news

ニュース

第6代Krushスーパー・フェザー級王者・郷州征宜 引退特別インタビュー「難聴という障がいがあってもチャンピオンになることが出来た。同じ境遇で悩んでいる方がいれば、是非とも諦めずに色んなことに挑戦していただきたいです」

 8月27日(土)東京・後楽園ホール「Krush.140」にて引退セレモニーを行う第6代Krushスーパー・フェザー級王者・郷州征宜。生まれつき難聴というハンデを背負いながら、Krushのベルトを巻いた激闘派が、これまでのプロキャリアを振り返った。

――今大会で引退セレモニーを迎える第6代Krushスーパー・フェザー級王者の郷州征宜選手です。改めて現役引退を決意した理由はなんですか?

「結果が振るわなかったということもありますが、子供が産まれて格闘技への未練がなくなりました」

――引退を報告したときの周囲の反響はどうでしたか?

「最後の試合から月日が経っていたので、驚かれることは少なかったです」

――改めてプロ生活を振り返って、どんなプロ生活でしたか?
「キックボクシングを始めた時は『あわよくばプロに…』と思って、プロになってからは『最低10戦は…』と思ってやっていたんです。それが結果的に36戦やって、Krushでチャンピオンになる事も出来ました。自分なりに、やり切った感じはします」

――プロ生活の中で一番思い出に残っている出来事はなんですか?

「2018年3月の『K'FESTA.1』で武尊選手と拳を交えたことですね。

――一番思い出に残っている試合はなんですか?

「初めてベルトを巻いた安保璃紅選手との試合(2017年10月)です。あの時、たくさんの方々が応援に駆けつけてくれましたし、みんな妻が書いたタオルで応援してくれたんです。その結果、チャンピオンになる事が出来ましたし、自分だけの力では絶対に無理だったと思います。応援してくれた皆様に本当に感謝しています」

――では一番思い出に残っている相手・印象に残っている相手は誰ですか?

「やっぱり武尊選手ですね。当たり前ですが、とんでもなく強かったです(笑)」

――郷州選手は難聴というハンデを背負って戦うファイターとして戦ってきましたが、改めてそれについて思うことはありますか?

「キックボクシングを始めた時から聴覚に障害があったので、普通の人と比べる事ができませんが…障がいがあってもリングで戦わせてくれた関係者の方々には本当に感謝しております。僕自身も最初は『障がいがあってもプロになれるのかな…』と不安になっていましたが、それでも大丈夫だと言っていただけたので、ここまで頑張ってこれました。同じ様な理由で1歩踏み出せない方もいると思いますが、是非ともチャレンジして欲しいです」

――自分の試合を通じて、同じ境遇の人たちにどんなことを伝えられたと思いますか?

「僕は障がいがあってもKrushチャンピオンになることが出来ました。諦めなければ、結果が出るのだと実感出来ましたので、同じ境遇で悩んでいる方がいれば、是非とも諦めずに色んなことに挑戦していただきたいです。K-1・Krushで戦っている古宮晴選手も聴覚に障がいを持っている選手ですが、まだ若くてセンス抜群なので近いうちK-1チャンピオンになることを期待してます」

――これからの若い選手たちにどんなメッセージを伝えたいですか?

「今を楽しんで頑張ってください。僕は楽しむ事が1番大事だと思ってます!」

――今後の郷州選手の人生の予定は?

「キックボクシングで培ったものを私生活でも活かせたら良いと思ってます。子供も産まれたので、成長を見守って幸せな生活を過ごしたいと思います」
チケット購入