news

ニュース

「K'FESTA.6」3.12(日)代々木 K-1×RISE 対抗戦再び!玖村将史vs鈴木真彦、斗麗vs安本晴翔、寧仁太・アリvs實方拓海が決定「K-1を代表してK-1の強さを見せて圧倒的に勝ちたい」(玖村)

 2月10日(金)都内・シャトーアメーバにて記者会見が行われ、K-1とRISEの対抗戦が発表された。昨年6月19日、那須川天心vs武尊という世紀の一戦を中心に、K-1vsRISEを含む対抗戦が行われた「THE MATCH 2022」東京ドーム大会。その夢の続きが「K-1 WORLD GP 2023 JAPAN~K'FESTA.6~」3.12(日)国立代々木競技場第一体育館大会と「Cygames presents RISE ELDORADO 2023」3.26(日)有明アリーナ大会という2団体の年間最大のビッグマッチで実現する。

 会見にはK-1中村拓己プロデューサーとRISE伊藤隆代表が出席。RISE伊藤代表によると「THE MATCH 2022」で行なわれた対抗戦のファン・選手の反響は大きく、昨年10月から話し合いが重ねられ、年明けには対抗戦が決定したという。「『THE MATCH』をジャンボジェットに例えると、現在は格納庫に入っていて整備されている状況で、本日より滑走路に向けて動き出したということです」と伊藤代表。「THE MATCH」というジャンボジェットを再び大空に飛ばすため、対抗戦によってその機運と盛り上がりを高めていこうというのが狙いだ。

 一方、K-1の中村プロデューサーも、当初は「『THE MATCH』は1回限り」という考えを持っていたが、ファンや選手の対抗戦に対する熱を感じ取り、アクションを起こした。「3月に年間最大のビッグマッチが同じ時期に行なわれることもそうですし、また対抗戦をやるのならこのタイミングなのかなと。これは(対抗戦を)やれということだなと思いました」と、対抗戦の実現を決断。昨年の「THE MATCH」では11試合の対抗戦が行なわれ、K-1が5勝、RISEが6勝とK-1サイドが負け越している。その雪辱を晴らす舞台を作った形だ。(なお「K'FESTA.6」で行われる試合はK-1ルール、「RISE ELDORADO 2023」で行われる試合はRISEルールで実施)
 まず発表されたのがK-1のビッグマッチである「K’FESTA.6」で行なわれる3試合だ。対抗戦1試合目はスーパー・バンタム級(-55kg)で行なわれる玖村将史vs鈴木真彦の一戦だ。玖村は昨年の「THE MATCH 2022」に出場し、RISE・志朗に勝利。一方のRISEバンタム級王者・鈴木は、現K-1スーパー・バンタム級王者の金子晃大に「THE MATCH 2022」で勝利を収めている。また、玖村は鈴木が勝った金子に昨年のK-1スーパー・バンタム級王者決定トーナメントで敗れ、鈴木は将史が勝った志朗に2回負けた過去がある。両団体の実力者たちの複雑な関係が背後にある注目の一戦だ。

 一度「THE MATCH 2022」という舞台を経験していることもあってか「僕は今回K-1を代表してK-1の強さを見せて圧倒的に勝ちたいと思います」と、今回も鼻息荒く意気込みを語った玖村。金子の持つK-1スーパー・バンタム級のベルトを狙っていることもあり「金子選手、志朗選手よりも差を見せて勝って、K-1のタイトルマッチを金子選手と今年中にやりたいなと思っています」とその先の野望も述べた。

 対する鈴木はRISEの現役のバンタム級チャンピオン。伊藤代表からは「RISEを体現している選手」とお墨付きをもらっての出陣だ。本人も「K-1に乗り込んでいくという形なんでめっちゃ燃えています」と敵地に乗り込むことに臆するところはない。ライバルの志朗が負けた相手とあって「絶対に負けられないなという想いもあります」と必勝を誓うと、「K-1ファン、RISEファン関係なく格闘技ファンが盛り上がるような勝ち方で倒したいと思います」と大舞台を盛り上げることも約束した。

玖村将史(K-1)
「まずこのような素晴らしいカードを組んでくださったプロデューサーはじめ、関係者の皆様、ありがとうございます。去年の6月の『THE MATCH 2022』で初めてK-1vsRISEという構図の対抗戦が行なわれて、結果的にそこでK-1が負け越してしまうという形になってしまったんですけど、今回はそれを払拭できる、『THE MATCH 2022』の借りを返せる最高の機会かなと思っています。

 K-1の舞台は今までいろんな素晴らしいファイターたちが作り上げてきた舞台なので、『他団体から簡単に乗り込めるな』と思うなという気持ちもあるんですけど、対外的に戦っていって、K-1の強さを証明したいという気持ちも、先人のファイターたちの想いだと思うんで、僕は今回K-1を代表してK-1の強さを見せて圧倒的に勝ちたいと思います。

(これまでのお互いの試合を見ていてどういったところが印象的で、どういうところが自分は勝っていて、なおかつどういった形で勝ちたい?)僕が大阪にいてる時からトップで活躍していた選手で、ガツガツ前に来るパンチの上手い、打ち合っても冷静に判断できる強いファイターだと思っています。RISEファイターの中でも一番K-1ルールに向いているんじゃないかなって思いますね。でも、その中でガツガツ来てくれるなら、打ち合いの中のテクニックは僕の方が上なので、その一瞬の隙を突いて倒そうかなと思っています。あと大阪出身同士で昔から知っていたので、いつかやるだろうなと思っていたんで楽しみですね。

(K-1の中でライバルと言われている金子が『THE MATCH 2022』で鈴木に破れているが、今回金子選手の敵討ちのような気持ちはある? それとも鈴木との試合で金子との差を見せてやろうという気持ちの方が強い?)K-1のチャンピオンとRISEのチャンピオンが戦って負けた。そこに関してはK-1のチャンピオンのリベンジ、敵を討ちたいなと思っています。そこで今回鈴木選手に勝ったらK-1に戻って、金子選手も絶対に逃げられない状況になると思うので、僕はK-1のタイトルを目指しているし、今回金子選手、志朗選手よりも差を見せて勝って、K-1のタイトルマッチを金子選手と今年中にやりたいなと思っています」

鈴木真彦(RISE)
「まさか僕もこのような試合が組まれるとは思っていなかったんで、『THE MATCH 2022』という舞台の、しかも今回は『THE MATCH 2022』という舞台じゃなくてK-1に乗り込んでいくという形なんでめっちゃ燃えています。このカードはファンの皆さんも見たいカードやったと思うし、玖村選手は志朗選手にも勝っているんで、僕は絶対に負けられないなという想いもありますね。それと僕はRISEの王者なので、RISEの看板を背負って、『K'FESTA』、格闘技界を盛り上げていきたいと思います。

(ルールがいつもと違うことと、相手のリングに乗り込むことについては?)ルールは特に気にしてなくて、ルールの違いとかもやってみないとわからないんで、そういう面でも楽しみですし、K-1のリングに上がるっていう楽しさもあります。(これまでのお互いの試合を見ていてどういったところが印象的で、どういうところが自分は勝っていて、なおかつどういった形で勝ちたい?)僕とは違ったタイプの強さというか、上手い選手やなとは思っていましたね。それとやっぱりフィニッシュはK-1のお祭りの舞台なのでしっかり盛り上げて、K-1ファン、RISEファン関係なく格闘技ファンが盛り上がるような勝ち方で倒したいと思います」
 2試合目として発表されたのはフェザー級(57.5kg)の斗麗vs安本晴翔の試合だ。共に幼少の頃から格闘技を始めた格闘エリート同士が、対抗戦という形で拳を合わせる。

 K-1でも「戦国時代」と言われるほど層の厚いフェザー級戦線で活躍する斗麗は、昨年8月のK-1福岡大会で開催されたK-1フェザー級世界最強決定トーナメントで準優勝という実績を残し、改めてトップ選手であることを証明した。今回は初めて対抗戦という舞台を踏むが「この試合がこのリングで決まった意味を僕は理解しています」と腕をぶしている。自身が世界最強になることと、K-1が世界最強のリングであることを証明するという目標を持っている斗麗。その目標のためにも「このリングに上がってくる安本選手を、心から感謝と尊敬の気持ちを持って叩き潰したろうかなと思っています」と、対抗戦での勝利を誓う。

 一方の安本は伊藤代表から紹介もあった通り、アマチュアで24冠獲得。またプロでも31戦して26勝したうちの15がKO勝利と高いKO率を誇る選手だ。伊藤代表も「フェザー級のトップで、動きもスピードがあり、全てでKOできるオールラウンダー」と太鼓判を押している。本人も「K-1にRISEの強さを見せつけられるように僕は全力を尽くしますんで、応援よろしくお願いします」と敵地での勝利を誓った。

斗麗(K-1)
「この試合がこのリングで決まった意味を僕は理解しています。僕は知名度とか数字とかはどうでも良くて、世界一強くなりたいのと、このK-1のリングが世界一だと証明するために戦っています。このリングに上がってくる安本選手を、心から感謝と尊敬の気持ちを持って叩き潰したろうかなと思っています」

安本晴翔(RISE)
「今回K-1出場ということでRISE代表として出させてもらうんですけど、K-1にRISEの強さを見せつけられるように僕は全力を尽くしますんで、応援よろしくお願いします。(ルールがいつもと違うことと、相手のリングに乗り込むことについては?)ルールはキャッチがないくらいなんで練習して、そこはなんとかやります。関係ないと思います」
 対抗戦の3試合目はウェルター級(67.5kg)で行なわれる寧仁太・アリvs實方拓海の一戦だ。伊藤代表も「私の中では柔が實方、剛が寧仁太選手と勝負論がある試合だと思っています」と語るイチオシの試合だ。寧仁太は昨年2月に松岡力を破ってKrushウェルター級王座を戴冠した現役のKrush王者。以前より「K’FESTA」出場をアピールしていたが、対抗戦というカードで実現した。「ベルトの価値を落とさないように、K-1・Krushの差を見せつけて勝ちたいと思っています」と、Krush王者としての実力をK-1ファンの前で見せつける腹づもりだ。

 対する實方はこれまで4本のベルトを獲得し、海外修行も経て一回り成長してきての対抗戦抜擢だ。實方本人は「ちょっと錚々たる並びで僕っていうのはパンチが弱いと思うんですけど」と自虐的に語ったが、「この階級で自分が一番強いと思っているし、誰よりも練習している自信がある」と自信満々。「この試合が終わった後に僕のことを知らない人はいなくなると思うんで、是非楽しみにしていてください」と、Krush王者狩りに自信を見せていた。

寧仁太・アリ(K-1)
「前回の試合が終わってから『K'FESTA』に出たいってアピールしていて、その中でも特別な枠で出させてもらうっていうことでありがたいし、自分の名前を日本中に知らしめたいなと思っています。實方選手の試合を見させてもらったんですけど、技術が凄いあるんですけど、僕はそれに勝るぐらいの身体能力とかがあると思っているので。あと僕はKrushのチャンピオンでベルトを持っているので、そのベルトの価値を落とさないように、K-1・Krushの差を見せつけて勝ちたいと思っています。楽しみにしていてください。」

實方拓海(RISE)
「まずこういう舞台を用意してくださって、僕を選んでいただき、本当にありがとうございます。これはTwitterが荒れますね。ちょっと錚々たる並びで僕っていうのはパンチが弱いと思うんですけど、多分『お前は誰だ?』とか、そういう心ない誹謗中傷がいっぱいあると思うんですけど、期待値が低い分あとは上がるだけだし、僕はこの階級で自分が一番強いと思っているし、誰よりも練習している自信があるし、覚悟を持って自分の人生を格闘技にかけているんで、この試合が終わった後に僕のことを知らない人はいなくなると思うんで、是非楽しみにしていてください。(ルールがいつもと違うことと、相手のリングに乗り込むことについては?)郷に入れば郷に従えなんで、特にルールは気にしていないですね。いろんな人たちが作り上げてきた歴史あるK-1のリングだと思うので、敬意を持って上がらせていただきますし、K-1ファンの皆さまが面白いと思うような試合をするつもりでいるので楽しみにしていてください」
チケット購入