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「K'FESTA.6」3.12(日)代々木<インタビュー>京太郎「僕と石井選手は同じ時代に格闘技で生きて、お互いに大変な道を歩んできた。その2人が戦うことに意味があると思う」

 3月12日(日)東京・国立代々木競技場 第一体育館「K-1 WORLD GP 2023 JAPAN ~K'FESTA.6~」の[K-1スーパー・ヘビー級/3分3R・延長1R]で石井慧と対戦する京太郎のインタビューを公開!

──京太郎選手が最後に試合をされたのは昨年4月「K'FESTA.5」での無差別級トーナメントでした。今回は約1年ぶりの試合になりますね。

「前回の試合から1年ぐらい経ってしまいましたが、こうやって競技をやっていたら色んなことがあるし、いいこともあれば苦しいこともあります。前回は(準決勝で)負けちゃったっていうのがね。K-1に復帰してから成績的には2勝2敗ですけど、自分のなかでは負け越しているメージが強いので、そこにおいてはそう簡単じゃないなって感じですよね。人生と一緒で簡単じゃないです」

──この1年はどんなことに取り組んでいたんですか?

「僕自身、格闘技に依存しているわけじゃないし、ずっと格闘技をやっていけると思っていないので、当然次のことも考えながらの生活ですよね。練習はあんまりしてなかったんで、あと2カ月しっかり上げていかないといけないんですけど、今後の人生も見据えていかないといけないし、それは考えながらやっていました。今年で僕も37歳なんでね。そうなるとやっぱり子供じゃないし、いろいろ考えてやらなきゃいけない部分があるんですよ」

──試合をしたいなっていう気持ちが湧いてきたりはしませんでしたか?

「それは今まで1回もないです! 人生の中で試合をしたいと思ったことは1回もない。50戦以上やっていますけど、元々格闘技は好きじゃなくて、試合もやりたくない選手って、僕の他にはいないと思うんですよ。試合が決まらなければ練習もしないし、こんな選手いないと思います。でも、やっぱり16歳の時に自分で決めた道なんで、やりきるまではしっかりやらないといけないという気持ちがあるんで、そういう感じではあります。僕は試合に関して一切熱くなることもないし、燃えることもない。そこらへんが逆に僕の強みかなと思いますけど」

──そういった中で、今回石井選手との対戦が決まりました。決まった時はどんな心境だったんですか?

「そろそろ来るんじゃないかなっていうのがありましたし、立ち技で僕のことを追ってくれたのかなと。年齢も一緒だし、出身地も大阪で一緒なのかな? で、向こうは寝技…というか投げ技で、僕は立ち技でやってきて。ただ石井選手はボクシングもやっているし、似ている部分もあるのかなと思います。お互いヘビー級だしね。ただ、僕としては会見でも言ったんですけど、誰にも面白いと思われなくても、見ている人がこの試合の意味を分からなくても別にいいなって思っていて。お互いをお互いの心の中で分かり合えていればいいかなと思ってますね。僕と石井選手が歩んできた道って、いろいろと環境を変えたりもしたじゃないですか? 石井選手に関しては住む国も変えてやっているし、お互い大変な道をお互いに歩んできたと思うんですよ。それをお互いが分かっていればいいですし、その2人が戦うことに意味があると思っています」

──その石井選手に対して、どんな感情をお持ちなんですか?

「僕は特に興味はないし、思い入れはないです。次の試合の相手かなと思うだけですね。ただここにきて僕は負けられないですよね。K-1のリングは僕のホームなんで。石井選手は僕に挑むつもりで来るんだろうし、石井選手にとって僕はやっとたどり着いた相手だと思うんですけど、やらなきゃいけないと思うんで」

──そう簡単には負けられないと。確かに石井選手はK-1参戦当初から京太郎選手を目標に掲げていました。

「凄いですよね。今まで柔道や総合格闘技をやってきた選手で、ボクシングの試合も見ましたけど、打撃もそんなに上手くないと思うんですよ。ただ、ボクシングをやったのも、もしかしたらK-1のためだったのかもしれないし、そう考えるとよくやってきたなと思います。海外でも試合をしている選手ですし、知っている日本人が誰もいない場所でコツコツとやってきたと思うんでね。それはやっぱり凄いことだと思います」

──石井選手は今回の試合でK-1やボクシングなどの打撃系の試合に出るのは一区切りだと言っていました。

「でも、僕もそうかもしれないですよ? 年齢的に考えても、結果的にそうなるかもしれないですよね」

──そういう石井選手の気持ちはどう受け止めますか?

「受け止めるとかないっすよ。僕としては一切ないです。僕の方が経験があるだけで、リングに上がったら一緒ですから。相手をナメたりもしないし。本当は相手が強くて、僕が挑む方が好きなんですけどね。今回は僕の方がキャリアは長いし」

──K-1で試合をしている石井選手を見て、どんな印象をお持ちですか?

「不器用だと思います。でも不器用だけど体が強い。当然柔道をやっていましたからね。ただ、サウスポーであれだけ不器用な人はなかなかいないですから。サウスポーの人って基本的に器用なんですよ。キレイなんですよ。でも、石井選手は不器用だけど、気持ちは強い。やっぱり凄いと思います」

──過去にボクシングも含めて、金メダリストと肩書きのついた選手と戦ったことはありますか?

「僕のタイプで言うとオリンピックとは無縁の人生なんで、よく考えたら……ないな。でも、そのオリンピックのメダルも人生の早いうちに獲ったんですよね? 20代前半でしたっけ?」

──北京オリンピックが2008年なんで22歳の時ですね。

「そうか。そこで満足せずに総合に転向して、クロアチアに行ったり、また日本に帰ってきて試合をしたり。金メダリストというよりもそこからの人生が凄いなと思います。そっからの10何年をよく生きたなと思います」

──一方で京太郎選手に対して復活を期待するファンも多いと思います。そこを踏まえてどんな試合をしたいと考えていますか?

「いや、下の世代、20代に頑張って盛り上げてほしいんで。僕らはそこに付属するお子様ランチの旗のような気がするんですよ。僕らの試合をメインにする必要はないし、これからのことを考えたら下の選手が絶対にメインを張っていかないといけないし、僕らは調味料みたいにプラスアルファしていく役割だと思っていますから。そんな感覚です。今の日本は海外に対して、王道の正統派がもっと作られていかないといけないかもしれないんでね」

──様々な修羅場を潜ってきたベテラン同士だからこそできる試合もあると思いますよ。

「それは40~50代のファンなら分かると思うんですよ。今の若い子はこんなオジサンを気にもとめないでしょうし、イケメンやカッコいい選手はたくさんいますからね。僕らのこの試合だけは今のK-1のファンが期待しても期待できないと思います。本当に自分たちだけがお互いを感じて、いい試合ができればなと思います。それで何かが伝わるならうれしいです」
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