「K-1 RING OF VENUS」6.25(土)代々木<インタビュー>菅原美優「私は誰よりもK-1に懸けているし、誰よりもK-1だけを見てきた。自分が好きなものは誰にも負けたくないんです」
――K-1初の女子大会で、菅原選手が希望してきた初代女子アトム級王座決定トーナメント開催・出場が決定しました。まず女子大会開催についてどんな心境ですか?
「KANAさんがK-1を引っ張ってくれたおかげで女子選手の大きい大会を開いていただけることになって、そこにこうやって参加させてもらえることができて、本当に嬉しいのひと言です。呼んでもらったからにはしっかり盛り上げられる一人になろうと思います。(K-1女子が)ここに来るまでにKANAさんの努力があると思うので、それを無駄にしないように、しっかりみんなで、全員で盛り上げたいなって思ってます」
――しかも菅原選手にとってはK-1チャンピオンになるチャンスも巡ってきました。
「王座決定トーナメント開催はずっと言ってきたことなので“やっと来たな”っていう感じです。プロでワンデートーナメントに出るのは初めてで『1日2試合だから1試合目はこうしよう』という考えは全くなくて、とにかく目の前の相手に集中して1試合1試合戦おうと思ってます」
――菅原選手は先のことを考えるより、目前のことに全力を注ぐタイプなのでしょうか?
「そうです。生きてく中で全てそういう考えでやってきたので。例えば去年11月のMIOさんとのKrushアトム級タイトルマッチも、タイトルマッチのことを頭から吹っ飛ばしていて“MIOさんに勝つ”という気持ちだけでやって、“そういえばタイトルマッチだった”“そういえばメインだった”と思ったぐらいなんです。それでいい形で終わることができたので、このやり方の方が自分には合ってるんだなって思いました」
――トーナメント1回戦で対戦する松谷選手の印象をお願いします。
「K-1・Krushに来る前から強かったので名前は知っていました。小柄ですけどパワーもありますし、蹴りもパンチも回転力もあって、何でもできる選手だと思います。いつかやるなと思っていたんですけど、想像より早く(対戦が)決まったなと思います」
――菅原選手としては自分の武器であるリーチを活かして戦いたいところだと思いますが。
「それが一番ですが、距離を詰められて中に入られても、そこで戦えるようしっかり準備しておこうと思ってます」
――勝ち上がりによっては決勝戦で1勝1敗のMIO選手との決着戦が実現します。そこは意識していますか?
「前回の試合で勝つことはできたのですが、力を発揮できなかった部分もありました。まだまだ私は持っている手札がいっぱいあるので、3度目の対戦が実現したらしっかり決着をつけたいと思います」
――今大会はKANA選手と揃い踏みで、菅原選手がトーナメントで決勝まで勝ち進めば、菅原選手がセミ、KANA選手がメインという形鳴ります。
「私は自分がメインをやるよりも、その方がいいですね。今までKANAさんと試合が被ったことはなくて、1カ月差ぐらいでどちらかが先でどちちかが後、みたいになるんですけど、調子がいい時は大抵私が先でKANAさんが後なんです。今回も私が後輩として先輩のKANAさんに繋げて、KANAさんが勝つというのが2人の勝ちモードなので、私もそれでお願いしますって感じです(笑)」
――それでは最後にベルトへの想いも含めて、ファンのみなさんへのメッセージをお願いします。
「私が小学校の時からずっと見てきたのはK-1の舞台で、そこはどうしてもこだわりたいと思っていました。プロでやるなら絶対K-1がいい、Krushがいいと思っていて、そのためにジムも変えて、K-1アマチュアから実績を積み直して、本当にまっすぐK-1だけを見て、ここまで来ました。私は誰よりもK-1に懸けている気持ちがあるし、誰よりもK-1だけを見てきた自信があります。自分が好きなものは誰にも負けたくないし、取られたくないじゃないですか。だから絶対に負けたくないし、K-1のベルトは私が巻きます」