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「K-1 WORLD GP」8.11(木・祝)福岡<公開練習>大沢文也、左ミドル対策を練ってデンサヤームを攻略する!「K-1チャンピオンになりたいけど、自分の実力は自分が一番分かっている。今は次の対戦相手のことを一番に考えてます」

 東京・FLEX personal training GYM中野坂上にて、8月11日(木・祝)福岡国際センターで開催される「ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2022 JAPAN」の[K-1ライト級/3分3R・延長1R]でデンサヤーム・アユタヤファイトジムと対戦する大沢文也が公開練習を行なった。

 今回の試合が現在の所属=TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKERとして最後になることを公表している大沢。この日はJOKER GYMではなくFLEX personal training GYM中野坂上での公開練習となった。大沢は入念なシャドーの後に、2分間のパンチのミット打ちを披露。FLEX personal training GYM中野坂上には以前にも練習に来たことがあり、その指導方法が自分に合っていると感じたということで、練習拠点を移す決断をした。

「ボクシング技術がこっから先さらに伸びるかなって。さらに高みを目指してじゃないですけど、もっと上を目指してっていう感じですね」と語った通り、公開練習でも鋭いパンチを連発。「ジャブだったりストレートだったり細かい技術を細かく教えてくれるんで、調整とかも凄くよく出来ますね」と、順調な仕上がり具合をアピールしていた。
 今年4月「Krush.136」で瓦田脩二を破り、悲願のKrushライト級王座を手にした大沢。試合ではいつもは熱くならないというが、このタイトルマッチに関しては「今回は勝手になってましたね、ギラギラというか。入り込み過ぎたなっていう感じです」という変化を感じたという。そんな反省点もありつつ、チャンピオンになったことについては、「めっちゃ嬉しい」という喜びも感じることが出来た。それでも「ここがゴールじゃないかなとは思います」と、先を目指すことには変わりはない。

 そして、Krush王者として迎える初戦が今回のK-1福岡国際センター大会でのデンサヤーム戦だ。「チャンピオンになった初戦なんで、そこで負けたらチャンピオンになったから練習をおろそかにしていたとか思われんのかなって感じですね」というちょっとしたプレッシャーは感じている様子。しかし、「ひとつ一つ大事な試合なんで、チャンピオンとして挑むから熱い試合をするとか、チャンピオンとして挑むから会場を盛り上げるとか、あんまり良くないなと思うんで、やることは変わらないです」といつも通りに試合に挑むことを宣言していた。
 対戦相手のデンサヤームはまだ20歳の若きムエタイファイター。2020年3月「K’FESTA.3」さいたまスーパーアリーナ大会ではスーパー・バンタム級で武居由樹と試合をしているが、この2年で体が大きくなり、今回はライト級での試合だ。

 そのデンサヤームについて、「左ミドルっていう印象ですね。あとデカい、身長高いなっていう感じですね」と印象を語った大沢。デンサヤームと対戦している武居とは仲がいいこともあり今回の試合について話をしたそうだが、「左ミドル、痛いっすよ。文也くん、蹴られて気持ち折れるんじゃないですか?」と言われたという。

 そこで大沢が取り組んでいるのが左のミドルキックの強い選手、巧い選手とのスパーリングだ。今大会にも出場する鈴木勇人とスパーリングを行ない、「あの人ね、左ミドルが尋常じゃないぐらい痛いんですよ。だから、左ミドルでアッと驚くことはないと思いますね。その蹴りを食らっているんで」と、免疫を作っることが出来た。「次の対戦相手の攻撃より強力な攻撃を僕は知っているんで、そこに対してビックリはしない」と臆することなくデンサヤームの前に立つ。
 今大会は篠原悠人vs与座優貴、ゴンナパー・ウィラサクレックvs岩﨑悠斗、西京佑馬vs里見柚己とライト級の試合が並ぶ。だが、大沢は全く意識していないという。チャンピオンの朝久泰央が現在怪我で欠場中ということもあり、このライト級のラインナップは次期挑戦者の査定試合的な側面もあると思われるが、「自分の実力は自分が一番分かっているんで。僕に挑戦出来る実力があるかないかって言ったらないんで。そういうのは自分で分かってるし、調子こいてやらせろっていうことはないですね」と、そこは謙虚な大沢だった。

 だからと言って、K-1のチャンピオンへの欲がないわけではない。「凄くなりたいし、K-1愛、Krush愛は強いですからね、この団体に対しての。恩があるんでね」と大沢。だが、「次のタイトルマッチのことを考えたら、対戦相手に失礼じゃないですか? 次の対戦相手のことを一番に考えてますね」と目の前のデンサヤームに集中し、Krush王者としての初陣に挑む。
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