知ると「代わりにならんて!でも、これも運やと思う」とチャンスを生かしたいと切り替えたそうだ。

 今回のMAXトーナメントのメンバーを見た璃久は、「このメンバーの中に、海人選手や野杁正明選手が入ったら凄いトーナメントになる」と他人事のように思っていたというが、「まさか自分が戦うなんて思っていなかった」という。まだ開幕戦は終わっていないが優勝予想を聞かれた璃久は「和島(大海)さんでしょう!」と即答も、「あ、間違えた。自分です」と言い直して笑い飛ばした。

 和島とはチーム吉鷹で一緒に練習している璃久だが、もしもトーナメントを勝ち進み対戦することになれば、「知り合いとか関係なしで、本気でやります」と優勝を意識しているようだ。

 対戦相手のシルバに対して璃久は「用意ドンで戦うんで、190cmが倒れるところを見てほしい。あ、これ訳さんでください。相手に作戦がバレるので」と余裕の笑み。そして「ジョーカーとして暴れるんで、楽しみにしてください」と続けた。

 中島と璃久が、トーナメント開幕戦を勝ち抜くことができるのか注目が集まる。
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