「K-1 RING OF VENUS」6.25(土)代々木<公開練習>MIO、K-1王座へ向けてパンチ強化に手応え「菅原選手にリベンジするためのトーナメント。メインのKANA選手が薄まっちゃうぐらいの強さを見せて優勝します」
渡辺雅和代表の構えるミットに2分間、軽快な動きで力強くパンチを打ち込んだMIO。このトーナメントに向けて、強化してきたパンチに手応えを感じているという。
「“自分の嫌なことをやっていこう。練習を変えないと何も変わらない”と思って、ワタナベボクシングジムの女子選手とスパーリングをさせて貰っています。十代の頃はボクシングジムへの出稽古に行っていたんですけど、最近は全然行ってなかったな、と思って」
MIOにとって、今回は昨年11月の菅原美優戦以来の復帰戦になる。
「今年3月に入院、手術をしたんですけど、1週間後には練習に復帰しましたし、今は大復活というか(笑)。KRESTの練習、フィジカル、ボクシングジムでのスパーリングで、前回の試合の時よりも進化出来ているんじゃないかなと思います。今は練習のしんどさも『楽しい』と思えます。『KRESTっぽいスタイル』にシフトチェンジしたいと思っていて、まだまだですけど打ち合って倒すスタイルも身に付いてきてます」
「練習をしていると、両サイドにK-1世界チャンピオン(武尊・野杁正明)がいるんですから(笑)。空気感を感じるだけで刺激になりますし、先輩たちのテクニックや動きを目で盗んでます。先輩方はみんなに応援してくれますし、早く仲間入りしたいです」
今回のK-1 WORLD GP初代女子アトム級王座決定トーナメントは「厳しい戦いになる」と覚悟している。1回戦は強敵、パヤーフォン・アユタヤファイトジムだ。
「今まで試合したタイの方は、上手くて、技術はあるんですけどパワーは感じなくて。その技術の中にパワーがあるのがパヤーフォン選手じゃないか、って思ってます。オールマイティでどの攻撃も鋭いっていう印象があるので(1回戦から)決勝だと思って、出し切ろうと思ってます。なるべく相手を乗らせない、自分のペースで試合が出来るように意識して練習してますし。全然、負ける気はしないです」
決勝戦は、菅原美優vs松谷綺の勝者と戦うことになる。もちろんMIOが狙うのは菅原へのリベンジだ。
「このトーナメント、誰がずば抜けているというのはないと思っていて。どちらが上がってきてもおかしくないですけど、個人的には菅原選手に上がってきて貰って、決勝で熱い試合がしたいな、と思ってます。菅原選手にリベンジするためにこのトーナメントがある、と言ってもいいんじゃないかなって」
「あのバックブローは油断ですね。試合映像を何回も見返したんですけど、いやー、悔しい(苦笑)。あそこであれを出した菅原選手が強かったんですけど、早く仕返ししたいですね。同じのをやり返してやろうかな、とかいろいろと考えてます。あの時は(菅原が得意な)前蹴りを意識しすぎて、固くなってしまったな、もっと強引に行っていたら、という反省点があります。細かくと意識しすぎると私、ダメなので(笑)。自然体で、自由に戦えたらいいな、って思ってます。リベンジに自信? もちろんです(笑)」
最近は、自身の「進化」も感じている。
「ずっとパンチの手応えがなかったんですけど、フィジカルで下半身を強化してきて、最近はパンチの感覚が良くなっているのを実感してます。だんだん『倒せるパンチ』になってきたので、楽しみで仕方ないですね。でもパンチだけじゃなくて、いろんな技を出して、最終的にパンチに繋げられたらな、って思ってます」
「インパクトがあって、華があって、周囲の女子選手からも『いいね!』って言って貰ってます。その中でも『やっぱりMIO、強かったな』って再確認して貰えるような大会にしたいと思ってます。メインイベントのKANA選手が注目されていますけど、KANA選手の試合が薄まっちゃうぐらいの試合をしよう、私が盛り上げ切っちゃおうと思ってます(笑)」
K-1 WORLD GPのベルトへの思いも強い。
「K-1のベルトはすごい価値のあるものだし、格闘家として誇れるんじゃないかって思います。私はトーナメントを何度も経験しているので、他の選手より有利だと思います」
最後に、ファンに向けてこんなメッセージを残した。
「いつも応援ありがとうございます。初めてのK-1の女子大会ということで、女子ファイター全員気合いが入ってるんですけど、その中でも圧倒的に強い試合を見せて優勝したいと思いますので、応援よろしくお願いします」
MIOは、難敵パヤーフォンを破り、Krush王者の菅原にリベンジを果たし、メインのKANAの存在感が薄まってしまうような試合をやってのけるのか。大いに注目したい。