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「Krush.157」2024.1.28(日) 「「怖くないの、俺のこと?」2024年最初のKrushでフライ級王者・悠斗が、大夢と初防衛戦! 近藤魁成と塚本拓真が生き残りをかけ、Krushスーパー・ライト級ワンマッチで激突!

 12月22日(金)、都内・GSPメディアセンターにて、来年の1月28日(日)に後楽園ホールにて開催される「Krush.157」のカード発表記者会見が行なわれた。
 本日は既に決定している第6代Krush女子フライ級王座決定トーナメントの決勝戦として行なわれる池内紀子vs麻央に加え、本戦8試合プラス、プレリミナリーファイト2試合の計10試合発表。これで全11試合が出揃ったことになる。
 まず注目されるのが王者・悠斗vs挑戦者・大夢のKrushフライ級タイトルマッチだ。悠斗はプロボクシングを経てキックボクシングに転向し、今年の7.22「AZABU PRESENTS Krush.151」でKrush初参戦。松葉斗哉をわずか1R10秒でKOするインパクトを残した。さらに10.21「Krush.154」でも当時の王者の大鹿統毅をわずか1R47秒でKOして、第3代Krushフライ級王座を戴冠。そして、今大会では戴冠からわずか3カ月で早くも初防衛戦に挑む。対する大夢は弱冠21歳のファイターで、これまで初代、第2代のKrushフライ級王座決定トーナメントにエントリーされながらも、いずれも決勝戦で大久保琉唯、大鹿統毅に敗れ、あと一歩というところで王座を取り逃している。そのため、今回の挑戦には並々ならぬ思いがあり、「このリングでこの階級を作ってきた者として、皆さんが思っている悠斗選手の幻想を僕が打ち砕いて、このベルトが本来あるべき場所へ僕が持っていきたいと思います」とキッパリ。悠斗を「外敵」と言い切ると、「今の限界を突破して、今回の試合に挑めたら勝てると思っているんで、楽しみにしていてほしいです」と、悲壮な覚悟を示した。
 これに対して悠斗は、異例の早さで初防衛戦に臨むことになったことに関して、「宮田さんの方からこの試合にKO勝ちすることによって、K-1大会でフライ級を作ってもらうというお話をいただきましたんで、このオファーを受けました」と、宮田充プロデューサーとの約束を明かした。既に来年の3.20「K-1 WORLD MAX」の開催が発表されているが、悠斗にとってはK-1参戦など、先々を見据えての防衛戦受諾であるようだ。そのため大夢に対して、「怖くないの、俺のこと? 前の子も同じことを言って、1R1分も経たずに負けちゃったんで、どうなんですかね?」と強気。「K-1フライ級作ります。そのためには皆さんを納得させるような高橋流見せます」と、最後まで自信満々に言い放っていた。
 また、Krushスーパー・ライト級では近藤魁成と塚本拓真が激突する。K-1のリングでも活躍する近藤だが、前回の試合では8.27「Krush.152」でFUMIYAに敗戦。対する塚本はこれが9カ月ぶり試合だ。今年の4.28「Krush.148」では第9代Krushスーパー・ライト級王座決定トーナメントに出場し、準決勝で小嶋瑠久に敗れたものの、瑠久のダメージが大きく決勝に繰り上がりで進出。しかし、ここでも稲垣柊にTKO負けし、1日に2度負けるという屈辱を味わった。いわば、両者にとっては大事な再起戦で、スーパー・ライト級戦線の生き残りをかけた一戦となる。
 前回の試合の敗戦に「凄くガッカリした」という近藤は、宮田プロデューサーから来年も予定されている近藤の地元・大阪でのK-1での活躍を期待されていることもあり、「この試合にしっかり勝って大阪で活躍できるように、KOを狙ってバチバチ行きたいと思います」と力強くKO宣言を発した。しかし、この9カ月で自信を取り戻したという塚本は、「みんなそうやって言って、俺のことKOできてないけど、そこらへんは大丈夫ですか?」と強気に言い返す。それに対して近藤も、「ナメられてるような気がしたので本当にボコボコしにしたい」と静かな口調で怒りを露わにした。また、塚本から「ファイターとして一番大事な部分は勝っている」という発言があると、「勝ってから言えって感じです」とここでも怒りが収まらない様子の近藤。塚本も「勝ってからリングで言ってやろうと思います」と引く様子もなく、両者とも最後まで火花を散らしていた。
 Krushライト級では瓦田脩二vs児玉兼慎という一戦が組まれた。瓦田は元Krushライト級王者であったが、現在K-1 GROUPのリングでは4連敗中。先頃、地元・九州のKPKBに参戦して勝利を飾ったばかりだが、やはりホームリングでの勝利が欲しいところだ。対する児玉は前回の6.16「AZABU PRESENTS Krush.150」で大谷翔司に負けたものの、それまでは3連勝を飾っていた新鋭だ。元王者vs新鋭という図式となった試合だが、児玉は「今自分が欲しいベルトを持っていた選手だし、トップの選手ともいっぱいやってますし、食ったら結構デカいと思っているので、勝って次に繋げたい」と、トップ戦線浮上を見据えての大物食いに意欲満々だ。一方、狙われる立場の瓦田だが、「パンチでアグレシブに来る選手はKrushのライト級にいなかったので面白い試合になる」と児玉のスタイルを評価。元王者の肩書きにおごることなく、「どちらかが倒れる試合になるんじゃないかと思うんで、ぜひ楽しみにしていていただけたらいいと思います」と、Krushらしい試合を見せることを誓っていた。
 Krushライト級はもう1試合、堀井翼vs鈴木翔也の一戦も決定。所要により鈴木は会見を欠席したのをいいことに、堀井は会見で相変わらずのやりたい放題だった。素肌に黒いテープを巻き付け、TMレボリューションを意識したという出で立ちで登場した堀井は、手に中村拓巳前K-1プロデューサーの画像をプリントアウトした紙を持って登場。マイクを持つと、「まず俺が記者会見に来たのに、なんで中村はいないんだよ!」と怒り出し、その紙をクチャクチャに丸めて口の中に放り込んだのだ。そして、それを吐き出すと「宮田ちゃん、食う?」と一言。さすがの宮田プロデューサーも「口の中に入れただろう…」と呆れ顔だ。それでも止まらない堀井は、今回のTMレボリューション風の衣装について、「今練習しているポーカーフェイスのイメージ。それを練習するためのTMレボリューションの西川さんの真似をしています」と謎の解説。「ポーカーフェイス、それが試合のメインになってくるから、しっかり見ててくれや」と、自ら試合の見どころを語っていたが、最後に両乳首に渡って貼り付けられていた黒テープを引き剥がしてもらうというパフォーマンスを敢行。ポーカーフェイスではなく、悶絶の表情を見せて会見場をあとにした。
 そして、12.9K-1大阪大会ではK-1バンタム級王者の黒田斗真がタイトルマッチで石井一成の挑戦を退けたり、12.16RISEでは敵地に乗り込んだKrushバンタム級王者の池田幸司が勝利するなど、K-1 GROUPでホットに盛り上がるバンタム級からも一戦が決定。それが坂本寿希vs林佑哉のワンマッチだ。坂本は4戦して2勝2敗のファイターだが、この日は日頃お世話になっているという梅師匠という方のトレードマークであるハットを被っての会見出席。カードとして最初に発表されたことを、「第1試合目に組まれた」と勘違いしてしまったが、宮田プロデューサーからOKをもらうと、「第1試合目は絶対KO決着がKrushでは約束のようなものじゃないですか? だから絶対KOします」と威勢よくKO宣言だ。対する林はKrush初参戦。空修会館からK-1ジム大宮チームレオンに移籍しての参戦だが、「試合当日はこんな選手いたんだなと思ってもらえるようなしっかりとしたインパクトを残していきたいと思います」と、意気込みを語っている。
 
 その他、Krushスーパー・フェザー級ワンマッチとして岡嶋形徒vs松本涼雅、Krushフェザー級ワンマッチの水津空良vs橋本雷汰、Krushフライ級ワンマッチの西林翔平vs長野翔が3カードも決定。さらにプレリミナリーファイトとして、Krushライト級の河北“KONG”光生vs川越亮彦、Krushフェザー級の山本陸vs橋本楓汰も決定した。橋本雷汰と楓汰は双子の兄弟の現役高校生。同じ大会で揃い踏みする。
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