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「K-1 WORLD GP」6.3(土)横浜<公開練習>松倉信太郎、フィジカル強化で過酷なワンデートーナメントを勝つ!「一試合一試合全力で戦って、最後までやりきるしかない」

 東京・KJ PERFORMANCE GYMにて、6月3日(土)横浜武道館で開催される「AZABU PRESENTS K-1 WORLD GP 2023~初代ミドル級王座決定トーナメント~」の[第4試合/K-1 WORLD GP初代ミドル級王座決定トーナメント・一回戦(3)/3分3R・延長1R]でヴィニシウス・ディオニツィオと対戦する松倉信太郎が公開練習を行なった。

 2022年4月にK-1 JAPAN GROUPへの電撃復帰を果たした松倉は、当初から「K-1王者になるために戻ってきた」と宣言。K-1復帰から1年2カ月の時を経て、王座戴冠のチャンスを掴んだことに「どうしたら新しい階級ができるか正解がない状態で1年以上戦ってきて。必要とされなくなったら終わるという恐怖が常に頭をよぎっていましたが、そういう意味ではひとつ道が拓けてうれしいですね。この舞台を求めて行動をして、全てが整いました。あとは僕ががんばるだけです」と、悲願ともいえるビッグチャンスを目の前に気を引き締める。
 K-1復帰後は3戦して2勝1敗。その1敗は2022年9月にミドル級の日本人ライバルでもある神保克哉に喫したものだ。神保戦を振り返り、松倉が考える敗因は「K-1という競技に適応できていなかった」ということ。「他団体の強い選手がK-1で負けちゃうのは、競技として全然違うから」という答えにたどり着き、ボクシングテクニックの習得とフィジカルの必要性を強く感じたいという。公開練習ではダンベルやメディシンボールなどを使ったフィジカルトレーニングの様子を披露ど、躍動する肉体からは従来の松倉を超えるパワーが感じられた。

 1回戦の相手はブラジリアンタイからの刺客であるヴィニシウス・ディオニツィオ。K-1初参戦となった今年3月の「K'FESTA.6」では、松倉が敗れた神保からダウンを奪って勝利を収めている。松倉はディオニツィオを「すごい強いですよね。神保選手はあの流れなら日本人相手になら勝てたと思いますが、外国人特有の体の強さで押し切って勝ったのは脅威だと思います」と分析する。
 今回のトーナメントにはディオニツィオ以外にもONE Championshipでタイトル戦を経験しているムスタファ・ハイダ、K-1で野杁正明を苦しめたハッサン・トイ、中国ミドル級最強と言われるリー・ホイと世界各国から強豪選手が並び、松倉も「みんなやばいですよね。重い階級あるあるかもしれませんがK-1は(強い選手を)呼ぶなあと思いました」と続ける。

 そんな強豪揃いのトーナメントを前に松倉は「(動きを)調整しながら勝てるようなレベルじゃない。一試合一試合全力で戦って、最後までやりきるしかない」と覚悟を決めた。準決勝、決勝で戦いたい相手という問いにも「もう自分のことで必死。日本人同士で勝ち上がってやれれば一番わかりやすいですけど、誰と戦いたいとかいうのはそんなにないですね」と、自らが王座にたどり着くことだけを考えているという。
 自身の格闘技のキャリアを「まだ何かを成し遂げたという感覚はなくて、何かひとつ成し遂げて終わりたい」と捉える松倉にとって「色々なものがすごいタイミングで揃った」というこのチャンスは是が非でもものにしたいだろう。「いろいろな人にチャンピオンになりますと言ってきたので、その約束を守って終わりたい」という松倉。自身の理想のエンディングに向け、トーナメントを制覇しベルトを腰に巻くことはできるか?
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