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「K-1 WORLD GP」6.3(土)横浜<公開練習>金子晃大、ムエタイ技術を学んで進化した姿を見せる!「ミドル級にも負けない迫力、トーナメントよりも見応えのある試合を見せたい」

 都内・三ノ輪にあるウィラサクレックムエタイジム本部にて、6月3日(土)横浜武道館で開催される「AZABU PRESENTS K-1 WORLD GP 2023~初代ミドル級王座決定トーナメント~」の[第17試合/スーパーファイト/-56kg契約/3分3R・延長1R]でエムレ・カラジャと対戦するK-1スーパー・バンタム級王者 金子晃大が公開練習を行った。

 昨年の「THE MATCH 2022」後から同ジムへの出稽古を行ない、ウィラサクレック会長から指導を受けている金子。この日も朝から練習に励み、公開練習でも精力的に2分1Rのミット打ちを披露。ウィラサクレック会長が構えるミット目がけて、切れ味鋭いパンチやキック、そしてヒザ蹴りを繰り出し、試合に向けて好調ぶりをアピールした。

 金子の前回の試合は3月「K’FESTA.6」でのコンペット・シットサラワットスアとのタイトルマッチ。3カ月弱の短いスパンで試合に臨むことになったが「短い間隔でも作れるように意識している」と、コンディションも仕上がりにも問題ないという。
 その金子が現在取り組んでいるのは攻撃の精度を上げること。コンペット戦に勝利して初防衛に成功した金子だが、内容面では納得のいかない部分もあった。「ああいう噛み合わない選手を倒していくこともこれから問われるところ」と、より貪欲に自身の技術向上に取り組んでいるようだ。

 コンペット戦はコンペットがウィラサクレックジムで練習をしていたため、その期間は練習できなかったそうだが、試合後に同ジムでの出稽古を再開した。ムエタイ自体は「全然見ないです」という金子だが「キックボクシング自体を習いに来たっていうのはありますね。基礎的なものだし、身になっているものが多い」と、対ムエタイという視点を抜きにしても、学ぶことが多いそうだ。何よりも「会長の教えは自分に合っていると思います」と、所属するシルバーウルフでの練習を中心に、ウィラサクレックジムで出稽古を行うことで、さらなる成長を遂げようとしている。

 そんな中で今回はトルコのエムレ・カラジャとの対戦が決まった。現在10戦10勝と無敗を誇り、昨年はWAKO欧州選手権スーパー・バンタム級で優勝もしている、強打で知られる選手だ。そのカラジャについて、「体も強いし、積極的なファイターでパワーもあると思うんで、そこに負けずしっかりと強さを見せていきたいなと思います」と語った金子。「自分の攻撃が当たる分、お互いに危ない距離だと思うんですけど、そういう意味では噛み合うのかなと思います」と、自分の持ち味が存分に出せそうな相手に、モチベーションも上がっているようだった。
 現在、K-1ファンの中で期待されるカードの一つに金子と玖村将史の試合がある。二人は昨年2月のK-1東京体育館大会で行なわれたK-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメントの決勝で対戦し、金子が勝利を収めてベルトを獲得したが、将史も「THE MATCH 2022」や先の「K'FESTA.6」でのRISEとの対抗戦で勝利を収めるなど、大一番で結果を残しており、再戦を望む声が日増しに多くなっている。

 その声は金子の耳にも届いており、将史との再戦には本人もいたって前向き。「カラジャ選手は玖村選手と全然タイプが違うんですけど、まずはこの試合をしっかりクリアして、いい勝ち方をしていけば盛り上がっていくなと思います。みんなの期待を超えられるような動きをしていければいいかなと思っていますね」と、カラジャを倒してファンが望むカードを最高の形で実現させようと考えているようだ。
 今大会はK-1ライト級王者の与座優貴、K-1バンタム級王者の黒田斗真と、金子を含め3人のK-1王者が揃い踏みする。また、ミドル級の初代王座決定トーナメントも組まれて注目カードも多いが、その中でも自分の試合がセミファイナルに組まれた金子は、存在感を出すことにもこだわる。

「ミドル級にも負けないような迫力を、スーパー・バンタム級でも見せていければなと思います。試合内容で言ったら3試合分の決勝よりも見応えのある試合ができればいいかなと思っていますね」と金子。最後に「色々混沌していくと思うんですけど、その中でしっかりブレずにやっていきたいと思います」と、リングに集中していくことを宣言していた。
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